痛みと引き換えに・・・・・
とうとう、金曜日の夜が来た。
明日はいよいよ水着デートという事で私の胸は高鳴ってしまう。
半分以上は緊張で残りは、期待で一杯。
緊張するのは仕方がない事だと自分でもよくわかっている。なんといっても私は、女の子になってからの時間はほんのわずかな時間しかない。だから、当然、男の子の前で肌を晒す経験自体がない。普通の女の子は、幼少期から水着を着て男の子の前に出る経験を経て、JKになっているから、ある程度耐性はあるのだろうけど、私には、それが全くない。だから、明日のことを思って緊張してしまう・・・・。
そして、明日に期待してしまう気持ちは当然・・・・・あの3人の男子が私をさらに好きになってくれて、私も彼らを好きになってしまう展開を期待していること。
正直言うと、私は自分の体型にかなり自信がある。美月ちゃんもかなりスタイル良くて、オッパイだってDカップはあるだろうけど、それも私にとっては過去に通りすぎてしまった道。Hカップはあるお姉様の眷属である私は、今ではEカップすら卒業しようかという勢いでオッパイが成長しているの・・・・。
ただ、胸のカップ数が全く安定しないのでここ最近は、一気に下着を買うことは控えなくてはいけないというジレンマもあるのだけれども。ああ、一体、何着の可愛いブラを捨てる羽目になった事か・・・・。パパが会社の偉い人だから家が結構裕福でよかった、と何度感謝したことか。
そんなわけで食べた栄養は全て胸に行っているんじゃないかと思うほど、私の胸はすくすく育っていて、男の子は絶対に私の体が好きだと思う。そういう自信があった。
だから、男の子の前で肌を晒すことに恐怖心は無いのだけれども、気恥ずかしさはあるし、その分、期待もしてしまうという事・・・・・。
ああ・・。明日、皆。私を見て何て思うかなぁ・・・・。
エッチな目で私の体を見て、いやらしい妄想しちゃうんだろうなぁ・・・・・とか、想像するだけでゾクゾクする。
・・・・
・・・・・・・私、最近。本当にお姉様に毒され過ぎておかしな感じになっている気がする・・・・。
などと感じながらも、私は3人が私を見て興奮してくれる姿を考えるだけで嬉しくなってしまう。
だって、そうでしょ? 私を見てエッチな気分になってしまうってことは、私が好きな男の子たちが私を求めてくれている証拠なんだから、嬉しくないわけがない。
そんなことを考えていると、私は明日が待ちきれずに、つい、水着に肌を通りしてしまう・・・・・・・
通してしまう・・・・・・
通して・・・・・しまえないっ!!? かもっ!?
何と言う事でしょう・・・。つい、この間、買い替えたばかりの私の水着が既にかなりキツくなってしまっているのでしたっ!!
ど、どどど、どうしようっ!? もしかして、太っちゃったっ!?
狼狽える私にお姉様が「落ち着け、太ったわけではない。」と諭してくれた。
「また、乳と尻が成長しておるのじゃ。
明よ。今やお前はB89、W58、H90のエロエロボディじゃ・・・・。要するにすでにFカップというわけじゃな。というか、もうほとんどGカップじゃ。」
Gカップ・・・・?
ちょっと私の周りだけじゃなくてテレビでも聞きなれないサイズのオッパイに私は、一瞬、固まってしまった。
いや、ちょっとまって~~~っ!!
私、Hは90もないもんっ!! 86だもんっ!
「はぁ? 86て、お前。そんなもん、とっくに卒業しておろうがっ!?
現にお前のビキニ姿のお前の尻を見てみいっ!! 尻の肉にビキニが食い込んでおろうがっ!
どんなサービスしとんじゃ、エロ娘がっ!!」
そう言われて、姿見の鏡に映る私のお股もお尻も食い込みが凄いことになっていることに気が付いた・・・。一気に2ランクアップしたのは、伊達ではない。
この下半身は、ちょっとエッチすぎるっ!!
よ、良かったぁ・・・・。これ、スカートついてて・・・。
と思いながら、スカートを手に取ってみると・・・・・あれ? この丈で隠せるかな?、と不安になってきた。だって、お尻がかなり大きくなっちゃったってことは、これ、上に上がっちゃわない?
その不安を解消するには、実際に履いて見て確認するしかない。
私は覚悟を決めてスカートを履いて姿見の前に立つ。
そして、鏡に映った我が身の姿から、そのスカートの丈がかなり際どいラインになってしまっていることを知らされるっ!!
う、うそやんっ!! これ、ちょっと座ったら、丸見えになっちゃわないっ!?
そう思って、恐る恐る鏡に背を向けて前かがみになってみると、それだけでお尻が露になる。かなりキツキツに水着が食い込んだお尻がっ!!
いやああああああ~~~~っ!? な、なにこれぇっ!?
こ、こんなのスカートで隠した清純派水着じゃなくて、ただのエッチな水着じゃないっ!!
こ、これ・・・・。前から見たらどうなっちゃうんだろう?
そう思って、鏡の前で体育すわりになってみると、食い込んだ水着のせいでスジがかなりきつく表現されてしまっているっ!!
こ、こここ、こんなのっ! 修正がないと地上波に出れない奴じゃんっ!!
「ネタを言うとは、意外と余裕じゃな。」
余裕なんかないですよっ!!
どうしようっ!! お姉様。
私、体のラインが丸見えになったり、肌を露出しすぎたエッチな水着は嫌だから、胸元をフリルで隠せるトップとお尻廻りを隠せるスカートを合わせた可愛い3点セットの水着にしたのにっ!!
