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妻が女神になりまして!?~異世界転移から始まる、なんちゃってスローライフ~  作者: 玉響なつめ
第四章 ニューアイテム、これで大丈夫!?

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 ってなわけで、買い物などそんな状態でできるはずもないヨシヤはあちこちから「こっちから変な声しなかった?」というざわめきに気がついて慌てて神域に戻ったのであった。


 そして検証した結果、どうやら仮面には加護の力が強すぎる、ということがわかったのである。

 というのも、この仮面はそもそもハナが普段から頑張ってくれている夫のために、なにかしたいという想いからできあがったものである。

 

 造形美とかその辺りについては触れてはならない。


 そして彼女の愛が深ければ深いほどに、その加護は強力なものとなり――事実、兵士たちの攻撃は仮面を装着したヨシヤを傷つけることができなかった――安全な場所、つまり神域以外で外すことを仮面は拒否した、ということになるらしい。


「……まあ、いいかあ……」


 それっていわゆる呪いの仮面じゃないのかと思わなくもないが、ハナの愛情である。

 愛情が深くて夫を守ろうとした結果がそれならば、ヨシヤにとってもうそれは呪いではない。


(俺って愛されてるなあ~……)


 むしろ感動すら覚えるほど、彼は妻を愛しているので問題ないのだ!

 ちなみにちょっと鑑定してみたところ、仮面は【祝いの仮面】と記されてあってヨシヤはこっそり胸をなで下ろすのであった。


 なで下ろせる要素なのかそれは、とツッコミ要員がいてくれたならなんとかなったかもしれないが、この神域では不在なのである。


 ハナは何度も何度も謝罪してくれたが、ヨシヤとしては妻の愛ゆえとわかれば問題ないし、加護そのものは確かに優れものであったし、何より大神からのミッションを達成したのだ。

 それで十分なのだ。


 ちなみに、大神からのミッションに成功したことでハナの神としてのレベルが上がった。

 それに伴いヨシヤも眷属としてレベルアップを果たしたのだが、特に何かが変わるわけではなかった。


「しばらくはのんびりしようかなあ」


「いいわね、商人ギルドに登録し終わったから買い物もしやすくなったんでしょう?」


「うん。野菜の苗も、新しい果樹の苗木も手に入ったし今度は畑でもしてみようか」


「お野菜ができたら、庭でバーベキューできるわね!」


「いいね、それ!」


 あの手紙を見て、領主がどう受け止めたかは知らない。

 それこそヨシヤの知ったことではないのだ。

 大神からの指令はあくまで『蝗害が起きるということを伝える』ものであったので、伝える方法までは指定されていない。

 だからこそ成功したのだけれども……。


 その情報を生かすも殺すも、神託を受け取った側が決めることである。


 願わくば、領主が賢明なる判断を下してくれますように。

 妻と手を繋いで神域の原っぱをぼうっと眺めながら、ヨシヤはそう思うのであった。


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