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幻想幽輝伝  作者: レオン
終わらない宴会
32/65

準備

「幽輝です。」

「霊夢よ。」

「見てよ。すごいでしょ!」

「何が?」

「もう怪我が治ったんだよ。」

「それが?」

「早くない?」

「別に…」

「…」

「本編始まるわよ。」

幽輝side

「よし!朝の修行終わり!」

修行を終えたぼくは風呂に向かう。汗かいたままだと気持ち悪いからね。

「ってお母さん?」

「幽輝じゃないの。今からお風呂?」

「そうだよ。汗をたくさんかいたからね。」

「朝ごはん出来てるからなるべく早く来なさいよ。」

「はーい。」

ぼくは風呂場に入っていった。




幽々子side

「紫出てきてちょうだい。」

幽輝がお風呂に入ったことを確認した私は紫を呼ぶ。

「どうしたのよ?」

「そろそろ準備に入るわよ。」

「わかったわ。妖夢はどうしたの?」

「助っ人を呼びに行ってるの。」

「準備は始まってる訳ね…私は何をすればいいの?」

「お客さんを招待しに行ってほしいわ。」

「そのくらい楽勝よ。それじゃ行って来るわね。」

「行ってらっしゃーい。」

紫がスキマに消えたと同時に幽輝が部屋に入ってくる。

「フー…すっきりすっきり。誰かいたの?」

「いないわよ。それじゃご飯にしましょうか。」

「はーい。」

今日の夜幽輝はきっと驚くでしょうね…



妖夢side

私は紅魔館に来ていた。

「咲夜いるー?」

「いるわよ…って妖夢じゃない。今日はどうしたの?」

「実はね、幽輝様の誕生日パーティーをサプライズしたいから手伝ってくれない?」

「別にいいわよ。場所は?」

「白玉桜で。」

「美鈴に時間になったらお嬢様を連れてきてって言ってくるから少し待っといて。」

「わかったわ。」

今日のサプライズパーティー幽輝様喜んでくれるかな~




幽輝side

「今なんて言ったの?」

お母さんが言ったことが信じられなくてもう一度聞く。

「だから、今日は地獄にお使いしにいって。」

お母さん?そんな笑顔で言っても地獄は地獄だからね?

「大丈夫よ。書類を届けるだけだし。」

そういう問題じゃなくてさ。

「死なないで行けるの?」

「当たり前でしょ。死なないと行けないところにかわいい息子を行かせるわけないじゃない。」

良かった…でも

「場所はどこなの?」

「地図をあげるから…はい。」

この距離なら夜には帰ってこれるな。

「じゃあ行ってきまーす!」

「行ってらっしゃい。」

ぼくは地獄に向かった。






「そろそろかな?」

ぼくは飛び続けてやっと地獄についた。

「よっと…ここが三途の川か…」

不気味な雰囲気しかない…お化けの1匹や2匹くらいいそうだな。

「あんた誰だい?」

振り向くと、赤い髪の女の人が鎌を持って立っている。

「こんにちは。西行寺幽輝です。お母さ…幽々子から書類を預かってきました。」

「あたいは小野塚小町(おのづかこまち)さ。ここ三途の川で魂を映姫様のところに送り届ける役目をしている。一応死神だ。自己紹介もこれくらいにして映姫様のところに行こうか。」

「はい。お願いします。」

ぼくは小舟に乗って三途の川を渡り、地獄へと向かった。



妖夢side

「幽々子様…今は我慢してくださいよ。」

「だってお腹すいちゃったし…1つでいいから。」

「さっきおやつを食べたばかりでしょう?」

「あんなんじゃお腹いっぱいにはならないわ。」

1つ食べさせたら宴会料理を全部食べちゃうからな。

「それでもです。」

「そんな~…」

かわいそうだけどここは我慢してもらわないと。

「咲夜ー。それ作り終わった?」

「後少しよ。」

料理する材料も減ってきている。後少しで全部完成するだろう。ラストスパート頑張りますか!





幽輝side

「この先が映姫様の部屋だよ。失礼がないようにな。あと…」

「あと?」

「説教に注意。映姫様、失礼します。」

説教に注意?なんか怖いんだけど。

「し、失礼します。」

部屋に入ると中にはフランとあまり身長が変わらない女の子がいた。

「小町、隣の方は?」

「彼は、西行寺幽々子の息子で幽輝です。」

「初めまして。幽輝です。」

「四季映姫・ヤマザナドゥです。初めましてではないですよ。あなたが小さい頃に一度あっていますよ。」

「そうなんですか?覚えてなくてすいません。」

「まだ赤ちゃんのときですから仕方ありません。」

映姫様が笑う。思ったより優しそうで良かったよ。

「そういえば何の用事で地獄に?」

「書類を渡しに来たんですよ。」

ぼくは映姫様に書類を渡す。

「確かに受けとりました。」

これでお使い完了だ。あとは家に帰るだけなんだけど…

「映姫さん?どうかしたんですか?」

真剣な顔でぼくを見つめている。

「幽輝…あなたにとっての力は何ですか?」

力?難しい質問だな…

「すいません。まだわかりません。」

ぼくはわからないことを謝る。

「じゃあ質問を変えますね。あなたはどうして修行を始めたんですか?」

それなら簡単だ。

「お父さんの話をお母さんから聞いて、ぼくもお父さんみたいになりたいと思ったからです。」

「素晴らしい理由があるじゃないですか。その目標を捨てなければ必ず達成出来るでしょう。」

「ありがとうございます!」

「そろそろ帰りなさい。お母さんも心配してますよ?」

「それじゃ…失礼しました。」

「また来てくださいね。」ぼくは部屋を出ると、白玉桜へと急いだ。







「ねえ小町…」

「どうかしましたか?」

「私達も白玉桜に行くわよ。距離を短くして。」

「わかりました。」

「妖夢です。」

「咲夜よ。」

「咲夜さん手伝ってくれてありがとうございました。」

「いいのよこのくらい。」

「優しいんですね。」

「まあね。」

「次回は誕生日パーティーになると思います。」

「また見てね!」

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