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ついにあれが始まってしまったっ!!!

おかげさまで3000PV超えましたっ!!ブックマーク登録や評価もありがとうございますっ!

いつもご愛読ありがとうございます。


そして誤字報告、いつもありがとうございますっ!!本当に助かりますっ!!

BLドラマの受け役などという天国でありながら地獄を味わう・・・いえ、違うわね・・・・

どっちかというと天国過ぎて地獄になっている状況を何とか乗り越えることが出来た・・・。

「お~、あかりくん!!君凄いねぇ・・・・。途中からこっちが目覚めるかと思うほど、色っぽい声だったよ。」

「ちょっ!!堀田ほったさん!!俺の弟に変なこと言わないでくださいよっ!!」

「いや、いや。俺、堀田さんの気持ちわかるわ。まじで女の子とやってるかと思ったわ。これ、話題になるよ・・・・。」

日向ひゅうがさんまで・・・・。」

「いやいや?君も凄いノリノリだったじゃないか・・・・・でも、わかるだろう?君の弟。ガチで天才だよ。攻め役が全員ココまで興奮させられるなんて・・・・・。マジで目覚めるかと思ったわ。」

「・・・・・・。」


信じられないような高評価を私の声は受けていた。

いや、そりゃそうでしょ。だって、私女の子だもん。そりゃ男の人は夢中になるよね。

「まぁのう。明。お前の声はBLの受けとしては反則じゃな。・・・・もっとも、あの日向とかいう奴は男の女もいけるクチみたいじゃがの・・・・。」

えっ!!そうなの、お姉様っ!?

「妾は地母神じゃぞ。わからいでか。気を付けろ?あの日向とかいう男、お前を狙っておるぞ。・・・・。」

うわぁ、またはじめみたいなことになるのかな?

「その時は妾が何とかしてやる。子供に手を出すような輩を妾は見逃さぬ。」

た、頼もしいっ!!お姉様~っ!!

「とっ捕まえて、妾の愛妾にしてくれるわっ!!妾・・・・日向のヤンチャ系ボイスもいいと思うのじゃっ!!」

・・・・・・お、お姉様って・・・・・・・・・

・・・・・ふー

しかし、なんだかんだで収録を乗り切ったわ。

やばかった。

本当にヤバかったわ。

あの時、スッキリさせてなかったら・・・・・私もお姉様みたいになっていたかもしれない。

「そうなったら、人生終わりじゃな・・・・。」

お姉様・・・・・。今日ほど、お姉様に女の子のやり方を教えてもらっててよかったと思った日はないです。

「お前、割と夜によく言うとるがな。そのセリフ。最近ではすっかり上手になって・・・・。」

そ、そんなことないもんっ!!

などと心の中のお姉様とバカな話をしていたら、急に声をかけられた。

「そうだっ!!明くん、このあと打ち上げどうかな?一緒に食事に行かないかいっ!?」

う・・・・・日向さんが誘ってきた。こ、こわいなぁ・・・

「家に帰りたいとたけるに泣きつけ。それで回避できるわ。」

そ、その手があったかっ!!

うん。わかった、私その手を使ってみるね!!


「ね、ねぇ。お兄ちゃん。俺、宿題があるの・・・・。」

私が泣きつくように言うとお兄ちゃんは、慌てて

「す、すまんっ!!じゃ、すぐに帰るかっ!!」と、大きな声を上げると、その場にいた声優さんたちに挨拶して私の手を引いて家路についた。

・・・・お兄ちゃんと手をつなぐなんて何年ぶりかしら・・・・・。

小さいころにママが亡くなって、3年もすると家に来た継母ママの一人息子のお兄ちゃん。

最初は継母ママもお兄ちゃんも大嫌いだったけど、途中で私が大熱を出した時に一晩中、つきっきりで継母ママは看病してくれたし、お兄ちゃんは自分も食べたいだろうに時々、おやつを分けてくれた。

そうやっているうちに私と継母ママたちとの間に信頼関係が生まれて、今では本当の家族になったみたい。

なのに・・・・

なのに、ここにきて、私は女の子になっちゃって、お兄ちゃんを男性として意識してる。

・・・ああ。私、なんなんだろう・・・。

嫌な子。

「そんな小さなことで悩むな。色恋沙汰に理性は通じんのじゃ。

 そんなことよりも気にせにゃならんことがこの先、起こるぞ・・・。」

・・・・え?

