表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

 俺の母は絶世の美女だったらしい。そして俺の父は有名俳優だったらしい。じゃなんで俺は殺しなんてやってんだって話だよな。

俺の父と母は俺を生んですぐ暗殺者に殺された。

だから親の顔なんて覚えているわけがないんだよ。

で俺を育ててくれたのが親を殺した暗殺者って今知った。

別に驚かなかった。

なんなら理由もどうでもよかった。

何故なら俺にとっては育ててくれたこの人こそが親だったからだ。

色々不器用な人だった。

基本的に笑うような人じゃなかったし、いつも家では俺一人だった。

だけど、時間の合間に俺に言葉や武術そして暗殺術を教えてくれた。

だからこそ、俺は父(暗殺者)が所属する組織に入り、隊長にまで登りつめた。

ある日、親父が俺に聞いてきた

「お前は、自分のやりたいようにやれ。俺がいなくなれば一人で生きていくのだから。」

親父がこの話をするのはこれが初めてではない。

前にも似た話をしたことがある。だから俺はいつも通りこう答えた。

「やりたいようにやってるさ。」


なのに、何故俺は今その所属している組織から囲まれているんだ。

「すまんな。組織の為に死んでくれ」組織のボスがそう言い放った瞬間、数百にもおよぶ隊員が突撃しにきた。

その瞬間死にたくない一心で、苦楽を共にした隊員達を無我夢中で殺した。

何人殺しただろうか…

「あぁ、腹痛ぇ…長くないか…」

時間がゆっくりに感じる。

流れ出る親父と過ごした日々

これが走馬灯か。

誰かの声が聞こえる...

ああ、親父来てくれたんだ....

泣いてて何言ってるかわかんねーよ

親父俺は幸せだったよ

その声は遠くなり、完全に消えた。

そう、俺は死んだ.....




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