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危険な気づき

祝!30000PV突破っ!

いつもありがとうございますっ!!

ブックマークも85も付けていただけて、大変励みになっていますっ!

あとちょっとで100。そうなったら底辺作家から脱却できますっ!!

頑張って書いていきますので、これかもよろしくお願いしますっ!!

私を挟んで両脇にビキニ姿の美少女が座り、対面にはそれぞれ魅力が違うイケメンが座った。

はじめは、隆盛りゅうせいといい関係になれそうな手ごたえを感じているのか、とても上機嫌で。美月みづきちゃんは私と一緒に滑れなかったと不満をぶちまけてきた。

「私も・・・・あかりちゃんと一緒に滑りたかった・・・・。」

などと、泣きそうな目で私を見てくる。

その眼を見つめながらも、自然と私の目は美月ちゃんの胸元をチラチラとみてしまう・・・。それは私の心に男心が復活しかけている証拠。こうなってくると、私の胸元を学校の男子や、このプールに来ている男性がどれだけ私のオッパイを見ているのかも、自分を通じて理解できる。

それは、男性の本能で悪意ばかりがあっての行動ではないのだけれども、今の私はちゃんと女の子なのだから、こういった行為に嫌悪感が無いわけではない。なのに、私の目は美月ちゃんのオッパイの谷間を見ずにはいられなかった。

そんな私の邪な視線に美月ちゃんは気が付いたのか、私の耳元で「・・・・エッチ。」と囁いて、私を困らせる。

だって!! しょうがないじゃないっ!!

私も好きで見てるんじゃないのっ!!

事情を説明出来たらどれだけ楽だろうか? そう思ってはみても、話すとなるとそれはそれで抵抗が無いわけではない。

今のところ、この場はお兄ちゃん以外は、私が神様の罰で男の子から女の子に作り変えられてしまったことを知らない。皆は、私が医療的な理由で女性になったと思っている。

これって、女の子になった過程が違うから、受け取る側は大分、印象が違うと思うのよね。


最初はお姉様に女の子に作り変えられたのだけれども、最終的に女の子になりたいと願ったのは、私の意思。

これって、男性が性転換手術するのと同じで、時代が変わったとはいえ、世間がいうほど好意的に見てくれることではないことぐらい、私は知っている。

勿論、はじめに対する対応を見る限り、隆盛は、そうなったとしても態度が変わるようには思えない。はじめは男の子とは思えないほど可愛いから魅了されてしまうのは理解できる。はじめは小さくて可愛い。男だと言われなければ、ただのロリータだ。ロリコンの隆盛にとっては正にストライクゾーンなので、だから、はじめに対して優しいのかもしれない。

私はと言えば、実際、外見はかなり美少女という評価を得ているので、隆盛は、私の性別について問題にしないだろう。

てか、改めて考えると、隆盛の懐って本当に深いのね。はじめや私がいくら可愛いからって、元男と男の子を普通に手込めにしようとしているんだから・・・・・。


問題は、私が自分の意思で女の子になった事を知らない不知火先輩が、それを知っても私を軽蔑したりしないかってこと・・・・。

不知火先輩は、優しいし、多分、そういうことしないと思うのだけれども、それでも・・・・・


・・・・・それでも、私は・・・・怖い・・・・・。

美術家としても一人の男性としても敬愛する不知火先輩に嫌われることが・・・・怖い。

そう思っていると、自然と私は不知火先輩を見ないように努力していた。

レストランのメニューを覗き見るように集中して、何を食べるのか考えてしまう。

その様子に隆盛が「なんだ? そんなに必死に見るほど、腹が減ってたのか?」と、笑う。

む~っ!! こっちには、こっちの事情があるのよっ!! 

バカっ!!

と、思っていたら、お兄ちゃんがフォローをしてくれる。

「なんだ? 川瀬君は知らなかったのかい?

 明は、こう見えても、旅先では食いしん坊なのさっ!!」


・・・・フォローになってないっ!!?

お兄ちゃん、それはないでしょっ! 

と、私がジト目で抗議していると、不知火先輩が「たくさん食べるのは元気な証拠・・・・・。そういうのって可愛いと思うよ?」と、言ってくれた。

ああああああ!

そ、そんな絶世の美女のようであり、絶世の美少年のようでもある美貌で言われたら、たまりませんっ!!

