公式がご褒美くれるって!!「チャレンジ企画」
「ちょっと!奥さん奥さん!小説家になろうさんが、2025年12月2日(火)10:00~2026年1月12日(月)23:59にチャレンジ企画「お題で飛び込む新しい世界」を開催することにしたそうよ!」
「え〜…でもぉ、お高いんでしょう〜?おいくら渋沢万円かしら…」
「今ならタダ!それに今回はなんと!小説家になろう出身の著名作家の方から作品への感想をプレゼントがあるそうよ!」
「え!春夏秋冬公式企画にはプレゼントはないのに!?」
プレゼントに釣られた奥さんが乗り気の顔で「もっと詳しく教えて」と身を乗り出すと、高田さんはバッグの中から「お題で飛び込む新しい世界」と書かれたチラシを一枚取り出した。
そこには…馬のように見える動物が後ろ脚で立ち上がり、その背に日本刀のようなものを手にした鎧のようなモノを身に付けたような人がまたがり戦っているようなイラストがあった。
それを見た奥さんは途端にガッカリした様子でチラシを高田さんに戻すと「…残念だけと…私には無理だわ…」そう言って首を横に振る。
「…どうして…?奥さん…」
「だって私歴史に詳しくないもの…」
俯く奥さんを優しく見つめる高田さんが言った。
「奥さん。…あなたがその手にしているものは何?」
「え?ああ…これ?これは「スーパーゲキヤス」でじゃがいもとにんじんの詰め放題をやっていて。用意されていたのはこんな小さなビニール袋だったけれど、破れないよう細心の注意を払って思いっきり詰めたものよ」
奥さんが手にしている小さなビニール袋。そこには土台のようにぎっちり詰められたじゃがいもが。そしてその上に高く積み上げられたにんじんは塔のように聳えていた。
「ほら…あなたも充分戦っているじゃない」
高田さんはそう言って微笑んだ。
「この前も激安セールがあったからってどこまで行ったんだっけ?」
「えっと…4駅向こうの…」
「ほら!そこまで自転車で行くなんて、あなた充分戦っているわ!自信を持って!」
「…そうかしら、、、…そうね!私戦ってるわ」
「ええ!別に歴史じゃなくてもいいのよ!きっと!戦っていれば!たぶん」
「朝、子ども達を送り出すのも戦記よね?」
「もちろん!」
「なんだか私も戦記が書けそうな気持ちがしてきたわ!ありがとう高田さん!」
「今すぐ帰って書き始めないと間に合わないと思うわ!」
「そうね!瞬発力を見せる時が来たわね」
二人は拳を握ると
「「えいえいおーー!!」」
と勇ましく掛け声をかけて別れた。
やる気みなぎる奥さんが、シャカシャカと自転車を漕ぐ後ろ姿を眺めながら
「たぶんプレゼントはもらえないと思うけど…」
そう高田さんは呟いた。
■参加規程
応募期間:2025年12月2日(火)10:00~2026年1月12日(月)23:59
指定ジャンル:なし(オールジャンル)
指定テーマ:戦記
指定キーワード①:※2025年12月2日10:00に発表※
指定キーワード②:戦記
投稿数:制限はありません。お一人で複数作品を投稿いただくことも可能です。
種別:短編・連載作品(未完可)
文字数:投稿可能な文字数であれば不問
年齢制限:全年齢対象(R15作品可)
しかしよく読むと見逃せない書き込みが!
「指定キーワードだと?」
高田さんは青ざめた。そして願う。
「神さま!どうか指定キーワードが「じゃがいもにんじん詰め放題」でありますように!!!」
と。
間口、狭くないですか?笑




