無題
なんかふわっと浮かんできたので
何か満たされない感じが常に合ったが、自分は寂しかったのか。ストンと納得したが致し方がないと思った
仕事に忙しい親と親の期待を一心に背負っているできる兄。平凡な私はあまりかまってもらえなかったのだろう、幼い頃より
一応子供だと認識があるから何かがあれば準備しておいてくれるが、話しかけても忙しいと言われれば口をつむぐくらいのことはしていてそれが積み重なって何も言わなくなったのだろう
ただただ寂しいを積み重ねるだけで
ということで
誕生日プレゼントと聞かれて珍しいと思いながらもそういう機会もそうないだろうと
「犬がほしい。雑種でも保護犬でも良い、面倒は自分で見るから費用だけ出して」そういったのは部活にも入らなかった中学1年生の時だ
浮いていると学校の先生に言われたのだろう
珍しく私に注目しているというか気を配っている両親にそう伝えてた
本当に飼育させてもらえるとは思っても見なかったが、保護犬の譲渡に行くぞと言われて連れ出された保健所で兄が珍しくついてきて一目惚れして子犬を引き取ると言い張っている横でじっくりとシニアから成犬。子犬まで見て回りピンときたシニアに差し掛かっている子を見つけた
寂しげでそれでも何も言わないその眼差しで自分と同じだと思ったのだ
「寂しいね。一緒に来るかい?最後まで一緒に居てあげられると思うけど。何度か引っ越しするかもしれない。就職とかで」そう言って手を差し出したら匂いを嗅いでペロッと舐めてくれたので
「この子にします」本来の目的である私を忘れて兄の子犬に夢中になっている親の元へ職員さんと一緒にシニアに差し掛かった犬を連れていく
「この子がいい」私にという話だったのを思い出してでも兄が犬を買いたいと言っているのでとグラグラ揺れ動いているので
ため息一つついて
「良いです。悩むなら」すっと後ろにいる犬にしゃがみこんで向き合い
「君を引き取りたいけど。本来私が飼育する人を選びに来たのに違う子がほしいってあそこで」盛り上がっている兄と子犬を中心になっている家族に視線を向けて
「私も君も似たようなものさ、捨てられていないだけで。放置。興味関心なって一瞬。できの良いほうが可愛んだって」頭をなでながら言い聞かせるように言う私をなんとも言えない視線を向けて来る保健所の人と慰めるように撫でられている犬
兄が犬を抱きしめながら感じ悪いというのを止めない両親が渋い。本当に渋い顔をして
「誕生日プレゼントだからな。ワクチンと餌代と諸々の初期費用だけしか出さないぞ」折れてやったというふうに言うのを観て
なんとも言えない顔をしている職員さんに頭を下げてシニアになりそうな彼を引き取った。保健所から登録と最低限度のワクチン注射として必要なものをするようにと冊子をもらい
初期費用として犬小屋と餌入れなどなどを買って貰った。
兄も何故か犬を買うと引き取って同じように近所の動物病院でワクチンをしてもらっていたが・・・・
兄のは室内で
私のは庭でということになったらしいが、別に構わないとよく家から閉め出されて避難してる物置に犬小屋を設置。リードを長く取り庭木の日陰でいられるようにした。もともと飼い犬だったのだろうしつけも無駄吠えもしない子で毎朝夕に散歩をしつつ日頃の愚痴を聞いてくれた
何かればそばに居てくれて庭にいることが多くなって椅子と机を物置のそばに設置して天気の良い日はそこで勉強するようになった
家にいるより犬のそばで過ごすことが多くなった。
ポツポツと学校のことやら勉強のことやら犬に話しかけながら過ごす日々。誰かにそばに居てほしかったのだと思い。お互いに依存しているような関係になって親が思うことが合ったのだろ。椅子を持ってきて隣に座り話をするようになったが、手を話したのはあちらの方である
業務報告的な感じで話をするくらいでとどまっている。特に困ったことなどないし
無感動に過ぎていた日々が犬が来てから少しだけ彩りをが戻ってきたようで四季がきれいに感じるようになった
進路は色々と話し合ってもともとはどこか量があるところにと思っていたが、犬もいるということで断念、
自分が学びたい分野が合って学力が見合ってなおかつ家から通えるところとピックアップしておいた。ついでにバイトもと思ったがそちらはオーバーワークになりそうなので様子見をした
中学も高校も淡々と学業を修め平均点の範疇に収め興味があることを学び犬と戯れて過ごす日々、
犬も年が迫ってきたのかもともと穏やかな性格な犬なので走ることはないが、歩ける距離が狭まってきたのとフードを食べ残すようになってきたので、シニアに変えるかそのままでふやかすかと悩んでふやかすことにした
余計な費用はかけるなと当初から言われていたの。のんびり散歩をしながら歩ける範囲で歩き休み休み散歩をして過ごす日々は満ち足りていた
