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サルビアの町  作者: ろじやま
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10年前に離婚した元妻から届いた手紙には娘を引き取ってほしいとあり、40歳独身のオレと15歳JKの二人暮らしが始まった!

ある朝、郵便受けを覗くと一通の手紙が入っていた。


手紙の差出人は10年前に離婚した元妻だった。


心がざわめく。今更あいつがオレに何の用だというのだろう。

離婚してからの10年間、ほとんど音信不通だったのに。


6畳一間のボロアパートのドアポストに入っていたその手紙をゆっくりと開ける。


手紙は文具店で売ってるような白く飾りっ気のない紙を使っており、筆ペンで書いた楷書体の文字が紙面を踊るように波打っている。

元妻のこういうところは変わってないなと、昔を思い出してにやけてしまった。


手紙は「突然の手紙でごめんなさい。お体は元気ですか?」と始まる。



続けて、「実はしばらくの間、マキを預かってほしいのです。」とあった。


ざわついた心が白く反転して、オレはその言葉の意味を咀嚼しようと試みる。

マキは元妻の連れ子で、オレが初めて会ったのはマキがまだ2歳の時だ。

オレとは血の繋がりのない子だが、元妻がオレと再婚したことで、3年間だけオレの娘だったのだ。


離婚したことで養子縁組も解消してるから、オレとマキは今や完全に赤の他人になっている。


そんなオレの元になぜマキを預けようというのか。

元妻の思惑がわからず、少しの間オレは混乱する。

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