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第2話 お巡りさん助けて

何故かは知らんが、男から変な質問ばかりされている。


「好きな食べ物はなんだ?」


「肉」


「そうか…女の子らしくねーな」


「ほっとけ」


肉は最強だぞ。私は肉の魅力に取り付かれて3万で肉になった豚を丸々一個買ったことだってあるんだからな。


「今、付き合ってる奴とかいるのか?」


「私はまだ小学生ですよ」


これは一体何なのだろうか?

何で私はこんな質問をされているのだろうか?


その他にも初恋は誰だったとか、好きな奴はいるのかとか、好きなオモチャはなんだとか、年上は好きかとか……最終的に年上の魅力を語り出してきた、何コレ怖い。


「いいか、年上はまず包容力があるし頼りにもなる。学校で苛められた事を言ってくれればすぐさま殺してやるし、結構金ももってるからデート代も払わなくていい」


顔が整ってるのに....いや、整い過ぎているからこそ、迫力が有りすぎて恐い。


この変な様子に周りの男達もちょっと驚愕している。

もしかして赤坂さんは相当な年上好きなのだろうか?…だとしても小学生に言うのはアレな感じだ。


「取り合えず…メアド交換しね?」


「あの赤坂さんが…」「メアド交換だと?」「女には絶対教えないのに…」


周りがザワザワしている。


しかし、そのザワザワの中に嫉妬やら、微笑ましいものをみるものやらがあって、凄くいやだ。


「いやです」


私は自分の思った通りに言うと、赤城さんはションボリした様になったと思ったら、途端に周りからの雰囲気がヤバイことになった。

え!?なに!?何なの!?


周りを見渡せば、赤城さん本人ではなく周りの殺気だった。


この殺気は確か学校でイジメが起こった時に出てきたモンスターペアレントに責任押し付けられたときと同じ....いや、これはどちらかというと....


普段は穏和で優しい神父様に「神なんているわけないじゃん」と言ってしまった時に鎌をもって追いかけられ記憶が甦る。


「おい、嬢ちゃん....今、なんつった?」


「アニキが直々に交換してくれると言ってるんだぞ?」


何故か凄い恐い顔で赤城さんに聞こえない様に言ってきた。恐い、怖すぎるよ。


なんだろ、頭の中でライオンの群れに放り出された映像が出てきた。


「私、スマホもってないです」


根本的な問題として、私は携帯をもっていない。

そもそも小学生でもってるのは少ないんじゃないかな~って思う。


過去に母が「犯罪大国日本なのよー!!何かあったら危ないから持ちなさい!」


って、可愛らしくプンプン言ったから持ったことはあった。


しかし、学校に持っていったらみんなに勝手に携帯を取られて勝手に奪い合いされ、やっと戻って来た時にはアドレス帳が全部埋まってるし知らない名前もあるし、誰だよコイツ等と思った。


その後、母と友達と知らん子のメールと電話が死ぬほど来て、うんざりしてから解約した。


勝手に解約したら、母が涙目でジッと見て私の服の裾をギュッと握りながらいじけてたと思う。


そんな説明も面倒なので、適当に言っておこう。


「特に必要はないですから」


「犯罪大国日本なんだぞ!何かあったら危ないだろ!?」


何故だろう、赤城さんのバックにお母さんが見えた。


何故だろう、犯罪大国の犯罪者は貴方ですと言ってしまいそうになった。


「じゃあ、俺の買ってやるから....な?」


何が、な?なんだろうか。


「アニキが....女に!?」


「いつもは貢がれるのが当たり前のアニキが....」


おい、テメー等なんでそんな感動しているような顔をしてんだよ、何で泣いてる奴までいんだよ、正気か?どんだけ好きなんだよコイツのこと。畜生。


もうやだ、何で今日はこんなに厄日なんだよと泣きそうな気持ちになってたら....


「君たち!!一体なにをしているんだ!?」


救いの声が聴こえた。

声の方向先を見るとお巡りさんだった。


客観的にみたら、高校生集団が幼女をよってたかって苛めているようにしかみえないことに気づき、助けを呼ぶなら今しかないと判断したので。


「お巡りさぁぁああんん!!たすぅぅくぅうぇけぇえてぇええ!!」


天にも届けとばかりに大きな声を出した。必死になりすぎて言語が崩壊してしまっている。


ハッキリ言おう、実はめちゃくちゃ怖かったんだ。

主人公は学校では意外と人気者です。

これからの展開どうしようかな~って思ってます。

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