高校卒業して大学には入らずに就職したときも犬は連れて家をでた。
飼ってから10年
もともと成犬で年寄りっぽかったので持ったほうだと思う愛犬は息を引きとた
最後の方は寝ている時間が長くなっていたが日向ぼっこできるスペースでのんびりと楽しみながら過ごしているように見て仕事で忙しくとも何がっても犬が居たら頑張れたということも会ったんだなと、さようならと一声かけてくれたように鳴いてから息を引き取った
ペット用の焼き場があるそうで、そこで焼いてもらっておコツはペット用の供養塔に埋葬。庭がある人は植木を墓標とするらしいが、うちは無理なので花にした
パッと目を引くような艶やかさはないが見ていて落ち着くいろの花を買いそれを墓標として世話をして犬に話しかけていたように話しかけつつ水を上げたりしていた。
自立してから一度も家に変えることもなく連絡することもなかったのは、家を出たときに連絡してくるなと言われたからということも合ったが、お互いに興味関心がないのでそれでいいと思っていたからだ。
それなのに連絡先をどう知ったのか知らないが、連絡してきて結婚していないならと話をしてきたので
「おとなになったので縁を切ると言ったのはそちらの方でしょう?今更何用でしょうか?出来損ないに興味関心などないでしょ。時間の無駄だと幼い頃よりよく言われてきていました」そう言うとぐっと押し黙ったので
「利用価値があると電話をかけてきたのでしょうが、押し付けられる人のみになってご覧なさいな。こんなゴミみたいな人間いらないでしょ?」カラカラと軽やかに言ってみせたのは幼い頃から親に言われていた暴言の数々。兄は引き取った犬を数ヶ月で飽きて殺してしまった。世話を押し付けられそうになったが、違うと突っぱねた私が悪いという親に一時食事を抜かれたこともあるが、それはいつものこと
親が気に入らないことがあれば、はけ口として食事を抜かれたりしていたので特に気にせずに犬を連れて家を出て人があまり来ない公園やら寝床になりそうな人が来ない神社仏閣で夜を明かすことはよくある事だった。
引き取ってから一時的には興味を寄せたらしいがそれ以上でもそれ以下でもないが、まあ、進路相談ができたので良かったと言えるのかもしれない。
ご要件がないのならと電話を切る
なにか強硬なことをしでかしそうなので、大家に連絡して親が馬鹿げたことを言って来ても対応しないでくださいとお願いし
役所にも本人以外の戸籍の閲覧や結婚届などの届け出を禁じることを通達。サクサクとネットで検索して縁切りができるようにする対策としての手続きを進めていく
案の定である
親がなにかしようとというか勝手に結婚させようとしたらしいが、役場で禁止がかかっているのでと突っぱねられて電話が来たが
「個人の意思を無視した結婚とか。現法律では認められていない違法をよくやろうと思いましたね」にこやかに話しながら電話を切る
兄はどうしたのだろうと思うが手を出して関わりたくないし
切れるものをつなぐつもりもない
不必要だと言ったのはあちらが先なのに
なぜ自分たちがやられそうになると嫌がるのだろうとかと思いつつ。拒否拒絶をし続けている。
結婚願望とかないし。
終の棲家用に貯金もしているが、それはシニアハウスとかそっちに入るためのお金である。親に使うものではないと割り切っているし
共働きで良いところに一流と言われていたところで仕事をしていたのだから貯蓄もあるだろうと援助をと担当部署から連絡が来たときに断った
「ネグレクト受けていてそれを保護してくれなかった国が今更親の面倒を見ろと言うのでしょうか?だったらあのとき私がネグレクトを受けていたときに助けてほしかったです」そう言ってぶち切りをして支援を拒否してから数年くらいして何度か市の職員から連絡が来たので
「親とは縁を切らしてもらっています、遺産放棄も独立したときにしていますし。今更です。兄が居ましたがそちらに頼ってみたら良いのでは?」そう言ってきっぱり否定していたところニュースで兄が両親を虐待して捕まったとでていた
あちらもあちらで色々とあるのだろうと思いつつ更に引き取ってほしいという連絡が来たのでいい加減にしてもらえませんかねと断っておいた。暴言をついでに吐かれたので
「気に入らないと食事を抜かれ炎天下の中で放置とか寒空の中下着姿で野外に放置?可愛そうだと思わないのかと言いますが。私が幼少期に受けたものと一緒ですが?それをそちらが虐待ではないと暴力を振るわれていないから大丈夫だと放置されて死ななかったのは偶然でしたでしょうね。私も死にそうになれば保護してくれましたか?」それに何も言わずに電話を切った市の職員
それから何も音沙汰もなく平穏無事に過ごせている。
あの人達にしてもらって唯一良かったのは生んでくれたことと犬を飼育させてもらったことくらいでしょうかとぼんやり思う