じいさん、ばあさん、聞いてくれ!
じいさん、ばあさん 聞いてくれ。
もう病気に
なりたくない人は 聞いてくれ。
残り少ない人生を、
健康に、元気に、楽しく生きて、
最期はコロリと苦しまず、
あの世に逝きたいって思わへんか?
ほな、教えるわ。
今から
めっちゃええこと教えるから、
その遠くなった耳の穴かっぽじって
しっかり聞くんやで。
え? 代金なんぼするねんって?
そんなもん、いらんいらん!
タダで教えたる。
タダより怖いもんない、って?
じゃあ こうしよか。
もし
どーしても お金が払いたかったら、
そのへんの募金箱に
お札を入れたってくれ。
え?
小銭じゃ あかんかって?
あかんあかん!
小銭のような価値ちゃうで、
今から教えたんのは!
ほら!
札を払うんか払わへんのか
ハッキリしてくれや!
ははは、冗談やがな。
神経質に
なんでもかんでも真面目に
受け止めとったら あかんで。
それが健康に悪いねん。
気ぃつけや。
そろそろ本題に入ろか。
病気になりたくない、って
思うんやったら‥‥
今後一切、
病気の話はしたらあかん。
なんか 最近
このへんが痛い気がする〜やら、
このへんが苦しい気がする〜やら、
なんか変な病気やろか〜やら、
もしかしたら癌ちゃうか〜やら、
言うてへんか?
あ〜ぁ、毎日言うてんのかい!
心配やら
不安やら
そんなんばっかり言うてたらな、
そんなんばっかり意識してたらな、
そーゆー変なもんばっかり
引き寄せるねん。
喋ってる言葉も、
思ってることも、
目には見えへんけどな、
しっかり
仲間を引き寄せてくるねんで。
昔の人は言うたもんや。
『類は友を呼ぶ』
『泣きっ面に蜂』
心配、不安、悪口、批判、愚痴、
そんなものが
人にもたらす影響は、
ろくなもんじゃないで。
私はこんな病気ですねん!
もう何年も病院通いですねん!
もう治りませんねん!
もー死んだ方がマシでんなー!
こんなん言うてたら、
治るもんも治らへん。
その病気が完璧に
自分の一部化してまうで。
人間になって
60年70年経ってきたら、
そら あちこち 傷んでくるわいな。
当たり前のことやがな。
それをいちいち
あーだこーだ
心配せんと、
手を当てて身体をねぎらって
大切に扱ってやれば
そのうち良くなってくるわ。
え?
そんなんで良くならへん、って?
気のせいや。
どーしても心配やったら
病院行って
どーもないって言われて
帰ってこいや。
それで安心するんやろ?
常に
安心な気持ちでおったら、
病気なんてならへんねん。
病気のこと、
病気がこの世に存在するってこと、
忘れたらええねん。
得意やろ?忘れるのん。
先は短いねんから、
もっと他に考えること
なんぼでも あるやろ?
生きてる間に何がしたい?
旅行か?
趣味か?
自分がやってて楽しいこと、
時間忘れてずっとやれること、
はよ やりや。
もう時間ないで。
まー、年取って
欲が無くなってきたら、
「人の為になることをして
誰かに喜んでほしい」とか
みんな言いよる。
まー、それもええけどな、
ホンマに
自分が楽しくてするんなら。
これだけ やったってんのに
ありがとうの一言もないんかい!
とか
ぶつぶつ言うんなら
やめときや。
ただのエゴやで。
毎日毎日
楽しいことばっかり妄想して、
病気のことなんて忘れとったら、
病気なんて
寄り付かへん。
人間っちゅうのは、
意識を向けるものだけを引き寄せる
生き物なんやから。
ええこと聞いたやろ?
もう病気のこと、忘れるんやで!
せやかて、ずーっとは
生きられへんで。
いつかは死ぬで。
ほれ、死んでもうたがな、って
文句言わんといてや。
あー
死んだら文句も
言われへんな。
死んだら死んだで
あっちの世界で
楽しくやってくれたら
ええだけの話や。
ほな、言いたいことは
それだけや。
皆の者、
達者で暮らせよー!