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成り上がり令嬢暴走日記!  作者: 笹乃笹世
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毎日投稿頑張ります!

よろしくお願いします☺️


 『ギフト』


 それは神が人に与えた贈り物。

 神が起こすような様々な奇跡の力を少しずつ――


【あなた】は国の端にある小さな村で平穏な生活を送る、ごく普通の少女だった。

 ――その日までは……


 その夜突然、村は野盗に襲われた。

 どこからともなく現れた野盗たちは、家や小屋に火を放ち、我が物顔で村を蹂躙(じゅうりん)した。

 村人たちは逃げ惑うことしかできず――


 【あなた】も両親と共に、道を走っていたが、逃げ惑う者たちにぶり転んでしまう。

 急いで立ちあがろうと顔を上げるが、すでに両親の姿は逃げ惑う人々に押されて、少しづつ小さくなっているところだった。


「ユリア走りなさい!」

「こっちよ‼︎」


 両親の言葉を聞き、グッと唇を噛み締めながら必死に立ち上がる【あなた】

 再び走り出そうとした瞬間、背後から大きな爆発音と共に人々の悲鳴が聞こえた。

 思わず足を止め、背後を振り返ると――

 ――そこで【あなた】見た光景は、燃え盛る村と野盗から逃げ惑う人々……そして、そんな村人に笑いながら襲いかかる野盗のおぞましい姿だった――


「なんで……やめてよ……私の、私たちの村に酷いことしないでよーっ‼︎」


 涙を流しながら【あなた】がそう叫んだ瞬間――


 奇跡が起こった。


 恐怖に震えながらも野盗に立ち向かおうとする【あなた】のその勇気に、神がその力を少し分け与えたのだ。


 ――【あなた】の『ギフト』はすぐに発露し、(まばゆ)い光が辺り一面を(おお)った。

 その光はゆっくりかき消え、人々が目を開けると、そこには野盗の姿はなくなっていた。

 消えたのは野盗だけではなく、あれだけ燃えていた家や小屋からも炎がかき消えていた――


 そのかわりに現れていたものが一つ。

 ――【あなた】の頭上には、赤緑青……様々な色に姿を変える、美しいオーロラがゆらゆらと漂っていたのだった――


 【あなた】のこれからの人生を祝福するかのように――

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