裏切り
俺は、部屋へ戻った。
「コール将軍、しばらく一人にさせてくれ。考え事がある」
「解りました。大王何かありましたら、すぐに呼んで下さい」
コールは部屋から出て行った。
俺は一人、黄金の鎧をベットの上に置き、全裸で外を眺めていた。
「この美しい街も、火で燃え、多くの民達が死ぬのかも知れない・・・」
独り言を言っていた、その時、
「お兄様、お疲れでしょ。裏山から煎じた飲み物お持ちしましたよ」
「そうか。遠慮なく頂く」
「キャーー!!お兄様のバカーー!!」
「なぜ出て行ったのだ??」
コールがあわてて部屋に入ってきた。
「大王いかがなされましたか?」
「いや、私にも解らない」
「大王・・・・申し上げにくのですか、裸ですよ・・・」
「うわぁーーーーコール将軍、もっと早く行ってくれよ」
「大王は裸が好きだと思っていましたので・・・」
二人で大きな声で笑った。
一人の兵士が走って部屋に入ってきた。
「大王、大変です!!」
兵士が青ざめて入ってきた。
「どうしたのだ。何があった」
「マース将軍が、モース帝国へ亡命しました。兵士2千も同調し、今兵士達が混乱となっています」
そして
サーチ、カール、エレン、将軍達が部屋へ入ってきた。
家臣達全員が跪き、
「大王お下知を」
俺は、あまりの事で動揺し、混乱していた。
「まずは、これ以上兵士達が離反しないように、私自ら兵士達を止める」
「王様のお下知に従います」
家臣全員が一斉に言ってきた。
俺は少しだけ、王様とは何と素晴らしいんだ。私の命令が絶対なのだからな。
心の中で笑っていた。
サーチが急に立ち上がり
「大王、とても立派です。この体と・・・・私は大王の見て感動しました」
「う・・・・ん!!あああ・・・・・!!見てはならぬ。見てはならぬ」
そして急いで黄金の衣装で隠した。
家臣達は全員お腹を抱えて笑っていた。
「皆部屋の外で、待機しておれ。城門へ向かう為着替える」
家臣達全員部屋から出て行った。
俺はこの世界に来て、よほど裸になることが好きになったのか・・・・・・
疑問に思った。