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決闘(後編)

今まで、諸事情で受け付けなくしていた感想を解禁します。違和感等があったらどんどん言ってください

 おそらく、この場面を予想できたのは僕ぐらいだろう。


 デーブの剣を避けただけなのに、なぜかデーブは吹き飛ばされた。

 理由は簡単だ。()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 その魔法は僕の魔法じゃなく、デーブの仲間の魔法。

 おそらく、剣で攻撃をすると同時に僕の後ろにいた仲間が威力が弱めの見えざる竜巻(サイレントサイクロン)と言う魔法を使った。

 見えざる竜巻(サイレントサイクロン)は、風属性Lv2(レベルツー)の魔法で、名前の通り魔法が見えないため奇襲向けの魔法であるが、一直線にしか飛ばないため、魔力を感じた僕には簡単に避けられるのだ。傷つかない程度に威力を抑えた理由は前から攻撃したのに背中にも怪我があったら、怪しまれる可能性があるからで、威力を抑えた魔法で俺のバランスを崩し、守ることや避けることを出来なくした後、デーブの剣で斬るということを考えていたんだろう。


 だが、僕が避けたのでデーブに魔法が当たってしまいデーブは後ろに吹き飛んだ。


 今、僕は左右の手のひらの上に氷球(アイスボール)を発動している。

 起き上がりの時に奇襲してくることを懸念しているからだ。

 しかし、デーブは何もしてこない。それどころか起き上がることに苦戦している。あまりにも無防備すぎる。

 なかなか起き上がらない理由はすぐに察した。デーブは服を着ても隠せない程腹が大きく同年代の人と比べ体重が重い。後、筋肉も無さそう。だから,,,


「…」


 僕は何も言わなかった。

 周りの人もデーブがなかなか起き上がらない理由を察したのか、苦笑してる人もいた。


 僕が魔法を解除すると、やっとデーブが起き上がり、僕に指をさし、


「貴様、何をした!」


 と、言った。


 ある意味自爆だろ。

 と言いたいけど、言ったら色々面倒臭いことになりそうだったので、言わないことにした。


「僕はただ避けただけですよ、勝手に転んだのはデーブ様ですけどーー」

「うるさい!もう容赦しねぇ!貴様が永遠に使えないLv4(レベルフォー)の魔法を見せてやる!」


 ほんとに話聞かない人だな、せめて最後まで聞いてから言ってほしい。

 

 と、無駄話はおいといて、デーブは手のひらにかなりの魔力を溜めながら詠唱している。

「我が深淵なる煉獄よ、我が(かたき)の希望を夢を全てを燃やせ煉獄火炎(エビル・フレイム)!!!」


 詠唱を終えると火球(ファイヤボール)よりも何倍も大きい炎の塊が僕を襲う


「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」


 もう、殺す気満々じゃん、決闘のルール関係なしになってるけどもういいや。


 俺は魔法を発動させる。


氷結の堅壁(アイスウォール)


 僕の前に白い壁が出てきて、デーブの魔法を受け止める。

 そして、デーブの魔法は完全に消えた。


 デーブはこの光景を見て、膝から崩れ落ち、


「そんな…」


 自分の魔法が平民の僕に消されたのが信じられないのか、絶望していた。その時、


「これは一体どういうことですか」


 そんな凛とした声に僕もデーブも周りにいた人たちも全員声の方に向く。


 そこにいたのは、綺麗な茶髪をした女性だった。


「クリス殿下」


 デーブが彼女の名前を呼ぶ。


 彼女の名前は、クリス・レイ・シンフリーディンス。シンフリーディンス王国の第二王女であり、シンフリーディンス王国の生徒の中で唯一生徒会に属している人。


 これは、面倒事になりそうだな。






 

 

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