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ネコバレで追い出されたら異世界召喚、貰った権能はアイテムボックス無限大でした ~ワクチン人口削減計画が成功した世界線、可能性の未来~  作者: 凱月 馨士
第四章 異世界争乱偏

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第83話 トレーニング

 保管域に戻ったオレが見せられたのは、ミーコたち三人娘が、アールの放ったフリスビー相手にトレーニングをしている様子だった。


 見えない程の高速で移動するフリスビー型のドローン、撃ちだされる模擬弾? のようなゴルフボール大の弾丸、それを見事な体捌きでよけながら、魔法で反撃。


 監督はもちろんネフィラ、オレが戻ったことにも気づかずに、集中して事にあたっている。


 光の剣が模擬弾になっただけで、まるで例のSF映画の騎士の訓練を思わせる。

 なるほど、あれを観て“やってみたい!”となったわけか。


 アールもノリノリで協力、全ての欲求が合致したわけだ。

 このトレーニング方法は、素人のオレが見た限りだが、悪くはないと思われた。


 彼女たちは、トレーニングというよりも、スポーツの一環としてやっていて、楽しんでいるのがわかる。



 オレは、しばらく彼女たちの様子を見ていた。


 ミーコやアンナ、レイラを冒険者・魔法戦士として自立させるために、こういったトレーニングは必要だ。


 今回の事も含めて、これから危険の度合いは増していくことだろう。



 ネフィラがオレに気づいて、傍らにやってきた。


「ね、凄いでしょ、あの子たち、もうそこそこの冒険者でも勝てないわよ。

物理戦だけじゃなく、魔法が絡んだらかなーり手強いわね……

あなたもやってみる?」


 ネフィラは、オレを引きずり込んで楽しく鍛えたいようだ。

 そんな話に乗ってみるのも悪くはないな。


 オレは外界の時間停止をして、少し考えてみることにした。




「みんなすごいな…… 本当に強くなったよね」


 そう言いながら、オレは冷蔵庫から冷たく冷やした飲み物を用意すると、三人に渡した。


「おにいちゃん、もう話はすんだの?」

「一洸さん、本当に忙しそうですよね……」

「……あ、あの、おつかれさまです」


 彼女たちの溌剌さは、見ていて楽しくなる。

 これは普通に、スポーツ観戦を楽しむ感覚に似ていた。




「みんながこの保管域からの攻撃だけじゃなくて、実際の冒険者業務に役立ちそうな訓練をしてくれて、オレは安心してるんだ。

前回のアールの時もそうだったけど、みんなの力は本当に強くなってる。

今も見せてもらったけど、特に防御力や体術が向上してくれてるみたいで、頼もしいよ」


 オレが話した内容、今の部分だけでアンナの表情が少し堅くなった。

 さすが、何を言い出すのか予想がつくんだろうな。


 ということは、その回答も用意していると考えていいか。


「次元窓から見ていてわかったと思うけど……

オレは魔族の住む魔界と、地上の魔族国家プルートニアの運営に協力しなきゃならない。

ずっとそうするかどうかは、これからの流れ次第なんだけど、当面関わると思う。

街が消失したり、国ごと消える事件が起こり始めて、カミオさんたちも帝国から調査を依頼されてることは、みんなも知っての通りです」


 ミーコは珍しく黙って聞いてくれているようだ。

 レイラは、アンナほどではないが、緊張しているように見える。

 ネフィラは、まるで俯瞰するような目線で、オレたちを見つめている。


「これから、増々危険の度合いが増えると思う。

ミーコは元々オレと一緒にこの世界にやってきたから今さらだけど、

アンナとレイラは……

これからの希望を聞いておこうと思ってさ」


 アンナは、口元をしっかりとさせて姿勢を正している。

 レイラはそんなアンナを見て、少し小さくなっているように見えた。


「一洸さん、わたし、このまま続けていいですか?

冒険者の業務は、最初の段階で大体わかりました。

その後の流れは、普通の冒険者では体験できないような、物凄くドキドキするような事ばかりでした。

今もそうです。

わたし、この先も一洸さんやミーコちゃん、レイラと“ブラザーズ”でいたいです。

それに、ネフィラ先生からも、もっと勉強したいです」


「……あ、あの、わたしも、わたしもずっと…… お願いします」


 アンナがそう言った瞬間、間髪をいれずレイラも続いた。

 彼女たちの気持ちはわかった。


「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ。

ただ、さっきも言ったように、危険度は跳ね上がると思う。

覚悟はしておいてほしいんだ」


 二人は同時に頷いた。

 少し遅れて、ミーコも頷いた。


「おにいちゃんもトレーニングしようよ!

もっと強くなんないと!」


 痛いところをつかれた。

 わかってますとも、鍛えますよ。


“一洸、鍛えたいのか?

模擬弾の速度は、いくらでも調節できるぞ”


 アールがそう言ってきた。

 この戦艦も、オレを使って遊びたいと言うのか。


 いいだろう。


“ま、ほどほどに頼むよ”




 彼女たちのような露出度の高い軽装ではなく、着慣れたジャージに着替えるべく、オレは荷物置き場に向かった。


【 恐れ入りますが、下記お願いいたします 】


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