表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

8猫の最高の愛情表現

●8猫の最高の愛情表現


 四代目の猫マクロ。略されてクロ

 本当にクロは狂暴だった。

 クロを飼っていた私の腕とふくらはぎに傷がなかった日はなかった。もちろん家族全員である。

 ただ牙や爪の攻撃が絶妙に家で治療できる範囲の威力なのだ。ただ滅茶苦茶痛かった。

 そのおかげでクロのあと以降の出会った猫の攻撃はあまり痛いとは感じなかった。これは猫の恩恵なのだろうか…。

 まあそんな狂猫クロだが最も慕う相手がいる。

 それは母だ。

 目の開いていない子猫の頃から哺乳瓶(その時代猫用なんて田舎にはなくてドイツ製のかなりお高い人用哺乳瓶だったらしい。あとでかなり愚痴られた。)で母に育てられ、食事は全部母が用意していれば母を好きになるだろう。

 クロの中でのヒエラルキーは母>クロ>>>兄>私>>>>>>>>父であったと思う。父はどの歴代猫の中でも一番最下位であった。

 だからクロは母にはあまり攻撃せずに頭をぶつけて愛情表現を繰り返していた。

 それがある日の朝、クロの母への愛は最高に高まったらしい。

 母は弁当や朝ごはんをつくっていた。

 その間クロは朝のトイレに出かけ、戻ってからはストーブの前にいたらしい。

 しばらくすると母の足にすり寄ってエサの催促してきた。

 ただその時は料理の手を止めることが出来なかったらしく「後でね」と流したらしい。

 見るとクロが母の足におしっこをかけていた。もうジョンジョロジョンと。

 クロが出し切るまで母は絶句。

 出し切った後に怒ったらしいがクロはきょとんとしてなんで?という表情だったらしい。

 これをのちに聞いた私は爆笑した。

「多分あれはクロの最大の愛情表現だったと思う」

 母はそう思うようにしたらしい。

 ただ自分を縄張りにされたのはいまだに納得していないとも言っていた。


クロ・ジョンジョロリン♪(*´ω`*)

母 ・嫌っー!Σ(´□`;)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