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「まずは...情報収集かな」


 俺はまだ、この世界のことをあまり知らない。とりあえずは冒険者になる方法だな。成人以上じゃないとなれないって聞いたからそういう機関があるのだろう。ギルド的なものが。...そういえば地球では夜だったのにこっちじゃ昼なんだな。召喚とやらのせいでズレがあるのかもしれないが軽く時差ボケしてる感じだ。少し眠い。宿屋から探してみるかな。周りを見渡してみるがまったく分からない。当たり前だが異世界だからこっちだとどんな建物が宿屋になるのかを知らない。よし、誰かに聞くか。小腹も空いてるし、屋台で何か買うついでに聞こう。近くに何かの肉の串焼きを売ってる店がある。そこにするか。


「おじさん、これ1本いくらだ?」

「銅貨1枚だ。買うかい坊主?」


 100円相当か良心的だな。


「1本買うかな。銀貨からでいいか?」

「あいよ、御釣りは...銅貨4枚だな」

「どうも。...ところで宿屋みたいに金を払えば泊まれる所って近くにないか?この町に来たばっかで分からないんだ」

「この近くの泊まれるとこっつーと...この大通りを左沿いに真っ直ぐ行って別れ道になってる所にレクイエムっていう宿屋というか泊まれる酒場があるな」


 レクイエム...鎮魂歌(レクイエム)ってことか?縁起が悪いな。


「そうか、ありがとう。また来るよ」


 ふむ。この串焼き...不味くは無いんだがあまり好んでは食いたくは無いな。タレとか塩があれば別なんだろうが...。調味料とか無いのかな。っと分かれ道だ。看板にある字が読めないから確認できないのがもどかしいけど。おそらくここかな。中を見てみるといかにもそれっぽい雰囲気が出ている。割と広い酒場だが昼なので人はあまりいないが営業中のようだ。とりあえず近くにいる店員に泊まれるか聞いてみよう。


「そこの女の店員さん。ちょっといいか?」

「はい、注文ですか?」

「いや、今日泊まれる部屋があるか聞きたいんだが...」

「でしたら、奥にいるマスターに聞いてみてください。宿泊客を把握しているはずなので」

「分かった。ありがとう」


 ふむ。あの人かな。


「泊まれる部屋ってまだ空いてますかね?」

「あぁ、空いてるよ。泊まるか?先払いで1泊銀貨1枚だがな」


 さて、どうするか。1泊500円と考えると安い気がする。さすがに飯は付いてないだろうけど。


「7日分お願いします。金貨でいいですか?」

「お、おう。...釣りは銀貨13枚だな。鍵はこれだ。部屋はそこの階段を上がって一番奥だ。鍵は出かける際にはなくされると困るから預けてからにしてくれよ。」


 そうか。確かに無くすと困るだろう。そのままパクる奴もいるだろうし。


「この部屋か。...何も無いな。」


 部屋を入るとあるのは硬そうなベッドと窓と椅子と小さい机しかなかった。水道も鏡も無いし、トイレも風呂も無い。さすがに値段相応だな。水道や風呂が無いのは仕方ないがトイレはどうするんだろう。あとで聞くか。さて、次はどうするか。装備でも買うか?所持金は...銀貨18枚と銅貨4枚か。100均とか無いかな?...包丁とかナイフとかあれば戦えそうな気がするんだが。

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