表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
grim Reaper  作者: ミラ
1/4

旅立ち

これは〜悲しい悲しい王の物語〜

...



いつも左下を眺めているその男は名をグリムリーパーと名乗り

グリムの国に住んでいた...


悪いことが起きると全てグリムリーパーの仕業となり心底病んでいた...


そんなリーパーさんの病んで苦しむ物語〜

...

......

リーパー)...うわぁ今日も家に不幸の手紙がいっぱい入ってる...なんか毒瓶らしきものも入ってるし...

うぇえ...


バサッ

リーパー)なんですこれ?


リーパー)手紙とぬいぐるみ?


そこには手紙に人形がくくりつけてある不思議な物がありました


リーパー)まぁ開けて見てみますか...


手紙の内容はこう、

グリムリーパーさん!僕ヘンゼル!私グレーテル!

殺してほしい人がいるの!グリムリーパーの力で森に住むおばぁさんを殺して!僕らの大切なお人形さんプレゼントするからおねかい!

下には住所が...


リーパー)...貧困村...ですか、子供ですかね?2人で同時に書いてあるから読むのがつらいですが...まぁ、殺しなんてとんでもないこと注意しに行きましょう...


グリムリーパーさんは村に向かって歩き始めました

その途中〜


村人)うぁあ!!!グリムリーパーだ!!!


村人)また誰かを殺しに行くんだわ!


リーパー)な、なにもしませんよー...怖くないですよー...

って...誰もいなくなりましたね


リーパー)ここの街...綺麗ですねぇ...もっとワイワイ自分劇団とか見たかったんですが...行きましょう...うっ...


グリムリーパーさんは涙を浮べながらその街を後にするのでした...


......


グレーテル)ねぇねぇ!おにぃちゃ!おにいちゃ!


ヘンゼル)なんだい、妹よ


グレーテル)来るかな?来るかな?グリムリーパーさん!


ヘンゼル)わからないけど、来た時のために準備しておかないとね?


グレーテル)なんのぉ?


ヘンゼル)そりゃぁ、人殺しなんだからこっちも殺す準備だよ


グレーテル)うぅ、怖いよぉ...


ヘンゼル)大丈夫大丈夫、グリムリーパーは人を殺すが大好きだって聞くよ、断るわけがないよ


グレーテル)そっかぁ!じゃあ大丈夫だね!


数分後〜


とんとんとん...

リーパー)ごめんくださぁーい、グリムリーパーですー


ヘンゼル)来たね

グレーテル)来たね


ガチャ


ヘンゼル)よく来てくれましたグリムリーパーさん、どうぞ中へ


グレーテル)ひぃ...


ヘンゼル)こらこらグレーテルだめじゃないかおびえちゃ、失礼だろ?


頭を撫でるとグレーテルは落ち着いた


リーパー)ど、どうもグリムリーパーです...手紙を読んで来ました...


ヘンゼル)では受け入れてくれたんですね!


リーパー)違います、君達は人を殺すと言っていますが、なぜそんな酷いことを?


ヘンゼル)以外な返答ですねリーパーさんは人殺しが大好きだと聞いたのですが?


リーパー)嫌いですよ...子供がそんなことを手紙に書くとはただ事ではないとここまで来ました...理由はなんなんですか?


ヘンゼル)......ごく簡単なことです、お腹いっぱいご飯が食べたい、それだけです


リーパー)理由になってませんよ、なんでおばぁさんを殺すなんてことになるんですか?


グレーテル)それはね!おばぁさんがいっぱい畑を持ってるしいっぱいお肉も持っているからだよ!


リーパー)それで殺して貰おうと?なるほど...(この国らしい発想ですね...)


ヘンゼル)で、受けてもらえるんですか?


リーパー)お断りします...が、おばぁさんの所に一緒につれて行かせてもらいます...


ヘンゼル&グレーテル)???


グレーテル)どうゆうこと???


リーパー)このグリムリーパー、人助けが大好きでして、あなた達2人を助けようと思いました、無理やり連れていきます...


ヘンゼル)ま、ま、待ってくださいわけがわかりません!

一緒に行くってことは依頼を受けるってことですか?


リーパー)違います、おふたりはお腹いっぱいご飯が食べられたらいいんですよね?

リーパー)だから連れて行って食べさせてもらえるように交渉します!


グレーテル)ほんとに?たべられるのっ?


リーパー)えぇ、殺すなんて物騒なことしなくとも、お願いすれば貰えるはずです!


ヘンゼル)そんなのおかしいよ!人のものは取るのが常識でしょ!そんな分け与えるなんてことする人なんていないよ!


リーパー)そんなことありませんよ、世界には優しい人もいます、


ヘンゼル)そんなの信じられないよ!


リーパー)じゃあ、飴をおふたりにあげます、お返しなんていりません、...これで信じてもらえますかね?


ヘンゼル)......


グレーテル)ありがとうリーパーさん!あーん


ヘンゼル)やめろグレーテル!食べるな!こいつの罠かもしれない!そうだこれは罠だ!お前は俺達を殺すために来たんだ!


リーパー)そんなことはありません、蜂蜜で作った美味しい飴ちゃんですよ、パクッ


グレーテル)おにぃちゃん

ヘンゼル)ダメだ信じられない!出ていってくれ!


リーパー)......わかりました...


バタンっ


グレーテル)優しそうな人だったよ?おにぃちゃん...


ヘンゼル)優しい人間なんていない、それにあいつはグリムリーパーだぞ?殺人鬼だ!信じられるわけがない!


グレーテル)そうかなぁ?私にはホントに優しいお兄ちゃんに見えたよ?


ヘンゼル)そんな人間なんていないんだ......グレーテル...



リーパー)追い出されてしまいました...まぁ、そのおばあさんに会いに行ってみますかねぇ



続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