始まり
うん、間違いなく仮面だ。
目と口の部分が空洞になっている。
それが中に浮いているだけで、他には何もない。とゆーか、どっから入って来たのだろうか?不思議に思い辺りを見回そうとすると
「あ〜、やっとこっちを向いてくれたね。いや、無視するもんだからさ?つい、攻撃しちゃったよ♪メンゴメンゴ」
……ゥン?シャベッタ?
「どうしたのさ?そんな固まっちゃって」
「イヤァァァァァシャベッタァァァァァーーーー」
「おいおい、そんなに驚かなくたっていいじゃないか?」
驚きますよ、ええ、驚きますとも。だって、仮面が喋ってるんだよ?喋るのに合わせて、目と口が動いてるんだよ。これは確実に喋ってる。
うん、軽くホラーだ。っと、背中に硬い感触が伝わる。どうやら、ずっと後退っていたようだ。
ここ逃げ場ないんだよね。
あの仮面から片時も目を逸らさないが、ニヤニヤしてこっちを見てるだけで何を考えているか分からない…。
「アハハハハハ!それよりもさ〜、もっと重要な事があるでしょ?た・と・え・ば☆ここが何処とか、なぜここに君がいるかとかさ」
「そうだよ!ここは何処でお前の目的はなんなんだよ!」
「そんなに知りたい〜?」
「当然、知りたい」
「後悔、するかもよ?…まぁ、知りたくなくても教えるんだけどね。…一回しか言わないから良く聞くんだよ?」
ーーゴクリーー
「…ココは君の世界から見たら異世界だ。そして、君にDMになってもらう」