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数々の誘惑

美月みづきちゃんは私のオッパイに興味津々で、私のオッパイを触ってもいい? と、その身を私に摺り寄せて耳元で囁くのでした・・・・。

ああっ!! こ、このシチュエーションは主であるお姉様譲りのマゾ属性持ちの私にとっては、抗いがたい誘惑だった・・・。しかも、お姉様に散々、可愛がられた経験のある私にとって、美月ちゃんに迫られることに対して抵抗がないっ!!

それでなくても、私の中で復活しつつある男心にとって、全裸の女性が闊歩する今の状況は・・・(いや、闊歩はしてないが・・・。)私を性的に興奮させるのにはあまりに十分すぎるのに、さらに肌寄せてくる美月ちゃんの肉体の柔らかさを感じてしまって頭がクラクラする・・・・。

合わせたオッパイ同士から、お互いの肌のぬくもりが伝わってくる。美月ちゃんのオッパイは私に比べれば小さいけれど、それでも日本女性の平均を大きく超える巨乳の持ち主。ムニュリと水風船のように柔らかい互いの乳房が潰れあう・・・。

そこまで接すると、私の耳元でわずかに興奮気味の美月ちゃんの吐息が聞こえてくる・・・・。

・・・ああ。美月ちゃん・・・・興奮してくれているのね。私の体で・・・。

そんな風に考えてしまったら、抵抗しなくちゃいけないのに私の体は喜んでしまって、体から力が抜けて抵抗を失ってしまうじゃないの・・・。

私はそれを実感しながらも、美月ちゃんを受け入れるかのように、自然とキツく目を閉じて無抵抗になってしまった。

「緊張してるの? あかりちゃん・・・・。可愛い子。」

そう耳元で囁く美月ちゃんは間違いなく、私の属性を見抜いているのだろう。私は小さくコクリと頷くことしかできなかった。

だが、しかし・・・・



「ママ~っ・・・・あの人たち女の子同士で抱き合ってるよぉ~・・・・?」


と、小さな女の子の声が私を私の理性を目覚めさせてくれたっ!!

私は慌てて美月ちゃんを両手で突き放すと、周りに聞こえるほど大きな声で冗談っぽく、

「あっぶな~~っ!!

 もう、美月ちゃん、悪ふざけしすぎだよっ!! 百合ごっこ危険だわっ!!

 本気になっちゃうかと思ったわっ!!」

と、笑顔たっぷりで言ってみせる。

そう、これはごっこなの。遊びなんだよと、周囲にアピールする必要があった。私は、だから精一杯おどけて見せて言うのでしたが、自分の顔が真っ赤に紅潮している自覚ももちろんあった・・・・。

かなり芝居がかっているのは、わかっているけど、これ以外方法はないもんっ!! そう思って起こした行動だった。

あとは、美月ちゃんが合わせてくれるかどうかだ・・・・・けど、

百合娘の美月ちゃんにとって、今の状況は心得たものらしく、私に合わせて「ふふふっ! 私もあかりちゃんが、本気なのかと焦っちゃったわよっ! もっと早く止めてよっ!」と、クスクス笑うのでした。

それで何とか、周囲の目は誤魔化せたと思うのだけれども、美月ちゃんは、それでも私の体を妖艶な流し目で見つめてくるので、私はドキドキしながら、着替えをした・・・・。


そうやって私達の危ない着替えが終わり、私達は、一応、シャワーを浴びてからプールサイドに入る。

いつの間にか、さり気なく私の手を繋いできた美月ちゃんの掌の柔らかさに私の胸が小さく鳴る。

てか、私と同じものが付いている相手・・・・むしろ私の方がいやらしい体しているのに、なんだってドキドキしなくちゃいけないのよっ! と、自分に突っ込みを入れながら、私達は男子を待つ。

やがて、男子4人が着替えが終わって、やってきた。

その姿は、まさにパラダイスだったっ!!


3人とも・・・競泳パンツとは、わかってるわねっ!!

まずは、隆盛りゅうせいのギリシャの大理石像のように筋骨隆々の肉体が目についた・・・。

太い下腿三頭筋から、大腿四頭筋、内転筋にかけて舐めまわすように見る。凄い、すごい肉体だわっ!! し、しかも、その太ももの筋肉の上に履かれた競泳パンツに窮屈そうに収まっている一物様の存在感に私は息をのむ。それだけじゃない。腹直筋、斜腹筋の筋までハッキリ視認できる脂肪分のなさ。

流石は天才キックボクサー・・・。美しさが半端ではない。見事なシックスパックだわっ!!

