セントラル城へ
夕方
俺は戦で傷ついた兵士に肩を貸し抱えながらスラン城へ到着した。
そして、到着後、負傷兵は運ばれ、俺とミール将軍は、スラン王がいる王の部屋へ向かった。
二人で王の部屋の扉を開けた。
部屋の中には、窓から外を眺めるスラン王がいた。
俺とミール将軍が入ってきた瞬間
「二人供、この度はご苦労であった。そして我がスラン軍を助けて頂いて感謝する。セントラル王よ」
俺は王に跪き、
「この度は、私の不徳故にこの様な結果誠に申し訳ございません」
頭を地面につけた。
スラン王は俺の肩を叩き、耳元で
「セントラル王よ。船で半日で到着する事が出来る。しかし、急を用する為、1500人しか援軍出せぬがよいか」
もう猶予がなかった。
これ以上時間に限りがある為
「お願いします。私を船で行かせて下さい」
「解った。私が案内する。立ってついてまいれ!!」
俺はこの屈辱を心の中にしまい、ミール将軍と供にスラン王の後ろを歩いて行った。
歩く事10分、城の中に船が製造されてる場所に案内された。
俺はスラン王国の技術に驚いた。船が金属で出来ている技術はセントラル王国ではまだ到達していなかったためである。
「この技術は極秘だか、特別に用意した。まだ16隻しかないのが現状だ。費用が莫大にかかるのでな。
この船で半日で到着するだろう。メント将軍はいるか」
一番奥の船から
「大王、準備整いました。いつでも出陣できます」
「そうかご苦労であった。短期間でよくやった。メント将軍こちらに来てくれ。セントラル王を紹介するのでな」
「解りました。ちょいとお待ちを」
奥の船から2メートル近い男が、黒の仮面をつけて走ってきた。
「お待たせしました。大王。そこの黄金の鎧を着ているのが、セントラル王か。なるほど」
「こら、メント将軍、口には気を付けるのだぞ。例の物も取り付けたか」
「はい。しっかり取り付け終わりました。」
「よろしい。それでは兵と兵糧の準備はどれくらで終わる」
「兵糧は約1ヶ月分しっかり船に準備出来ました。後は兵士の方々が船に・・・・真夜中には出航出来ます」
「さすが、メント将軍だ。頼もしい。頼んだぞ」
「はい大王」
メント将軍は、先ほどの船に戻った。
「船の出航まで時間がある。セントラル王よ。休んでくれたまえ」
「ありがとうございます。スラン王感謝します」
兵士に連れられて、先ほどの部屋に到着した。
俺は鎧を脱いで、体中が血臭かったので、隣にある部屋をのぞいたら風呂があった。
俺は裸になり、お湯で体の血を流した。
この世界にはシャワーがないのか。
しかし・・・・今日俺は初めて人を殺した。この世界では、当たり前の出来事だ。
慣れて行くしかない・・・・。
俺は裸で部屋をでた。
「はあ、気持ちよかった。」
ベットで横になっていた。
突然扉が開いた。
リース姫がピンクの花を持ってきた。
「セントラル王。私達の兵士の為に涙を流してくれて感謝する・・・・・ちょっと・・・何で裸なの」
「違うこれは・・・・お湯で体を洗ってその・・・・」
「変態」
俺はリース姫にビンタをされて、倒れた。リース姫は部屋を出て行った。
しばらくして、ミール将軍が部屋へ入ってきた。
「セントラル王。いかがなさいました。大丈夫ですか」
「ご心配をかけた・・・・転んでしまって。要件は?」
「はい、船の準備が出来ました」
「ありがとう。今着替えるので待ってくれ」
「はあ」
そしてミール将軍と供に船の製造場へ向かった。
すでにスラン王とリース姫が待機していた。
「遅くなり、申し訳ございません」
「セントラル王よ。顔どうしたのだ。赤いぞ」
「転んでしまいして・・・・あははは」
「そうであったか。見てみろあの船を」
1番奥の船を見たら、黄金の旗にセントラル王アルトと書いてあった。
「スラン大王あの旗は・・・・」
「私からのプレンゼントじゃ。必ずこの戦、勝つのだぞ」
「ありがとうございます。」
次々と船がセントラル国へ出航した。最後の船に私も乗り出航した。
俺はスラン王を見て深々と頭を下げた。
その時、隣にいつの間にかリース姫がいた。
「リース姫・・・・どうしてここに」
「私もセントラル国へ行くのだ」
「スラン王の許可は・・・・・」
「知らない。そんなの。さあ・・・楽しみ楽しみ」
向こうの岸では、スラン王が兵士達と騒いでいた。