私は、あれだけ直視するのを避けようとしていたのに、今では美月ちゃんのオッパイよりも不知火先輩の美貌に見とれてしまう。

私の熱い目線に気が付いた隆盛は、これはまずいと思ったのか「お、おれも一杯食べる奴は好きだぞっ!!」と、付け足すように言う。

・・・・・嘘ばっかし。どうせ、ロリコンの隆盛のことだから、

「私もう、食べられないよ~」って、泣きついたら「しかたがないなぁ。俺が食べてやるよっ! はっはっは・・・」的な展開をしたいに決まってるじゃないっ!!

現にいっつもお昼ご飯の時にはじめ相手にやってるしっ!!

そう考えると、はじめって、男の子を攻めるのがうまいわね。男の子がホロッと来ちゃうことがシレっと出来ちゃう・・・。羨ましいし、勉強になるっ!


しかし、今の状況ははじめにとっては、面白くない状況で、隆盛にむかって「ふ~ん。・・・・隆盛って、私とは全く違うタイプの女の子が好きなのねっ!」って、嫌味を言う。

それをみて狼狽える隆盛の姿に、私達は、ほっこりする。

こんな環境じゃなかったら、「もう、付き合っちゃいなよっ!!」って、言ってあげたいけど・・・・。

隆盛の体と顔と・・・・・私と波長の合う性格は、私にとっても魅力的な男の子・・。そう簡単に隆盛を見限って他の男の人を選ぶって難しい・・・。

特にあの体・・・・。後ろからハグされたり、持ち上げられたときに感じたあの圧倒的な迫力は、私のハートを鷲掴みにする・・・・。


ねぇ、お姉様もそう思うでしょっ!?

・・・・

・・・・・あれ? そういや、ここに来てから、お姉様の発言がすっかり少なくなってる気が・・・・・。

ねぇ、お姉様。この中だったら、隆盛の筋肉質な体が一番おいしそうですよね?

ねぇ?

・・・・・お姉様?

「ああっ!! もう、うるさいのぅっ!

 淫乱なお前の思考は、胎教に悪いのじゃっ!!

 だから、妾、ここに来てから無視しておったというのにっ!」

い、いいいい、淫乱ですってっぇ~~!?

「淫乱じゃろうがっ!!

 男をより取り見取りだからと思って、エロエロな事ばかり言いおってからにっ!

 お腹の子が淫乱になったら、どうするのじゃっ!?

・・・・・お姉様の血を引いてる時点で、その子は淫乱になります。

「おおおおお、おお、おまえっ!! 今、何と申したっ!!」

だって、そうじゃないですか。

私、お姉様に淫乱なんて言われたくありませんっ!!

だって、お姉様なんか、他の神様にレイプされたのに「もっと虐めてくださいって・・・」泣きすがって子種を授かって帰ってきた淫乱のメス犬じゃないですかっ!


「んきゃああああああっ!!

 それっ!! それっ!! もっと言ってっ!!

 あかり、そのフレーズもっと言ってほしいのじゃっ!!」


私の発言はお姉様にとってドストライクだったらしく、さっきまで「胎教に悪い」などと言っていたくせに、私を心象世界に引きずり込んでまで、罵ってほしいらしい。

「ほらっ!! 

 妾の母乳を飲ませてやるから、もっと、妾のことを虐めてほしいのじゃっ!」

そういってお姉様は胸をはだけさせて、私の顔を乳房に押し当ててる。

その乳首からは、甘い甘い、甘露のように甘い母乳の香りがしていて・・・・・私は無我夢中で、その乳房に吸い付いた。

男性としての本能だけの問題じゃない。豊穣神のお姉様の母乳は生命エネルギーの塊。人間がその香りをかぐだけで媚薬をかがされた娼婦のように引き寄せられてしまう。


「あああああんっ!!

 う、うまいぞっ! 明っ!!

 我が子に吸われるというよりも恋人に吸われる心もちじゃっ!」


お姉様が歓びの声を上げるたびに、私は、激しく吸い付く・・・・。口から零れ堕ちるほどの量の母乳がしたたり落ちて、周囲に甘い香りを広げる・・・・。

私の中の男性としての本能がそうさせる一面もあるのだけれども・・・・。最近、私は美月ちゃんと出会ったことで気が付いている・・・・・・女の子同士もいいかもってことを。

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