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 ん...分からないな。


「すいません。分からないのですが」

「あれ?......そういえば私って君にガーデンへの環境対応の魔法掛けてなかったよね?でもそうなるとなんでステータスが唱えられるんだろう...ね?」


 こっちが聞きたい。


「知らないですよ」

「先祖にアースに転移した人がいたんだろうね。そういうことにしよう」


 なんてテキトーな。


「そんな目で見ないでよ...とりあえず環境適応の魔法を掛けるよ。少し違和感があるかもしれないけど、それは慣れていってね」

「はい、分かりました」


 どうやら女神様は詠唱をしているようだ。どこの言葉だろうか。普通に考えると異世界の言葉だが所々聴いたことのあるような単語が混じっているような気もする。


「アダプテーション・ガーデン」


 ……英語?。


「......特に変わったように思えないのですが」

「ふぅ...分かりやすいとこで言えば、ステータスがガーデン仕様に変わっているはずだよ」


 世界によって違うのか。


「ステータス」


/////

トシカズ・キラ

17才 適正職業:

LV:1

HP21/21

MP 5/5

ATK:1     =1

STR:1+4   =5

VIT:1+1+1 =3

WP :1     =1

MR :1     =1

DEX:1+7   =8

AGI:1+8   =9

LUK:1+4   =5

/////


 一部がアルファベット表記に変わったな。他は......いろいろ増えてるな。

 ATKはおそらく攻撃力のことだろう。しかしATKとSTRが分別されているのはなぜだろう。筋力と攻撃力は違う扱いなのか。...VITやDEX等はゲームでよく見るけど、WPとMRはまったく分からない。


「女神様、WPとMRってなんだか分かります?」

「WPは魔力でMRは魔法抵抗だね」


 どうしてそうなったんだろうか。まぁいいか。とりあえず本命の収納魔法を......。


「ステータスオープン、インベントリ」


 視界に先ほど頭の中に出てきたステータスの項目が目の前に表示された。先ほどは無かったインベントリとスキルの項目が追加されている。

 インベントリを開くと当たり前だが何も入っていない。とりあえずスマホと財布を入れて置く...。


「女神様」

「ん、なんだい?」

「今、日本円とあっちのお金の換金って出来ますか?」

「んー、ちょっと待ってね...えっと...うん。日本円で3万位までなら持ってるよ」

「1万と少し...えー13000円分で換金お願いできますか」


 小銭も持ってるけど、出来るだけ日本の物を残したいな。


「いいよ、13000円分だから...金貨1枚と銀貨6枚位かな」

「金貨一枚で1万相当ですか?」

「そうだよ」


 じゃあ、銀貨は500円位だな。


「ちなみに他には、銅貨と大金貨があるね。銅貨が100円位で大金貨は10万位だったかな」

「なるほど、ありがとうございます」


 ...さて、特に聞くことが無くなった。いや大事なことを聞いてなかった。逆になんで今まで聞かなかったんだろうか。


「女神様、そういえば巻き込まれた経緯を聞いてなかったんですけど」

「えーと、今回召喚された勇者の3人の誰かの近くにいたことで起きた事故らしいよ」

「近くにいた...ラーメン屋に並んでいた人の誰かかな...まぁいいか」

「さて...そろそろここにいる時間も限界に近づいてきてるけど、他に質問はあるかい?」

「今のところは無いですね」

「じゃあ、ガーデンへと送るけどいいかい?」

「そうですね。一思いにやってください」

「では...コホン。キラ・トシカズ様、良き人生を歩めることを祈っています」


 その言葉の直後、周りが眩しく光った。そして暖かい空気を感じる。目を開けると100m程先にビル3階位の大きな門が見えた。

 周りを見ると辺り一帯野原のようだ。ここが異世界か...あまり実感沸かないな。

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