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詩集

いつかの誰かの記録

作者: 下菊みこと

電子の海は優しくて温かいけれど

あの世界から切り離された

そんな夢のような世界

毎日なにも変わらない日々

喜びも苦しみもない幸せ


平和な日々

動かない感情

何も失わない代わりに

何も得られない毎日


拡散したツイート

目に見えない誰かの視線


次第に増えていくフォロワー

絡みつくような誰かの視線


ただ注目を集めたくて

ただ誰かに心の声を聞いて欲しくて


どうしてだろう

いつからだろう

手段と目的が逆転していた


今流行りのキラキラ女子

写真を加工して

リアルを充実させて

ほら、私、幸せそうでしょう?


「本当はこんなの望んでない」

-ただみんなに知っていて欲しかっただけ-

「幸せを見せつけたくてこんなことをしてるわけじゃない」

-ただ安寧を求めていただけ-


大切だったはずのネットの繋がり

いつの間にか依存に変わっていた

今携帯を叩き割って

もう一度現実に目を向ける


急ぐ

駆ける

あの世界にかえるため

跳躍する

羽根を広げる

冷たいようで優しかったあの世界へ


「もう終わりにしよう」

-それは新たな始まり-

「もう大丈夫」

-不特定多数の誰かの声に振り回されるのはもう終わり-


一歩踏み出してみるだけで

世界は優しく微笑み包んでくれた


みんなで集まったネットの繋がり

それを断ち切り手に入れたのはー

嵌まり過ぎにはご注意を

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