Story5-2
後方からサイレンが聞こえてきたと同時に声が聞こえた。
「そこの白い乗用車止まりなさい。」
宇都木「日本の警察か・・・絶対に止まるな。各自、武器の準備をしておけ。」
「止まれと言っているのが聞こえないのか!そこの白い乗用車止まれ!」
宇都木「拳銃を使わせてもらおう。」
そう言って窓から身を乗り出し、拳銃を撃ちまくる。警察車両は防弾ではない為、すぐに火を噴いて停止をした。
宇都木「よし・・・そのまま目的の地点にまでいくぞ。通信手、警察無線は抜けたか?」
「はい、緊急配備がされたようです。」
宇都木「なら、ステルスでいる必要はないな。総員、警察車両は片っ端から吹き飛ばせ。日本の警察は銃撃戦慣れしていないからな。先手必勝だ。」
そう言いながらガラケーと呼ばれている携帯を引っ張り出し、ワンセグを同時に起動させた。すでに地方局の方ではニュース速報として銃撃戦の様子が伝えられていた。
「緊急配備位置もわかりました国道151号線から473号線に分岐する場所まで緊急配備がなされています。また、ヘリの出動もあるようです。」
宇都木「ヘリまで出してきたか。スティンガーはあったな?」
「はい、3回まで使用できます。」
宇都木「対物ライフル・・・いや、機関銃はあるか?」
「ミニガンを1丁拝借しておきました。」
宇都木「ならいい。」
「前方に検問あり。」
宇都木「突破しろ。」
検問している部分を縫って一気に抜き去っていく。そして、抜き去ると同時にサイレンの音が再び鳴り響いた。
宇都木「応戦しろ!」
その声でAK-12が唸りをあげる。ただでさえ防弾能力のない一般乗用車がアサルトライフルの弾丸をもろにくらい、炎上・爆発をしてスクラップになっていく。こうなってくると警察側も距離を放して追尾をしてくるようになった。
宇都木「日本の警察はやる気がないのか?」
「いえ、日本の警察はなるべく被害が出ないように検挙をすると聞いています。射殺などは最後の手段であると言われており、民間人への被害も非常に少ないと有名です。」
宇都木「それでも止めるときは止めないとだめだろう。」
「確かに。これではゲリラ対策がすぐにできません。」
「上空にAW139接近。」
宇都木「ほう。軍用機を持ってくるか。」
「隊長、それはAW-149ですよ。日本に軍用機なんてありませんよ。」
宇都木「おっと、そうだった。日本は軍隊なんて持ってないはずだもんな。」
「そうですよ。」
宇都木「そうだな・・・さてと、ミニガンを出してくれ。」
「これです。」
宇都木「どんな風に回避するのか見ものだ。」
そう言って彼はミニガンを上空へと向け、発砲をした。