これからの事。
わーい500PVだってー(なお、多いか少ないかはやはり不明)
何事もなく入学式は終わって帰らされた。
入学式の後あるあるの重い教科書で腰を痛めながら持って帰ることはお金持ち学校なので当然なく、郵送で送られているそうだ。なので本当に入学式が終わると何事もなく帰された。
校門を出て少し歩いた先に私の家の車も止まっており、帰りはお車で送ってもらった。
楽ちん楽ちん。
家に帰ると届いていた教科書類と学校の説明書類に目を通す。
どうやらこの学校は私が前世で通っていた公立高校とは違い、大学のようにクラスもなければ時間割も自分で決め、家の用は公欠になる極めて自由な学校らしい。
言われてみれば確かに“スイスク”では学園を舞台にした乙女ゲームで有りがちな実際には在りえないだろうってくらいイケメンな担任の自己紹介や何故かクラスメイトには複数イケメンが居て、一定のパラメーターを超すとそのイケメンたちがヒロインに話しかけてくるなんてイベントもなかったような気がする。
自由度が高いと言えば聞こえはいいが、ここは選択肢も何もない現実、このままでは運が悪いと授業被りも部活被りも無くクラスという垣根がないのでそもそもの出会いがなく友達も無く独りぼっちで寂しい学園生活になってしまうかもしれない。
__独りぼっちENDなんてただのバッドエンドだろ…。
絶対に避けたい。
そうなると唯一の出会いと言える出会いが出来るのはこの学校年間行事だろうと紙を見ながら思う。
学校行事と侮ることなかれ“スイスク”での学校行事とは全てのキャラが強制参加しており、やるだけでスチルが貰えるご褒美イベントだった。
実際にはどうか知らないがそのままの設定ならば友達を作ったり王子に出会うには絶好の機会なのだ。
四月はこの入学式から三日後にお茶パーティーがある。
このダサいネーミングセンスはどうにかしてほしかったが、ようはお茶会である。
私たちのほとんどは貴族。貴族として人脈や価値観を広げる為に他の者との交流を深めるというのがこのお茶パーティー(笑)の目的である。
今の私には神がかっているイベントだと思った。
ひとまず週に一日はお休みの日を設けながら授業を組み立てる。
必修科目は無し。
出来ないわけではないが、「テーブルマナー」は一応入れておきたい。
知らないことが多いのでこの世界の「歴史」も入れておきたい。
あとは完全なる好みで「貴族歴史」と「独裁」、「良い政治」などを入れる。
時間割を書いた紙をすぐに家の前にあるポストに投函して今やることは終了した。
部活動や委員会、今後の事など色々と考えることはあるが今はいいやと読みかけの本に手を伸ばした。