軍議
「これから、皆の意見を聞く。好きにもうすがよい」
巨漢のサーチが立ち上がって
「大王、このセントラル城での籠城が1番です。周りは崖で正面の門からしか攻めてくる事は出来ません。籠城が1番かと」
続いて老将のマースが立ち上がって
「大王、ここは和平を望むべきです。我が軍4万のうち1万が負傷兵、またそれぞれの領土に城の守備隊2万、1万がこのセントラル城を守備しているのが現実です。敵は20万の大軍で攻めてきます。先鋒隊3万が直接セントラル城に向けて進んでおり、1週間で到着します。この兵力では勝つ事は難しいです。
どうか、和平を」
サーチが立ち上がって
「王様、どうか、籠城して闘いましょう」
マースも立ち上がった。
「王様、我が軍はこの戦勝てません。和平を結ぶべきです」
二人は意見のすれ違いでまた喧嘩を始めた。
「二人供、今は、大切な軍議だぞ。静かに」
二人はお互い睨め座った
「カール将軍はこの戦どう考えている」
カールは私の目をしばらく見つめて
「二人の考えでは、負ける。水軍を使い奇襲をかけ、隣国スーラン帝国と同盟を結び撃退する」
「なるほど、カールの作戦も一理あるな。最後にエレン将軍の考えを聞かせて頂きたい」
エレンは立ち上がった。
「大王、私は天の力でこの戦の勝敗を見てまいります」
エレンは扉を開け部屋を出た。
しばらくの休息が出来た。
俺は、皆の意見が正しいと思う。どのような決断を下せばよいのか・・・・
エレンが部屋に入って来た。
「大王、お待たせしました。天の意志では、3つのキーワードが出てきました。苦難、歓喜、悲しみ以上が天の意志です」
「エレン、解った。4人供席を外してくれ。コール将軍は残ってくれ」
4人は部屋から出て行った。
「コール、そなたの意見が聞きたい、申してみよ」
「大王、この城には、患者が大勢います。まずは信頼出来るものだけに本当の作戦を話して戦うのです」
俺は信じる事が出来なかった。この4人に敵と内通している人物がいるとは・・・
背筋が凍った。
「大王私に考えがあります。耳打ちで話してよろしいでしょうか」
「許可する」
「それでは・・・・・・」
俺は作戦の内容を聞いて驚き、この戦に勝利の道を開く事が出来ると確信した。
「コール、皆を読んできてくれ」
「はあ、大王」
4人が部屋に入り、それぞれの席へ座った。
「皆の意見を参考にさせて頂いた。結論を言う。」
4人は真剣眼差しで私を見ていた。
「籠城して、モース帝国を迎える。以上」
私は立ち上がり、家臣の反発の意見も聞かず部屋へ戻った。