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夢2  作者: 桃花
9/29

無題

どうしようかな

目の前にある廃墟を見て思う

もともと父方の祖父が所有して時折過ごしていた別荘のような所だったらしい。バブルがはじけたときに身代もはじけ飛んだが、有能な叔父がV字回復させて今に至る家であるらしく。バブルがはじけたときに売りに出そうと思ったが、地価が高い立地だったので買い手がつかずそのまま一応周りには迷惑をかけない程度に手入れをしていたらしい。はじけ飛んだ時には一時的に家族で住んでいたところでもあるので、なかなか貸しに出すこともできなくてといわれて押し付けられたところであるが

手入れをしていたがという割には家屋は屋根が落ちている。

庭の雑草はある程度刈り取られているので、手入れという手入れは一応していたのだというのは感じ取られるが

「廃墟やん」ぼそっとつぶやく私についてきた弁護士は静かにうなずいている

普段は普通なのにここぞとばかりに予想外なことをしてくれる父は病気になり緊急入院をしたおかげで、私が2歳になるまで母と私のことを丸と見失っていたらしく。2歳まであまりしゃべらない私を心配して知的障害か何かと検査しに来た母と病院で再開。興奮しすぎて吐血して入院期間が延びて初めて見る叔父に激怒されたというお茶目さんである。

お茶目さんか?

未婚で妊娠した母は親類からも見放されて福祉サービスなどもあまり知識がなかったそうだが、そこらへんは知り合いたちが調べてシングルの受けられる補助とか生活保護とかを受けることで何とか生きていたところにいなくなった恋人が現れて母も混乱。怒れる叔父も吐血した父というカオスで一番冷静だったのは2歳の私で

「落ち着け。まずはナース!!」と吐血した父の処理と母の背中をさすりながら叔父となる怒れる人にご挨拶をしてあれだったら当時最先端だったDNA鑑定を申し出て事態を落ち着かせつつ自分の知的診断の検査を受けてとちょっと面倒な一日であったといっておこう

無事に両親がそろい

父が病気がよくなって生活できるようになって家族として生活するようになった。なぜか叔父の家でだが。で、私は極度のめんどくさがりでしゃべんなくてもいい環境だったからしゃべらなかったということが判明して母が脱力して父が首を傾げ叔父が爆笑して終わった

それから14年。

高校生になったのだからと父が所有する?土地建物とかちょろちょろと必要そうなものをと叔父監修で渡されている。生活費・学費などに必要な金額がはじけだす株の不労所得とか立地条件はいいが古くなって入居者がいなくなってきているアパート3棟とか。間違ってもどうにか転がせれば困らないようになっているのだろうという感じである

ちょっと調べて頑張ればある程度いい感じになるだろう叔父プレゼントである

何度も廃墟っぽいアパートを見て建築士と話をしてリノベーション。建て替えをして入居者を増やしたり分けられた株を見て安定しているけど、魅力が感じないのは売って楽し気な業種を安いところを買って応援したりと私カスタマイズをしながら過ごしている

どれも叔父は笑ってみているし父はハラハラしてみている。母はあんたらしいとあきれている

叔父は父ラブで父以外の人間はあまり興味がない人らしいが、両親がぽんぽんと私含む7人の子供を産み育てているのを見て何か感じることがあったらしく育児の手伝いとか助言とかして楽しんでいる。

ほかの子供たちは安定した生活で生まれ育っているので父方の祖父母に似ているらしいが、あったこともないし。合いたいとも思わずに没交渉している私は知らぬことである

私は兄弟の仲でも異質らしい

で、それでもまあいいやと思って己の道を進んでいる

もとから母を支えたいと思って生まれてきたらしいので、安定している生活を送れている現状はさほど私が必要ないだろう。精神的にぶれても父がいるだろうし。子育ては叔父が雇ってくれているシッターもいるということで私はあまり必要とされていないのでやりたいことをやりたいことをすることにしているのだが、そうやっていると叔父から無理難問でもないが出されることが多くなってきたが

「まあ、いいか。家屋を治して庭を整備して一人暮らしでもしゃれ込みますか。色々と面倒なことになっているし。家はあまり居心地がよくないし」頷き中をよく見分して弁護士に建築士と話をするようにセッティングしてもらう。あれやこれやとやって家賃収入で家を手入れし生活を整えて2か月ほど独り暮らしを開始する。

