18不屈の闘志
書きかけがあったので
●18不屈の闘志
四代目の猫マクロ。略されてクロ
私は猫が好きだ。
その容姿はたまらないし、ツンデレ猫もデレデレ猫もツンツン猫も好きだ。今まで会った猫達で嫌な猫は一匹もいなかった。
ただ私には猫に対して悪癖があった。
猫を抱っこしてそのまま一緒に回転する。それはもうグールグールと。
当然猫は目が回り地面に降ろすとプルプルと足を震わせながらよろよろと歩く。
それがたまらなく可愛くてたまらない。
もちろん同じ回数回った私も三半規管に重大なダメージを負いプルプル這っている猫の横で無様に倒れている。
歴代猫にウチに来ていた野良猫はほぼ回転してきた。
それでしばらく猫に近寄ってもらえなくても、自分が無様に倒れてもプルプルしている猫が見たかった。
それは最狂猫クロにもしていた。
結論から言おう、私はクロに負けた。
基本クロは嫌がることさえしなければ(前に書いたベンちゃんはしなくても襲われる)襲っては来なかった。
グルグルと回すのは確実に攻撃対象になること確実だった。
それでも私は実行した。
庭を横切ろうとしていたクロを後ろから抱え込み一気に回る。もちろん私も回る。
グールグール。
ほどよく私の目が回ってきたのでクロを降ろす。
さすがのクロも普通の猫だったらしくがに股でフルフルとよろけていた。
クロを見て目を回しがらも笑う私。
それがいけなかった。
普通の猫なら回復したらそのまま逃げていくのだが、クロはよろけながらも私の方を向いて膝に置いていた私の腕に噛みついてきたのだ。
庭に響く私の絶叫。
目を回しながらも腕にマジ噛みするクロ。
ここで私はクロを引き剥がさずそのまま抱え込み再びグルグルと回転し始めた。
ええ馬鹿ですよ。なぜクロを引き離さずにまた回転したのか今の私には全く理解できません。きっと舐められたらあかんとか思ったんじゃないですかね。おかげで私の腕にはクロの牙が開けた穴の後がクッキリ残ってますよ。
回転した後のすぐの回転はひ弱な私にはきつかったようですぐに止まり、クロも回転している間に噛みつきは止めていたのでそのまま降ろしました。
クロは腰からガクガク震えており、私も視界がメリーゴーランドみたいに横に揺れていました。
ここまできたら引き分けで終わる(猫に引き分け?)のでしょうが、最狂猫クロはガクガク震えながらも再び私の腕に噛みついてくる。
そして再びの庭に響く私の絶叫。
その後の意地の三回目の回転。
覚えてはいませんがおそらく二、三回転しか出来なかったと思います。そしてそのまま庭にぶっ倒れました。
それでもクロはそっと地面に置きましたよ。猫好きですから。
あまりの気持ち悪さに倒れたままゲロ吐く私に這いずって近寄り腕に噛みつくクロ。
ええ人が猫に負けた瞬間でした。
後に聞いたのですがその光景を見ていた母はあまりの情けなさにアホがおると思ったそうです。
いまでも思うのですがあそこまでやられたらやり返すクロは本当に猫だったのだろうかと考えます。
一応言っておきますが普段はクロとは仲は良かったですよ。ちょっかいを出してマジ噛みはされましたが。
私(ノ´∀`*)アハハ
グールグル
クロ(*`Д´)ノフシャーッ!
ガブガブッ!
私(ToT)ギャーッ!




