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StarFrontier  作者: KUEMA
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年を経た蛇


―-惑星Hyurio イスカラグア監獄島――


海に浮かぶ監獄、イスカラグア。周囲の海域にはホホ


ジロサメのテリトリーがあり、常時人工衛星の監視下

にある。


少しでも脱獄の兆しが見えると周囲の海は、人体に有


毒な成分が大量に流し込まれ、死の海となる。脱獄不

可能、最強の監獄だ。


そしてその島は一人の歴史的凶悪犯によって実質支配されている。


凶悪犯の名前は、ブラッドキング ”ハリ”・ハビエル。


そんなイスカラグアの元に、総統との電話を終えた情報屋アレハンドロとサンチェスを乗せた小さなヘリコプターが着陸した。


高級スーツをなびかせ、大きなリュックサックを背負いながら、体と腹の大きなサンチェスが降りてきた。


MasterMindとゆう軍事企業のCEOである。アレハンドロと総統の指示でイスカラグアのハビエルをStarFrontierメンバーに召集にやってきた。


サンチェス「おいおい!こんなとこでも建物ってあるもんなのか!まるで普通の村だな!」


アレハンドロ「驚いたな。未開の島。囚人200名だけでもここまで築くものなんだな。」


監獄島とは名ばかり、普通の島といっていいほどの景観だった。立ち並ぶ石造建築は、バビロンの空中庭園を彷彿とさせる。


大きなリュックの荷物を整理しながら、ヘリの側でサンチェスがアレハンドロに話しかける。


サンチェス「ハビエルを仲間に誘うってことは、居場所の検討はあるのか?」


アレハンドロ「あるわけがないだろう。無茶をゆうのがボスなんだ・・」


サンチェス「つまりハビエル様が見つかるまでは、実質俺らは囚人と同様の扱いを受けながら潜入調査ってところか?たまったもんじゃないな!」


サンチェスは、ヘリの座席に体を乗り入れて、鍵を取り出して鍵に付属のスイッチを押した。


するとヘリから一本のナットがアレハンドロの顔に飛んできた。次の瞬間、轟音を鳴らしながら。ヘリが自動で自らの機体を分解し始めた。


サンチェス「仕事は早く豪快に!帰路は無し!墜落だ!」


アレハンドロは呆れ顔で、リュックを背負い石造りの街に向かって歩き始めた。


アレハンドロ「まずは人探しのために中央付近の高台に向かう。動物の動き、植物の踏み跡、ゴミなどがないかくまなくチェックしながら進むぞ。あと地形解析も並行して行ってくれ。」


アレハンドロは、情報屋。


主な仕事は、ターゲットから情報を聞き出し、それを売る。仕事柄人探しの能力には長けていた。サンチェスにアドバイスしながら、探索を進めた。しかし中央の高台まで痕跡などは一切なかった。


アレハンドロ「ここまで収穫無しだな。サンチェス、LiDARでの地形解析は終わったか?」


サンチェス「終わったぜ!」


目の前に島の姿がARで映し出された。


一見普通の街のように見えるが、異質なポイントは、街中にところどころ1mほどの正方形の穴が空いている。それもかなり深い穴だ。


それと、中央に向かって地形は盛り上がっている。森林に包まれた着陸地点からは感じ取ることのできない島の全容だった。


アレハンドロは、その場に縁にあった石の上に座り目を瞑り考え込んだ。


そうして時間は過ぎて日が暮れる直前にアレハンドロは、目をあけ


「”地 獄” だな。。どうやらここの主は阿鼻叫喚が好みのようだ。」


サンチェスは、中央高台で監視をしていた。


「何かわかったのか!とりあえず周辺には何もいないみたいだぞ!」


アレハンドロは、地面に絵を書きながら、サンチェスに説明を始めた。


「まずこの島の中央高台周辺には、建物はなく、島を囲うように石造りの建物があるだろ。そしてこの島は中央付近にかけ高くなっている。

これが示すのは、中には洞穴のようなものがあるとゆうことだ。

中央にあった穴は空気孔として機能していて、酸素を必要とする生命体がそこに住んでいる。つまり囚人の居場所はそこで間違いないだろう。」


サンチェスは、疑問を感じていた。


サンチェス「なぜわざわざ地中に生活圏をうつす必要があるんだ?」


アレハンドロ「一つは、水の確保だろう。生い茂る木々の根が濾過装置となり、綺麗な地下水があると考えていいだろう。そして二つ目の理由はこの島の収監システムの抜け穴といったところだな。地下から掘り進めればいずれは、海を抜けることはできるだろう。途方もないかもしれないが、囚人も人間だ。希望を持たず生き抜くことはできないからな。」


サンチェス「ビタミンの枯渇。ストレス。俺には耐えかねない生活だな!」


アレハンドロ「ひとまず地下へ向かうぞ。」地下に住まう蛇の元へ二人は向かった。


地下へ進むには空気孔から入るか、無作為に地面を掘り進めるしかない。。

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