ど、どういうこと?

それって何かの予言・・・・・?

「まぁ、そうじゃな。とりあえず明日の朝起きたら、ズボンは履くなよ。」

え・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・え、うそ・・・でしょ?

「母親に相談するんじゃ。普通は準備段階があってからくるんじゃが、お前の場合、一夜のうちにそれが終わって女になる・・・・。朝、母親の前に立つまで妾が止めておいてやるから、その時、母親に告白せい。あれは女だから、ちゃんと手助けしてくれるだろう・・・・」

・・・・・・どうしよう・・・・

ね、お姉様っ!!なんで?なんで、こんな急にっ!!

「仕方あるまい。あんなBL声優に囲まれておったんじゃから、お前の乙女ゲージはマックスまで一瞬で駈け上っとるわ。」

そ・・・そんな・・・・

じゃぁ、・・・わたし・・・・

じゃぁ・・・・・・

「うろたえるでないっ!!気をしっかりもてっ!!こうなることは前もって教えておいた・・・・・・」



じゃあっ!!

私これから気兼ねなく、可愛い女の子の服着れるってことぉっ!?


「・・・・・・・・・・・・お前を見くびっておった妾がアホじゃったわ。」


ああっ!!ステキっ!!

早く、朝が来ないかなぁっ!!!!





・・・・・・・・・・・・・と、思っていた時代が私にもありました・・・。

痛い・・・・

いったぁい・・・・

なにこれ、いたああい・・・・。

「お前が女になって初めての痛みという事もあるし、女になって痛みに敏感になってしまったこともある。」

そ、そういや、テレビでやってたなぁ・・・・

出産の痛みを疑似体験で男性に浴びせる実験。意外なほど男性は、「耐えられる。問題ない痛みだ。」って答えた人が多かったって・・・・・。

やっぱり、男の子って強かったのね。

いたあああい・・・・。


「人の体を作った神は、つくづく残酷じゃの。弱い体の女にこそ、こんな重荷を背負わせたのだから・・・・。

 その痛みが命を作るものの重さとしれいっ。

 さっ、我慢して母親のところまで行け。そこまでは妾が押さえておいてやるでな・・・・・。」


お姉様のおかげで私はベッドも床も血で汚すことが無かった・・・・。

私は、継母ママにお股から流れる血を見せて


女の子になったことを告白した・・・・・・。



「ああっ!!なんてこと・・・どうしましょうっ!!あなた、早く帰ってきてっ!!」

スマホ片手に継母ママが他県に単身赴任しているパパを呼び戻そうとしている。

そりゃ、そうだよね。息子が朝いきなり生理起こして姿を見せたかと思ったら、「先祖がやらかした不始末の呪いのせいで女の子になっちゃった」とか言い出すんだから。

普通なら冗談にしか聞こえない状況だけど、継母ママは、私の女の子である部分をその眼で確認してしまった。そして、男の子のシンボルが失われていることも知ってしまった。

継母ママは、私にナプキンを貸してくれたし、対処法も教えてくれたけど、問題はそういう事じゃない。

そりゃそうだよねぇ。息子が娘になるなんて経験しちゃうんだもんね。


「ああっ!!せっかく、明が学ランが着れる高校に入れたのにっ!!明日からスカートを履かせないといけないなんてっ!!!」


そう、継母ママは学ランマニアだったのだ・・・・・

「お・・・・・お前ら、つくづくいい親子じゃのぅ・・・・・・」

お姉様はあきれ返るばかりだった・・・・・・。

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