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無口すぎる追放騎士、ドラゴンの呪われた黒剣を背負って街に現る  作者: 雑煮餅
第1章 選ぶ側

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第9話 報告

街のギルドに到着すると、女性たちは安心した表情で駆け込んでいった。


セリナが深呼吸をひとつ。


「……やっと落ち着いたわね」


ガルドは女性たちが走り去るのを見届け、ロックに小さく頷いた。


ロックも剣を鞘に納め、肩をすくめる。


「……はぁ、なんとか無事だな」


セリナが軽く笑った。


「ところで、私はセリナ。今後とも、よろしく」


ロックは軽く会釈する。


「ロックだ。女性の護衛なら任せてくれ」


セリナはにっこり微笑みながら、皮肉を込めて言った。


「一人しか倒さなかったくせに?」


ロックは肩をすくめる。


ガルドは二人のやり取りを見て、にやりと笑った。


「⋯ガルドだ」


ロックは目を丸くしてすぐに突っ込む。


「いや、それは知ってるって」


女性たちが去った後、三人はギルド内の報告室へ向かった。


報告室では、依頼を受けていたギルド員が待っていた。


「お、お疲れ様です。無事に……?」


セリナが手早く説明する。


「依頼通り、女性たちを救出しました。追手も排除済みです」


ギルド員は二人を見て、目を丸くする。


「な、なるほど……さすがですね」


ロックは肩をすくめる。


「まあ、俺たちの仕事ってだけだ」


「あ、あなた、依頼時にいましたっけ?」


ギルド員は、ガルドの後ろから急に現れたロックを見て、不思議そうに問いかけた。


「まぁ、そういうことは置いといてさ」


ロックは軽く笑いながら、問いをかわす。


セリナは今回の依頼の資料に目を通しながら言う。


「次の情報も集めておかないと。次に向かう街の噂とか、結社の動きとか」


地図を広げる。


「この辺りの港町が怪しいらしいわ。結社の拠点があるかもしれない」


ロックは腕を組み、地図を眺める。


「港町か……道中は気をつける必要がありそうだな」


ガルドも頷く。


セリナは続ける。


「ここからは情報収集と準備が重要よ。迂闊に飛び込むと危険」


三人は短く目を合わせ、決意を新たにする。


セリナは口元を引き締め、地図に目を落とした。


「よし、まずは宿と情報屋を確認しましょう」


ロックは軽く笑う。


「……任せろ。この街は庭みたいなもんだ」


ガルドも何も言わずに微笑む。


「準備が整い次第、港町へ向かうとしましょう」


路地に面したギルドの窓から、夕日が差し込む。


三人の影が長く伸び、次の旅の始まりを告げていた。

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