家を出てのんびり独り暮らしを開始して居心地がいいところを整えたので満足している。株式で生活費も出ているので特に困ったこともないが、バイトを始めようかしらと思っていれば叔父から打ち込みの仕事が来たりして在宅でちょいバイトしたりして過ごす

両親は納得しているわけではないらしく休みや仕事終わりに顔を出してくることもあるが、下の子供たちもいるので長居はしない。目の上のたんこぶがなくなったから兄弟が好きなことをしているのだろうと思う。母が時々愚痴ったり父がどうしたらいいのかと相談に乗ったりしているが、帰ってこいと言わないのはお互いにいい距離になっているのだろうと納得しているのだろう

叔父ものんびりして過ごしていることも多いので過ごしやすいのだろう

ちょっとやんちゃでうるさい弟たちがいるのでおついて過ごしたいときもあるのだろうと放置。セルフサービスなので叔父の茶とかコーヒーとか増えているが、手を出していない

邪魔なら言えばいいだろうしと放置・放置

期末テストなども終わって平均的に中間位置で過ごしている

年末の確定申告とかの書類とかを整えつつのんびりしていると

「年末は戻ってくるのか?」と父がこちらを見てくる。会社の帰り道に顔を出してくれて30分ほどいる。のんびりといった風で茶を飲みながら聞いてくるので

「戻らんが?」何を言っているのか?という顔をして答えるとえ?という顔をしている父

「年末年始は叔父さん関係で忙しくなるだろう?ゆっくりしたいのでパス。松の内で顔を出すかもしれ無けれどもね」それを聞いて何で何でと聞いてくるで面倒だからと一閃してから帰るように促す

その後母からもなぜという電話を受けたので面倒だからと一閃しておく

数日後には叔父とその相棒も着てなぜと聞いてくるので

「私がいなくても回るのですから居なくてもいいでしょう?それに私がいない方が目の上のたん瘤がなくてすがすがしいでしょうし。あの人たちは。親が親として子供に向き合ってほしいところもありますし。あと面倒」そういえば面倒か。そうやばいほど真剣な顔をしている叔父と

面倒なのか?という叔父の相棒

「面倒ですよ。長子であるが出来損ないでしたっけ?私は家のために生まれてきたわけではないので。好きに生きようと思っていますし。それについては叔父には納得してもらっているし両親もわかっていると思います。それが納得できない下のものと。私を使って甘い汁を擦ろうとする馬鹿ども。めんどくさいです」そういうとあーという顔をしている

「私は名家の娘ではないのですよ。母を慈しみ守るのが目的で生まれてきました。現在、父が慈しみ守ってくれているので私はさほど?サポートはしますが。それでも幸せだという母を見守り過ごすのが幸せであって。家を盛り立てるわけでもない。そういうのが上手いのは弟たちでしょう?ですから身を引くべきところは身を引きます」微笑んで言う私に納得はいかないが理解したという顔をしている叔父に

「別に両親が嫌いなわけでも弟たちが嫌いなわけでもないんですよ。ただ、立ってみている場所が違うというのでしょうか。そこまでしなくてもいいかなって思うことがちらほらあるので。それに導き手である叔父もいますから。若いころに色々と苦労して体験したことが身になり知識になります。それが危機的状況をひっくり返すことにもなるかもしれません。そういうのを私は摘み取りたくないのですよ」

「それが愛か?」

「愛といわれれば愛ですね」

頷き納得したような叔父が

「だったら家族だけの時間なら顔を出すのか?」

「いてもいいというなら顔を出しますが。そんな時間取れますかね。松の内なら挨拶などはしてこないでしょうから三が日の挨拶が終わり次第。よき日を見て」それで納得したようだ

正月には母からヘルプのメールやら弟たちから助言の要請などが来ていたりしたが、すべて自分たちでできる範疇のことなので助言や私的だけで終わらせている。顔を出すこともなく無事挨拶が終わったらしく四日の朝から叔父はじめ家族が来て各々好きなように過ごして帰っていった。顔合わせで微妙なお年頃の弟たちは来てすぐに帰っていったし。両親は夕方まで帰らなかったし。夕方からは叔父が顔を出して宿泊していった

