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ネコバレで追い出されたら異世界召喚、貰った権能はアイテムボックス無限大でした ~ワクチン人口削減計画が成功した世界線、可能性の未来~  作者: 凱月 馨士
第五章 異世界総力戦偏

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第104話 神々しい姿

 セトレーギアに向かう中、オレはミーコに話しかけた。


“ミーコ、状況はどうだい?”


 4Dモニターがリモートでフーガの状況を映し出してくれている。

 まだ戦闘に入っていないので、声を聞けるのは今しかないだろう。


“このネクロノイド、この間のほど大きくないけど、動きが早いみたい”


 ミーコはネクロノイドが這う上空から、街区へ向かって進行する様子をオレに見せている。


“ねぇおにいちゃん…… これ終わったらさ、買い物付き合ってよ。

あたし欲しいもの結構あるんだ”


 そうだな、それもいいだろう。

 そのためには、フーガの破壊をなんとしてもくいとめなくちゃね、ミーコ。


 おれは心の中で呟いたが、まさかフラグじゃないよな。


“わかった、くれぐれも無理はしないでくれ”


“うん、おにいちゃんもね!”




 オレはアンナに繋いだ。


“アンナ、新しい機体はどうだい?”


 アンナは何かの確認をしていたのか、一呼吸おいて返答してきた。


“一洸さん、この機体、すごくいいです。

動かしやすいのはもちろん、なんというか、私の持ち味が活かせそうで、楽しみなんです”


 アンナ、君の持ち味って、見かけによらない戦闘少女の部分かな。

 オレは、自分が無意識に微笑んでいるのを感じた。


“こちらからも、君たちはモニターしてるからさ、もしも危なくなったらすぐ転移で戻るよ。

きみなら大丈夫だと思うけど、気をつけてくれ”


“はい、一洸さんも”




オレは続いて、レイラに繋いだ。


“レイラ、”


“……あ、あの、一洸さん、無理しないでください、私……”


 レイラは、まるで身構えていたかのように、すぐ返してきた。


 知らないうちに、気を遣わせてしまっていたのだろうか。

 この子は本当にいい子だ、自然とそのいい気質が溢れ出てきている。

 オレは無意識に感じてしまった。


“ありがとうレイラ、リロメラもいるし、なんとかなるよ”


 レイラがいつもの超絶美少女の微笑みを浮かべているのを、コミュニケーターは見えないながらも伝えてきた。


“レイラ、これ終わったらみんなで買い物に行こう”


“……あ、あの、はい! ……一洸さん、私”


 レイラはそこまで話すと、言葉を詰まらせてしまった。

 まさか泣いているのだろうか、まずいことは言ってないと思ったが。


“……気をつけてください、お願いします”


 レイラはそう言うと、通信を終えてしまった。


 オレは、“気をつけるよありがとう”と一人呟いた。




 続いてカミオに連絡した。


“……あれは彼女たちの機体だよな? バトラーが見えたよ。

なんというか、華々しい登場だったな。

フーガの人たちは大騒ぎしてる、あまりにも神々しくてね”


 神々しいか。

 オレは、記録を呼び出してみると、果たしてその瞬間を見ることが出来た。


 アニメやハリウッド映画を知らない文化の人たちがこれを見たら、神々しいと表現しても無理はないだろう。


 光の粒子を撒き散らしながら、天空を舞うように翔るラウンドバトラー改は、とても人の手によって作られた創造物の延長にあるものには見えなかった。


“ぼくは避難民にネクロノイドが近づかないよう、森の前衛で待機してる。

戦闘が始まったら加勢する、君も気をつけてくれ”


“カミオさん、彼女たちをお願いします”


“お願いするのは僕の方さ、君や彼女たちがいなければ戦いにならない”



 その時、ミーコが割り込んできた。


“カミオさん、化け物が広がろうとしてます、あたしとアンナちゃん、レイラちゃんで上から撃ちまくりますから、千切れ飛んだらお願いします!”



 ミーコが光魔法を放ち始めた。


 広がりゆくネクロノイドを、眩い火炎放射で焙るようなその威力は、それまでみたものとはまるで違う次元のものだ。


 これがマナジェネレーターに接続された量子の力なのか……

 古の遺物とネクスターナルの技術力、恐るべし。



 続いてアンナの氷の楔が、光のバルカン砲とでもいうべきか、マシンガンのようにネクロノイドを絨毯射撃し始めている。

 体内魔素の限界を気にせずに放たれるそれは、未だ誰も見たことのない魔法行使であろう。


 これが衆目に晒されるという事は、もう後戻りはできない。



 さらにレイラは機体全身を伸び切らせたかと思うと、腕と脛の部分が戦略原潜のミサイル発射口の如く開口、まるで全身からハチの巣状の砲口が開くような形になり、容赦なく火を噴いた。


 硬石の鏃であるはずのそれは、大気の摩擦熱だろうか、オレンジ色に輝きながら、ネクロノイドの身体を舐めるように爆散させている。


 これは、たとえ神の加勢だと言っても、否定できないな。

 とても人間の技術の成せる業ではない。




“一洸…… 見えているかな?

言葉がでないよ、これはアールの光玉も真っ青だ……”


 カミオが言うまでもなく、この暴威はいかなる権力にも独占させてはいけない力だ。

 ネクロノイドを倒すためにあるとはいえ、今後のことを考えると、かなり憂鬱にならざるを得なかった。


 いずれにしろもう手遅れだが。



 セトレーギアまでは、あとどのくらいだろうか。

 そう思った時だ。


 スクリーンの表示が、目標までの到達時間を大きく表示してきた。




 見えてきた、オレの敵ネクロノイド。


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