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第10話 謎の女性の出現

「貴方が如月茜ね!!」


ビシィ!!と、巨乳の姉ちゃんに指をさされた。








「じゃあ、私学校に行く準備をしなきゃ駄目なのでもう行きますね」


「あぁ……送っていこうか?」


「大丈夫です」


茜は隼人と喋ったあと、学校のこともある為に自分の家へと足を運んだ。


歩きながら茜は考える。


「(あの人って意外とちゃんと話せるんだ……)」


茜のなかでの隼人とは、話しの通じないエイリアンか、モンスターのようなものだったので、普通の意思疏通が出来ただけですごく驚いた。


隼人はちゃんと意思を示せば伝わることには伝わる。単に、恋は盲目な為か茜を偏執的に愛してる為か、意思をちゃんと示さなければ全肯定と見なしているのが欠点だ。


対して茜は意思を示さないで、何となくの不機嫌オーラやら遠回しに拒否を仄めかせるだけか最悪、無視を決め込めばそれで終われると思っているのが欠点だ。


例えるならば、直接的にいうアメリカ人と遠回しにいう日本人のような感じである。


「(そういえば、かずま君とは何処で話したんだろ……学校で聞くか)」


そう結論づけて、家の前まで到達したのだが……


「ここね……隼人が惚れた女の子の家は……」


何かがいた。


少し裕福層というだけで、一般レベルから遠退いているわけではない住宅街に目が痛くなる程のキラキラオーラがあった。


「何あの……肉?」


もうちょっと言い方あるだろ。


目の前にいたのは、絶世の美女といっても過言ではない、大きな胸をした女性であった。


ホットパンツから出ている、長くて細すぎない足、大きな胸が無ければ完璧にズリ下がってヤバイであろう、肩だしのシャツ。

身長は175~180を越えていると予測できる程の高さだ。


「スゲー肉だわ……」


だから、お前は一体どこ見ているんだよ。


谷間を作っている大きな胸の部分に目が行ってる茜は、取り合えず、あの肉もぎとって食べれないかな~とか、とんでもない事を考えていた。


その視線に気づいたのか、女性は振り返り茜を発見した。


「貴方が如月茜ね!!」


冒頭の場面になる。


ビシィ!!と、効果音がなりそうな程に指を刺された茜は……


「いえ、違いますよ」


シレっと嘘をついた。


何を言っているんだコイツはというように、首を傾げた。


直感で感じとる、コイツは面倒臭い奴だという警戒心と、コイツチョロそうだなと思った。


即答で、違うと言われた女性は一瞬、キョトンとした顔で停止した後、みるみる慌てだした。


「ぇえ!?……え?…えと、アレ?……どどどういうことよぉお!?」


予感的中。茜の嘘を信じた女性は人違いをしたと思い、途端に顔を真っ赤にして狼狽しだす。


アタフタとしながらも、玄関の扉に書かれてある『如月』という文字に反応して言い返す。


「で、でも!!ここに『如月』って、書かれてあるじゃない!!」


「それは、『女口月』が本当なんです。面積の都合上『如月』に見えるだけです」


茜は冷静にそれっぽい理由をでっち上げて、女性にいう。

『女口月』って何だよと思うが、ここまで堂々と冷静に言われると、明らかな嘘でも本当に聞こえてしまう。


「な、なんでよ!?え……本当に?


女口月って名字があるんだ……」


あるわけないだろ。


おろおろと、最初の覇気はどこへやら。恥ずかしさやら何やらで顔を赤くしてあっちこっちをキョロキョロしている。


「どうしよう!!私、迷子になっちゃったの!?完璧にここだと思ってたのに……どうすんのよ!!」


涙目になり、本気でどうしようかとオロオロしながら頭を抱えてだした。


「如月さんという名字のお宅は隣町か、その近くにあったと思いますよ」


「え!?本当に!?ありがとう!貴方いい子ね!」


笑顔になって、茜の手を握り、本気で嬉しがる女性。


「(この女、大丈夫か?)」


騙したのは自分とはいえ、目の前の女性の将来を本気で心配し始めた。


「じゃあ、私は如月 茜を探しに行くわ!教えてくれてありがとうね!それと、間違えてごめんなさい!!


ああ!!間違えた私も美しいわ!!」


気分屋なのか、情緒不安定なのか、恥ずかしさをまぎらわす為なのか、はたまた素でやってるのか知らないが、彼女はそういった後、道に置いてあった車に乗って何処かへと行った。


「なんだったんだろ?」


首を傾げながらも、茜は家に入っていった。

彼女は……悪い子ではありません(^o^;)

えっと……ある意味純粋なだけです。

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