これじゃ、ただの痴女衣装じゃないですかあああああっ!!
「うむ。昨今のソシャゲに多い、女戦士と称するただの痴女キャラみたいなものじゃな。
どっからどう見ても、お前は男を誘っている痴女じゃ。」
いやああああああ~~~~っ!?
ち、ちちち、痴女とかっ!! 最悪ですっ!!
お姉様っ!! これ、どうにかなりませんかっ!?
「どうにかって、謎の光をお前の股間と胸にかけよと申すか?」
いや、そんな地上波向け修正みたいなことをしても・・・・・え?なんで胸まで修正がいるんですか? 胸にはちゃんとフリルがついてて、ほら、谷間だって大分、隠せてますよ?
と、私は鏡を見ながら自分の谷間を確認する。
・・・ほら、大丈夫。大分、ブラが横に広がっちゃってるけど、ある程度はちゃんと谷間を隠せてるもんっ!
「お前のぅ・・・・。お前は男が前からしか見んと思っておるのか?
横乳という言葉があるじゃろうがっ!! 横から見てみろっ!!」
え?
と思って姿見の鏡の前で横を向くと・・・・そこにはビキニからはみ出したオッパイがくっきり見えていた・・・・・。
いやああああああ~~~~っ!?
お、おおおお、お姉様っ!! こ、こここ、これどうしようっ!!
やだやだ、こんな大きいオッパイをさらけ出してたら、ロリコンの隆盛に嫌われちゃうっ!!
私の事、エッチな子だって真面目な不知火先輩は嫌いになっちゃうかもっ!!
お兄ちゃんは・・・・ああ、喜ぶだけ・・・かも?
「アホかっ!! 武がお前のそんな水着姿見たら、怒り心頭じゃぞっ!!
あ奴はお前のことを恋人に思っていても、妹として保護対象として見ている部分もしっかり残っておるのじゃぞ?
あくまで常識的なビキニならともかく、お前がそんな痴女水着を着て、衆目の目に晒されるような真似を許容するかっ!!」
ああああ、やっぱり、そうっ!? そうなっちゃうっ!?
どうしよう? お姉様っ!! 私のせいで水着デート、キャンセルになっちゃう?
戸惑う私はお姉様にすがるものの、お姉様もこれには困ってしまった。
「ふ~む・・・・。」と腕組して考え事をする。
見るとその腕にのしかかったオッパイが以前よりも大きくなっている気がする。
「ん?・・・・ああ、これか?
妾も最近は、お前のせいでかなり欲情しまくっておったからの、サイズアップしてしまったんじゃ。」
か、神様でも成長するんですか? オッパイ。
「いや、成長したわけではない。抑えておったのが、性欲が増して抑えきれなくなって、飛び出してきておる状態じゃ。妾、最大ではJカップにまでなる。」
Jカップって・・・・・。
「いや、人間でもそれ以上のオッパイが存在するからの。あり得ん話ではないじゃろ?
そう驚くな。
まぁ、妾。神じゃから、絶対に垂れんけどの・・・・。」
う・・・・それは羨ましい。
私、それだけが心配で・・。
「大丈夫じゃ。お前が垂れるころには、お前と同世代の男たちも垂れ気味の売れた女が好きになっとる年齢になっとるわ。」
ええっ? 男の子ってそういうもんなんですかっ?
「うむ。年代に合わせて性癖も変化する。男もおっさんになると熟女が好きになる。
そういうものじゃ・・・。
じゃが、今は。今のお前の乳と尻の問題じゃな・・・・。」
あああああっ!! そ、そうでしたっ!!
お、お姉様っ!! なんとか私のオッパイを元に戻してくださいっ!!
「それは嫌じゃ。お前は、妾の眷属としてふさわしい女に成長してもらわねば困る。」
今だけっ!! 今だけですからっ!!
「ならん。それよりも、あれじゃ。母親に見せたらどうじゃ? あれならば、お前のその姿を見たら何とかしてくれるかもしれんぞっ!?」
・・・・っ!!
流石、お姉様っ!! そうだっ、私。お姉様に頼りすぎてて、ママに頼るのを忘れていたわっ!!
ありがとう、お姉様っ!! 私、ママに相談してくるねっ!!
善は急げと、私が痴女水着姿でリビングにいるママの前に立って言う。
「どうしようっ!! ママっ!!
明日、水着デートの日なのに、また水着がきつくなっちゃったのっ!」
ほら、見てと、私はポーズをとりながら状況を説明する。
「見て、ママ。
体育すわりしたら食い込んだ水着のせいで割れ目がくっきり出ちゃうしっ!!
前かがみになったら、お尻に水着が食い込んじゃってほとんど丸見えになっちゃうのっ!!
上だって、ほらっ!! オッパイが横からはみ出てるしっ!」
その姿を呆れた目で見ていたママは、おもむろに私のオッパイを鷲掴みにして、怒るっ!!
「なんなのよっ!! このいやらしいお乳はっ!」
きゃあああんっ! いっ・・・・・たああああぁぁぁっいいいっ!!
「自慢なのっ? 自慢してるのっ? このエロ乳娘がっ!!」
や、やんっ!! ご、ごめんなさいっ!! ごめんなさいいっ!!
じ、自慢じゃないもんっ!! 困ってるんだもんっ!!
少し女性としての自尊心を傷つけられたママだったけど、少し冷静になってから、
「・・・・・明日、少し遅れて行ってでも、新しい水着を買いなさいっ!」と、言って一万円を出してくれた・・。
私はこうして痛みを伴って、新たな水着を買うお金を手に入れたのでした・・・・。