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異世界交換留学記  作者: さやか
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お勉強しましょう。〜語学、地理〜

数日後

私達は再び首相官邸に来ていた。

遊びにではなく、語学と異世界の常識を、学ぶためである。

「はじめまして、私は高橋南と申します。

首相よりお二方の講師を務めさせて頂きます。」

そう、挨拶した彼女はまだ年若い綺麗な女性だった。

「私も首相について異世界に何度か足を運んでおりますので、語学、常識は私が責任もってお教えしますね。」

にこりと微笑み彼女は三冊の本を手渡してきた。

『異世界言語入門編〜挨拶してみよう!〜』

『異世界言語問題集・回答解説付』

『異世界言語辞書』

「…」

「言語についてはこちらを使用して学習を進めていきますね。」

中身をパラパラ見てみる。

入門編ではアキなる女の子が異世界でホームステイするという設定で話が進む。

「これからの予定ですが、お二方の留学は9月から始まります。ですから、全ての学習は8月で終わらせたいと考えておりますので、実質4ヶ月きっております。

駆け足でいきますから予習復習は必須です。

よろしいですね?」

若い割に有無を言わさぬ威圧感を放たれ、私達はこくこく頷く事しかできなかった。


私は高校生である。

普段は学校があるが、異世界交換留学が決まった今、最優先事項は留学準備である。

従って、私は今学校登校不要と言われている。

学校にいかなくても単位が貰えると約束されたのだ。

篠崎さんとも同じようなものだろう。

語学の学習には不安しかなかったが、中身を見ると…

「ミミズが踊ってる…」

どうみてもミミズだ。

この世界でいうところのアラビア文字に近い。

え?

これを私に書けと?

高橋さん…いや先生と呼ぼう、の発音を聞けば

私の知識には無いアクセントがつく癖のあるものだった。

え?

これ私に話せと?

早速心配になってきた。

私は英語を習得するのに対した苦労はしなかった。

だから、異世界言語の習得なんて簡単でしょと思っていたのだが、どうやら舐めていたようだ。

隣では篠崎さんが頭を抱えていた。

どうやら大人でもこの言語は手強いようだ。

「まあ、難しく感じますが、そのうち慣れますから。」

にこやかに言われてしまうが、慣れるまでが大変そうだった。



異世界の常識を学ぶという名目で、高橋さんは教えてくれた。


まず、異世界と称している世界の事を『オーブ』

私達が住んでるこちら側の世界を『チキュウ』と呼ぶ。

『チキュウ』と違い『オーブ』には4つの大陸と島が1つあるだけとの事。

たった1つの島を囲むように丁度東西南北に位置するように大陸がある。

それはさながら花のように。

大陸は単純に南の大陸、北の大陸、東の大陸、西の大陸と呼ばれ、島は鬼ヶ島と呼ばれている。

南北東の大陸にはひとつの国があり、西の大陸だけ二つの国があり覇権を争い現在戦争中。

また、南の大陸には太陽が二つあり夜がなく、北の大陸には逆に太陽がなく昼がない。

鬼ヶ島は人間ではない異形が住む島。

その為、私達は太陽が一つで戦争もしていない平和な東の大陸にある『クウラ』という国に行くとの事。

なお、『チキュウ』で『オーブ』の事が極秘であるように『オーブ』でも『チキュウ』の事は極秘扱いである。

その為、自身がチキュウジンとばれないよう細心の注意を払い生活をするよう言われた。

大体の地理を学び今日は終わった。

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