SRO
その後 "Starfront Raging Organize"通称 SRO が東部海上通信部に降り立った。この組織は、スターフロンティア
に向けて編成されたトップエリートで構成される組織だ。続々とその面々が、降りてきた。
参謀シュトラウス、特殊部隊 隊長ルートヴィヒ、戦闘部隊 隊長ライオ、戦術家ハンス、警備隊長ハンナ、
総隊司令官ウィンチェスター 、防衛部隊 隊長グロスマン
ハンス「被害報告は? 0といったところか?」
ルートヴィヒ「0?ジジイ手元見えてんのか?
おいお前ら武器はどうした!」
兵士たち「強奪されました!今手元にはございません!」
ルートヴィヒ「書類は無事なんだろうな!」
兵士たち「はい!こちらにございます!」
ライオ「…. では書類を回収する。静かにしろ。」
ライオの3mあるであろう巨体を目の当たりにして通信部にいる兵士たちは圧倒されていた。
シーダ 「噂には聞いていたが…錚々たる面々。」
各部隊の隊長で構成された、SROは本来抑止力として各所に分散しているはずとシーダは疑問が浮かんでいた。機密
文書を渡そうとするライヒマンをシーダは静かに引き止めた。
ウィンチェスター「これほどまでの面々を必要とした事態なのだ。シーダ。それは国防に関わる機密文書だ。私たちも回収のみを依頼されている。」
ライオの巨体が視界を塞ぐ。
静かに目の前に立ち尽くし、こちらを見つめっている。
ルートヴィヒ 「無駄な抵抗してんじゃねえ!」
シーダは静かにライオに機密文書を渡した。
軍事参謀であるシュトラウスが口をひらく。
シュトラウス「通信が遮断されたときの出来事をお聞かせください。」
すると突然ライヒマンがポケットに手を突っ込んで何かを探し始めた。
「… ん、あった! こちらに録音した音声が入っています!」
ライヒマンは、誰にも気づかれぬように録音をしていたのだ。通信部隊長を務めるだけの力量をその場にいるものすべ
てが、ライヒマンから感じ取った。
SROの面々が音声を聴き終えた後話し始めた。
シュトラウス「”私たち”の勝利を願おう….か、」
ハンス「私たちとゆう形容は、我々にも向けられたと考えるのが妥当だな。不自然な点はいくらかあるが、状況はある程
度理解できたな。」
グロスマン「嘘も迷いも真実と覚悟の前では無力。妙な言葉だ。」
SRO内で徐々に、不穏な空気が漂った。
ウィンチェスター「 ライヒマン、ひとまず船にのれ。話は船で聞かせてもらう。」
首相のもとへとSROの飛行艇は、向かった。
SRO飛行艇内 会議室にて
ハンス「スターフロンティア開催まで1ヶ月を切った矢先でのこの行動、引っかかる。」
シュトラウス「スターフロンティアでの、Hyurioの目的は、当初から準優勝商品である軍用備品のはず。一位予想であ
る私たちに宣戦布告をすることに、何の利点があるのだ?」
ルートヴィヒが一服を終え、会議室に戻ってきて、突然言葉を発した。
「何か、隠してやがったなあ。何かは、わからねえが直感がそういってる。」
警備隊長ハンナ「私も同感でした。なので念の為、警視総監に報告し、特別に鑑識を向かわせておきました。そして現
場報告は先ほど受けましたが、なんの痕跡も残っていないとの事でした。」
防衛隊長グロスマン「待て。俺たちのできることは探偵ごっこではないぞ。”念の為”Hyurioに関わる政府の要人に”警
備”として防衛兵を派遣しておいた。」
ハンナ「..」
ウィンチェスター「もうすぐ首相官邸に着くぞ。ここであった話は、首相からは守秘義務を課されたが…内密を条件とし
て交渉、警護、捜査を各自進めることを総隊司令官の私が許可しよう。」SROの面々は静かに頷いた。飛行艇は首相官
邸に到着し、SROのメンバーは、分散した。少し時間が空けウィンチェスターは機密書類を持って首相官邸へと向かっ
た。