何をしたかったのかは知らないが、一年の挨拶をできたからいいかと思って茶をすする

 高校卒業して就職したのは父のコネなのか知らないが、関連会社である。高卒で働くと言ったら出されたリスト以外のものは許可しないと両親と叔父がごねにごねてそうなったのだが・・・・

まあ、働きやすいし女性が長く働くために産休とか育休とか児童館や保育施設などなど会社と提携して預かり先を優先的に入れるように枠があるところはいいだろうし。子育て応援とか環境が整えればシングルでも子供を育てて会社に貢献してくれる人だって出てくるだろうとちょいちょい話をして環境を整えたら女性が働きやすく子育てに理解のある会社として有名になっていった

グループ各社も同じようになっていて女性の働き方改革とか言っている

男性でも残業が少なくしたり働きやすいようにしたり

技能を学ぶ口座やらなにやら興味がある人には進んで資格取得をしてもらうようにしたりとスキルアップもその人に合わせて行ってもらうように体制を整える。そうやって仕事を辞めていく人を少なくしてなおかつスキルアップをしていき循環をという風に整えていった。叔父が

話をしてどうするのかは上の考えである

高卒の人間が考えることなどたかが知れているが下の考えも聞きたいというトップもいるのだろうと思いつつ思いつくさま叔父に漏らして整備されていったものである

私が何かしたわけではない

叔父が柔軟な思考ができる人であっただけである

さすがトップの姪御さんだとか言って私を上げる人がいるし

どう調べたのか家まで突してきて叔父に言い寄ろうとする人間がいるのだが、別に会社を辞めてもアパートと株のペイがあるので生活できるんだよなと社会生活20年で辟易して仕事を辞めるのに舵を切った私を爆笑している叔父

そろそろ引退して後継者という話も出てきているし。

グループ会社は叔父の子飼いが継いでいる

私がどうにかできるレベルではないのに。すり寄ってくる人間が邪魔くさいとしかめっ面をさらしながら言うと弟たちや両親が驚いた顔をしている

そういえば両親にも弟たちにも心情を吐露したことないかと思い出しながら

「色々とめんどくさいことになるから家を引き払ってどこかに引っ越してのんびり今はやりの経済的自立をしてのんびり過ごしたい」そういう私におろおろしながら会社を辞めても生活できるのはわかるけどどうするのかと聞いている両親に

「どこかでボランティア活動などをしながら子供の支援でも高齢者支援でもするさ。不登校児とかいろいろボランティア活動あるだろ?」そういえば誰かに寄り添うのが好きな私を知っている両親はそれは・・・と微妙な顔をしているし弟たちはやめた方がいいのでは?という顔をしている

なんでだ?と思いながら少々爆笑して止まらない叔父が

「だったら福祉施設を立ち上げるからそっちの監督とかしてくれ。そういうの好きだろう?」といわれたので

「福祉系の大学に進んでいないからケアマネも社会福祉士も持っていない一般人が上に立てるのかね。それだったらどこか医者でも雇って上の人間に据えた方がいいだろう」などといえば知り合いのドクターに上に立ってもらうかとどこかに電話をかけている

「家がばれて突される煩わしさとか。知らない人間にお前のせいだといわれる煩わしさとかあるのよ」そういえば何とも言えない顔をしている家族たち

大体面倒なことを私に振りすぎているのを自覚してほしいところである

「喫茶でも専門の休憩施設も出もないんですけどね。時々、叔父の会社の人間が突してきて勝手にくつろいでいるのとかちょっとやめてほしい。売るからそういうところに整備しなおして使ってもらえればと思っている」そういえば全員が全員叔父の方を見ているし叔父もあちゃーという顔をしている。たむろしすぎである。

色々と話し合い結局のところ子飼いたちがたむろするということになったので整備した家は売りに出して専用の喫茶とすることになったのだが、それでも叔父が通ってきて両親や家族が遊びに来ればそれらもついてくるというのは避けられない。

おいの家に行くといえばついてこようとする人間がいるというのはどういうことなんだろうか。ということで他拠点で過ごすこととした

家を引き払い実家に本拠地を射てふらふらと別荘やそういうサービスを提供しているところで過ごしながら在宅の仕事をしつつ過ごしている

それなら家に突されることもなく過ごせるから満足しているが、一部から所在が把握できないと苦情が入っているらしいが。何ゆえに家族以外の人間に所在を把握されなければいかないのか不明である

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