そして、パンチ力を生むと言われるヒットマッスル群。大胸筋、前鋸筋、僧帽筋、三角筋が隆々と盛り上がり、影を落とす。この日差しの中でもこれほど影が落ちるのだから、相当な厚みで、その鍛え具合がわかる。ヒットマッスルの中で特に重要とされる広背筋と上腕三頭筋は、人間の背部の筋肉にも拘らず、大きく横に肥大しているので、まるで羽が生えたかのように見える・・・。

美しい‥‥。

私は自分の肉体に自信がある。出るところは出すぎなほど出て、引っ込むところは絞り込まれたかのように細い。どこの誰が見ても、いやらしい体だという。でも・・・・隆盛のそれは、鍛え上げられた洗練された美しさ・・・。人間はここまで美しくなれるのかと思うと、私は、性欲どころか、感心してみ惚れてしまった・・・・。

それはお姉様も同じで「ほっ! なんと見事な。 修練を重ねたマスラオの肉体じゃっ! 天晴れ成るぞっ!」と、私の心の中で拍手喝采して称賛している・・・・。隆盛は神様に称賛されるほどの戦士なのだと私は知る。

しかも、その肉体の上には、胸鎖乳突筋に支えられたイケメンの頭が乗っているのだから、女の子は誰だってたまらなくなるっ!!

その姿を見つめていると、とうとうお姉様が我慢できずに「抱いてっ!! 抱いてっ!!」と、叫び出す。気持ちは滅茶苦茶わかります、お姉様。私も正直、抱きしめられたいと思っちゃうものっ!!


不知火先輩は不知火先輩で、魔性の美貌を讃えていた。

セミロングの髪と女性的な美貌を湛えたその姿に、通りかかる男性たちも生唾飲んで目を止める。

脂肪分が一切ない薄い胸板に細い首に手足・・・・。それでも男の子だから、筋張ったその肉体は、本当に中性的な魅力を感じさせる。

もし、仮に不知火先輩がビキニ姿で立っていたら、それだけで男の人はたまらなくなってしまうと思う。それほど不知火先輩は美しい。

白い肌に長いまつ毛、垂れ目がちな優しい瞳が私を見つめるだけで、私はたまらなくなってしまう。

その美しさは美月ちゃんも飲み込まれてしまうようで、不知火先輩を見て思わず「キレイ・・・・・。」と言ってしまうほどだった。百合娘なのにBL好きの美月ちゃんにとって不知火先輩は、BLキャラが絵から飛び出てきたようなもので、その美しさに息を飲んでいた・・・・。

そして、その細い体に合わせて小さな競泳水着がいやらしさを強調していた。局部が強調されるのではなくて、それ以外の部分が強調されるなんて、反則過ぎるっ!!


お兄ちゃんもそれなりにイケメンだけど、超越した美しさを持つこの二人相手では分が悪い。

それでもダンスで絞られた体は、一見の価値がある。

しなやかな筋肉はとても柔らかそうで、頬をうずめたくなる。しかも、あの声の持ち主だ。

誰もが、お兄ちゃんに声をかけられたら、100倍増しで美しく見えてしまうはずっ!!

そして、競泳水着に目をやると・・・・・このご立派様に数々の女の子が泣かされてきたのかと、思わざるを得ない・・・。

もしかしたら、私もこのご立派様に鳴かされる日が来るのかと思うと・・・・・・ドキドキしちゃうわっ!!

ああっ!! ごめんなさいっ!!

お兄ちゃんでエッチな妄想ばっかりしてしまう、いやらしい妹を許してっ!!


最後に私たちの目の保養をしてくれるのははじめだった・・・・。

小さな体に私と同じ可愛らしいピンクのビキニ。その胸にはパッドが入れられているのが、その膨らみの大きさから分かる。それは、胸元を飾るフリルのおかげで分かりにくいのが幸いしているし、フリルの可愛らしさがはじめのロリータ成分を強化しているのがわかる。

どこからどう見ても美少女ロリータのはじめは通る人たちの注目を奪う。隆盛と不知火先輩だけじゃない。はじめも多くの人から見つめられていた・・・。はじめは、それほど可愛かった・・・・・。


あれ? でも、はじめって男子更衣室でその姿に着替えたの?

私が不思議に思って尋ねると、どうも隆盛が色々サポートしてくれながら、トイレで着替えたのだとか・・・。

なんかちょっとかわいそうだけど、それでも隆盛にあれこれやって貰えるのって羨ましいな・・・・。


そして、お互いのお披露目が終わる。

いや、・・・・私たちは男の子たちの水着姿を堪能しただけだけどね・・・・。

でも、きっと不知火先輩、隆盛、お兄ちゃんも私たちの水着姿でかなり楽しんでいるみたいだ・・・・。

ちょっと、大きくなってるもんっ!!

存在感ある肉体よりも意識させられる一物様に私は、思わず目を背けながらもチラ見をせざるを得ない・・・。そんな私をお姉様が「視界を隠すなっ!! 妾にもっと見せんかいっ!!」などと煽ってくる。でも、そんなに見つめてエッチな子と思われても、困るし・・・・。


私は、今頃気が付いた・・・・。

プールは、女の子の裸だけでなく、男の子の裸という誘惑に満ちた天国と地獄が同時に存在する世界だと・・・・・。

私は、この水着デートで一体、どんな体験をするのだろう? そして、そこでどんな恋心を抱くのだろうか? 

私にはまだわからない・・・・・。

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