黒の仮面の兵士
俺は、コール将軍と数名の王軍を引き連れ馬でスラン王国へ向かっていた。
半日が過ぎ、林の中で休息を取っていた。
「コール将軍、国が、心配でたまらぬ。大丈夫であろうな!!」
「王様、心配はございません。サーチ将軍とエレン将軍に指示を出してきました。カール将軍は水軍で奇襲の準備をしています」
「そうであった。コール将軍。今回同盟を結ぶ、スラン王国の王の情報を教えてくれ」
「はあ、残念ながら王様、謎の王です。黒い仮面を被り、今まで、王が直接戦に参加した時は、1度も負けていません。とにかく強いです。兵の数もこの全土の国々の中で1番です。」
「コール将軍、スラン王国の軍はどれくらいなのだ?」
「50万から100万と言われております」
「何・・・・・私達の何十倍ではないか」
「その通りでございます。しかし、スラン王国は謎の国なのです」
「謎の国??それはどういう意味だ?」
「自分達からは、決して戦をしかけず、国を守るのを基本として考えておられるようです」
おれは頷いた。
あの夜、家臣達は、この作戦を聞いて、家臣全員が目を大きくして、すぐに行動した。
俺は、コール将軍を見ていた。この作戦を考えたコール将軍の頭脳に恐れも感じていた。
もし敵に寝返りしたら・・・・その時
コールが立ち上がり、
「全員大王をお守りしろ」
俺の周りを円を描く用に王軍が守備についた。
森の奥から、たった一人で、黒い仮面で黒い鎧を着た男がゆっくりとゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。
コールが
「剣を抜き、大王を死ぬ気で守るのだ」
兵士達は謎の仮面の男に斬りかかって行った。
しかし、兵士達は仮面の男に素手で倒され、地面倒れこんだ。
俺とコール将軍二人だけになってしまった。
「大王、私は命を懸けてお守りします。どうかお逃げ下さい」
俺は自分だけ生き残っても心の中で・・・・
「コール将軍、死ぬ時は一緒だ。まだ希望があるではないか」
俺も剣を抜き、コール将軍は仮面の男に斬りかかった。
しかし、コール将軍の刀が地面に突き刺さり、コール将軍は地面に倒れた。
仮面の男が少しずつ少しずつ近づいてきた。
俺はこの世界で、ここで死んでしまうのか・・・・・葛藤が心の中を支配した。
剣を持ち仮面の男に斬りかかった・・・・・しかし仮面の男が俺に跪ついた。
「セントラルの大王よ。我が主、スラン17世の命でお迎えしました。」
俺は、一瞬緊張が揺らいで、剣を収めた。
「お迎え、ご苦労である」
仮面の男が笛を吹いた。しばらくしたら・・・・・大勢の仮面の男が現れた。
「大王これより、スラン城へご案内します。ここから先は聖域となっています。大王失礼いたします」
仮面の男達が私を地面に横這いにし、口を開けられ、小さな丸い種を無理矢理飲まされた。
「貴様達、いったい何を・・・・・」
意識が無くなり倒れた。