スターストマック
わりとスケールがおおきい。
でかいツラとナリをして
のし歩いてたトカゲどもも
空を貫こうと掲げた槍のように
聳えた尖塔も
あるいは土還り
あるいは風に綻びて
今じゃあ すっかり すがたを消してしまった
どこへと問われて
こたえを見繕うんなら
やつらはこの星の胃袋んなかに
おさまってることだろうさ
そこには トカゲどものなきがらや
塔の残した瓦礫だけじゃなく
積みあげられては崩れていった
歴史や時代が層を成してるはずだ
飲み込んだそいつらを
まぁるい肚に抱えたまま この星は
これまでも たった今も そしてこれからも
まわりつづけてきて
まわりつづけていて
まわりつづけていくんだから
ご苦労なこったよな
スターストマック
おおらかな懐よりも深い
底なしというよりは天井知らずの胃袋
スターストマック
おれやおまえも いずれ そう遠くないうちに
そこにおさまることになるんだぜ
スターストマック
スターストマック
星は長生きですからね。