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Side N

わたくしリリアン・グランジェはジョシュア王子の婚約者であり、家柄も侯爵家と高く、自身でも才色兼備の完璧な令嬢だと思っていました。わたくしは生まれつき完璧で、能力とは生まれついての物、それが容姿であれ環境であれ一緒だと思っていました。わたくしはわたくしと同レベルもしくは上の方々には恭しく接しましたが、能力や階級が下の者どもなどはわたくしにとって侮蔑の対象でしかありませんでした。


それ故、婚約者である王子は容姿も権力も知識も完璧なわたくしの最高の伴侶だとおもっておりました。婚約者も居て未来は安泰、人に侮蔑はするけれど下々の者どもは私の家が怖くて逆らってこない。とても穏やかで幸せな暮らしでした。


しかし、ロゼリ・エマーズという女が現れて、わたくしの美しい未来はことごとく崩壊していったのです。


婚約者のわたくしよりも王子はリリアンに好意の目を向け、誰がどう見ても恋仲になっておりました。

わたくしは“あのお方はわたくしの物という”自分の物を横から盗られたような怒り故にあの女に嫌がらせをいたしました。その先で待っていた結末は王子からの婚約解消にロゼリへの嫌がらせ等々の罪によるグランジェ家から全財産の剥奪、実質的没落…わたくしの家族はいたしかたなく下町へ引っ越いたしました。


しかし、没落貴族というだけで向けられる近所の人々からの軽蔑の目、少しでも状況を良くしようと知り合いの貴族に助けをこいても相手にされない屈辱でわたくしはようやく自身がしていた行為が酷く浅はかで愚かな行為だったと知りました。因果応報、今になって行いの全てがかえってきました。侮蔑、軽蔑、虐め…わたくし自身が犯した罪の重さを知りました。

間もなくして生活に耐えきれなくなった家族が心中いたしました。


そして気が付いた時にはナターシャ・アイネそれがわたくしの名と身体になっていました。

アイネ子爵家のナターシャとは直接会ったことがありませんでしたが名だけは聞いたことがありました。

わたくしが“リリアン”として生きていた時に同い年だったはずでしたのでわたくしは困惑いたしました。また同じ世界に同じ時間で転生したということなのかと驚きもしましたが名も容姿も違う今の人生でやり直しをして今度こそ性格の良い完璧な女性になろうと思いました。


ナターシャとしての生を大切にしようと決めました。


幸い、前世“リリアン”だった頃の記憶がありマナーや勉学は完璧でしたのでさほど苦労はしませんでした。そして、わたくしは前世と同じように15歳となり王立スイーツ学園へ入学いたしました。わたくしは身分関係なく、分け隔てなく友人を作り婚約者の居ない身ですので自由な恋愛をして学園生活を謳歌したいと考えておりました。そんな希望に満ち溢れた入学式で見たのは前世でわたくしの婚約者だったジョシュア王子と前世の“わたくし”の姿、そして憎きロゼリ・エマーズの姿。王子は確かに素敵な方ですがわたくしがステータスを無視して本当に惚れていたかどうかと言われれば否でしょうからわたくしは現世で王子と恋仲になりたいとは思えませんでした。


“わたくし”の婚約者ですしそのようなはしたない真似はできませんしね。


その時、もう一度同じ世界の同じ時間軸に生まれ変わり、王立スイーツ学園への入学が決まった時これは神様が与えてくれたチャンスなのだと思いました。それは勿論現世でなんとしてでも“わたくし”と王子をくっつけたいからでした。性格は少し歪んでいますがそれを除けば完璧美女である“わたくし”の婚約者であった王子ジョシュアを誑かした魔性のロゼリ・エマーズを廃するためです。


現世では“わたくし”と王子をくっつけるそのためにわたくしはロゼリを孤立させる。

故にわたくしは友人として“わたくし”のそばに居る。

お茶会の時ロゼリから“わたくし”に話しかけ二人きりで話しそのままお茶会が終わったのには仲が良くなったのではと冷や冷やしましたが、その後“わたくし”は「話がはずんでしまい、ほかの方とお話しできませんでしたね…わたくしとお話したい方は是非今度人払いをして二人きりでお話ししましょう?」と笑みを浮かべていたのであの女だけ特別ではないのだとホッと胸をなでおろした。


そして、わたくしはお茶会が終わった二日程後に噂好きな令嬢に『リリアン・グランジェという名の令嬢を虐め、その上リリアン嬢の婚約者である王子を狙っている』という噂を流し、ロゼリを孤立させるという作戦を実行し概ね成功しました。前世の“リリアン”としての記憶からロゼリが王子を狙っているというのは明白、おまけにロゼリはあの奇特なノアという男性は常にと言っていいほど一緒だが女の友人はありませんでしたので止める者もいない。


わたくしは思わず笑みを零しました。


しかし、お茶会から二週間ちょっと経った今何故か“わたくし”とロゼリは仲良く廊下をはしゃぎながら歩いているのです。それも手をつなぎ、ロゼリと“わたくし”は令嬢らしくもない笑い方をしながら…


何故こんなことになっているのでしょう。


何故あの女が“わたくし”の隣で楽しそうにしているのでしょう。



我慢のできなくなったわたくしは「リリアン様!その女はリリアン様にとって悪なんです!!離れてください!!」とつい大声を出して2人の前に出てしまいました。

~感謝と報告~

ノア「おい、伝えることは?」

雷炎「…全然ノアが出てきません。てか、恋愛が進みません。進むのは友情ばかりです。」

ノア「それと?」

雷炎「累計5000Pvありがとうございます。」

ノア「(それ多分かなり少ないと思うがコイツが喜んでいるし変なことは言わないでおこう)それと?」

雷炎「次の回は…一人称や会話が…わかりにくいです…。」

ノア「なんでそうなった?」

雷炎「自分が好きな言い回しにしたらそうなりました…」

ノア「よし、そんなクソみたいな文章力とストーリーのお前には罰が必要だ。手始めにそこにあるHELLSINGとハガレンを燃やそう。」

雷炎「あああああああああああああ!!やめて!!私の聖書バイブル!!何でもするから!!何でもするからやめて!!」

ノア「とりあえず恋愛名乗ってんだから恋愛かけや。」

雷炎「は、はい…うん。まあ、多分。そのうち…」

ノア「(ライターで漫画に火をつける)」

雷炎「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

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