老婆は...
前回まであらすじ
嫌われ者のグリムリーパー、手紙をもらいお説教しに行ったが人助けをする事に、そして...
〜老婆宅〜
リーパー)はぁはぁ、なんでその老婆の家だけ高台にあるんですかね...ぐっ
リーパーはゴツゴツした石の上をゆっくりと上っていく、すると...
リーパー)ん?あれですかね?
リーパーが上を向くと三角形に近い古びた小屋がポツリと立っていた、
リーパー)やっと着きましたよ!...はぁ...
さて、説得してみますかねぇ
そうつぶやくとリーパーは小屋に向かって少し大きめに呼んだ
リーパー)おばぁさんはいらっしゃいますか?
...
返事がないのでドアにノックをしても出てこない...
リーパー)お出かけ中ですかね?少し周りを探索してみますか...
リーパーは周りを探してみたが人っ子1人いない
小屋の前に座るとドアの下に紙が挟まれているのが見えた
リーパー)なんですかねこれ?スッ
紙にはこう書いてあった、
少し出かけてきます、すぐ戻りますのでお待ちを
リーパー)なるほど、なら少し待ってみましょう
15分ぐらい待っていると老婆と子供たちが歩いてきた
リーパー)どうも私グリムリーパーと申します
リーパーは手を出し挨拶をするすると老婆はその手を叩き死神がなんのようだい!っと罵った
リーパー)今日はお話があってきました...
子供たちも怯えてしまっていてそれ所ではなかった、少しの沈黙の後
老婆)あんた私を殺しに来たのかい?
と強い口調で言い放った
リーパー)違いますよ
そうリーパーが言うとすぐさま老婆が怒鳴った
老婆)子供たちを殺しに来たんだね!それだけは絶対許さないよ!
流石のグリムリーパーもここまで言われるとショックで顔が強ばってしまい尚一層子供たちを恐がらせてしまった、だが諦めずにリーパーは言う
リーパー)ほ、ホントに殺しに来たわけではありません!下に住む子供たちにご飯を分けてもらいに来たのです!
老婆)本当かい?なんか噂と違う感じだね?
リーパー)ほ、ホントは全然人なんか殺しませんから安心してください
その言葉でなぜかすんなり信じてもらえ、家の中に正体された、
リーパー)ありがとうございます、信じてもらえて嬉しいです
老婆)いいのよ、あなたの目を見ていたらどうしてもほっとけなくてね
そう言うと蜂蜜の入ったミルクをテーブルの上に置いた
老婆)さぁどうぞ
リーパー)ありがとうございます、ゴクッゴクッ
ゴトッ
リーパー)凄く美味しいです
老婆)1回で飲み干すなんて凄いわね
リーパー)登ってくるのに疲れていたもので...
老婆)まだ若いのにだめだねぇ
リーパー)はは...、そうだおばぁさんそんな話をしている場合ではなく、下に待たせている子供たちがいまして、その子達に老婆の食料を分けてあげてほしいのですよ、お願いできませんかね
老婆は少し黙った後ゆっくりと話し始めた
老婆)実はね、この村の子供たちは捨てられた子供たちなのよ、私もできる限りやってあげたいんだけど、流石に1人じゃ全員はねぇ...
でもお腹がすいているならこれを持って行ってあげて
そう言うと老婆はパン2つに上物のお肉、さらにミルクと蜂蜜を2瓶ずつ分けてくれた
リーパー)本当にありがとうございます!必ずこの恩はお返しします!
老婆)いいのよいいのよ、あなたみたいな人をきずかう人この国には珍しいんだから気にしないでちょうだい
リーパー)ありがとうございます、子供たちに早く食べさせてあげたいのでそろそろ...
老婆)そうね、すぐにお腹いっぱいにさせてあげて
リーパーは立ち上がり玄関を出ようとしたが1回立ち止まり振り返った
リーパー)子供たちにこれを
そう言うとポケットから飴を取り出し子供たちにあげた
玄関を出て軽い挨拶とまた来る約束をして小屋を後にした
リーパー)さて、また歩きますよ!
そう掛け声をあげたリーパーだったが結局疲れきった表情で二人の待つ家に着いた
続く




