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誠也戦記  作者: 楓59
12/14

初めての戦い

俺はスラン軍の兵士と供に城門へ向かった。

城門前へ到着し、三千の兵士とリース姫とミール将軍がすでに到着していた。

俺とミール将軍とリース姫以外は歩兵で戻る事に決まっていた。

俺は馬に乗り号令をかけた。


「セントラル城へ出発!!」


先頭はミール将軍、そして俺とリース姫は中央で進軍する事に決まった。


出発して約2時間、後方からコール将軍が馬で私の元へ来た。


「どうしたのだ。コール将軍、そんなにあわてて」


「スラン王から勅書です。急いで読んで下さい。」


「全軍1度止まれ」


「何、父上から勅書珍しいわね」


「しばらく、休息に入る。皆休んでくれ」


セントラル軍は帰路への進軍を辞め、兵士達は森林の中座り込んだ。

この異常を察知し、先頭からミール将軍が駆けつけた。


「セントラル王、いかがなさいましたか?急に進軍を止めて」


「ミール将軍、スラン王から勅書が届き、コール将軍が今持ってきてくれたのだ」


「そうでしたか。解りました。勅書の中身はご覧になりましたか?」


「いやまだだ。皆が集まってから読もうと思っていた。」


そして俺は、勅書を読んだ。

勅書の内容は至急スラン城へ戻るべしと書いてあった。

俺はなぜ戻らないと行けないのが疑問に思って首を傾けていた。


「セントラル王よ、私にも勅書を見せていただけないでしょうか?」


俺はミール将軍に勅書を渡した。

ミール将軍は勅書を見てしばらく考えていた。


「スラン王が送った勅書の意味、セントラル王は理解は出来ましたか?」


俺は素直に答えた。


「いや全く理解が出来ない」


「そうですか。これは、直接スラン王からお聞きになったほうが・・・・急いで城へ戻りましょ」


俺は意味が解らなく、首をかしげた。


「全軍、一度スラン城へ戻る。休憩は終わりだ」


兵士達は反対方向へ向けてスラン城進軍を始めた。


そしてコール将軍が、私が一人になった時を見計らって耳元で呟いた。


「大王陸路では、国へ戻れないのです。モース軍が陸路をふさぎ、兵士を配置しているのです。私は急いでスラン王へ報告しなければなりません。それでは」


コール将軍は馬でスラン城へ戻って行った。


話が終わって、リース姫が近づいてきた。


「あなた。ホモ??コール将軍とこそこそ話して。しかもさっきは、部屋で手を繋いだりして・・・」


「リース姫、誤解です。決してその様な関係ではありません。安心して下さい」


「ふう・・・ん!!どうだかね」


俺は一人立ち止まり、考えていた。

私は王として、失格ではないか・・・・

先をよむ力もない、常に人から助けられ・・・・

ちくしょ・・・ちくしょ・・・


ミール将軍が馬で私の元へ駆けつけた。


「セントラル王よ。急いでスラン城へお戻りを。後方で奇襲を受け、モース軍が迫っております。将軍、私も戦うぞ。行くぞ」


俺は無我夢中で馬で後方へ向かった。そこで見た光景は、本当の戦い。

現実の世界では考えられない人が人を平気で殺している。

俺は馬から降りて、刀を抜き、


「うわあ・・・・・・」


モース軍の兵士に斬りかかった。そしてモース軍の兵士は首から血を流し倒れた。


「あれは、黄金の鎧セントラル王だぞ。セントラル王だけを狙え」


俺は初めて、人を殺した。動揺のあまり手には赤い血がついて、顔を抑えた。そして地面に倒れた。


その時


「セントラル王覚悟」


モース軍が十名が一斉に斬りかかってきた。俺は目を閉じて死を覚悟した。


しばらくして、目を開けた瞬間、俺を守る為、スラン軍の兵士達は体で剣を受け止めていた。


俺は立ち上がり、


「貴様ら、よくも・・・・」


無我夢中で多くの兵士達に斬りかかり、モース軍の兵士達はどんどん倒れていった。


モース軍は、撤退し逃げて行った。


俺を守ってくれた兵士の傍へ急いで向かった。


3名の兵士の傍には多くの兵士達が集まっていた。


ミール将軍が


「セントラル王。彼ら達はもう・・・天に向かいました」


俺は涙を流しながら、


「しっかりしてくれ。おい。お・・・い」


一人の兵士の体を揺らしだが・・・・・


「ミール将軍、そしてスラン軍の兵士達、見苦しい姿を見せてすまなかった」


この姿を見た、スラン軍の兵士達は跪ついて泣いていた。


「セントラル王よ。あなたが流した涙がスラン軍の兵士達の心に深く刻まれるでしょう」


「すまない。ミール将軍、そなたの意見を聞き入れず・・・」


「いいえ。私は、セントラル王の信の姿を拝見出来て良かったです」


森林の遠くからリースが見ていた。


そして、空から大粒の雨が降ってきた。


「ミール将軍、遺体は残念だか置いていこう。時間がない。城へ戻ろう」


「了解しました。」


モース軍の奇襲で500名が死、負傷兵500多大なる損害が出た。












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