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夢2  作者: 桃花
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無題

技を練り心を磨き

遥かなる行く手の空へ

求め。ゆかん

心のなかで諳んじるのは母校の校歌

一呼吸。眼の前の現状を精査しどう動けばいいのか考えつつ対応するとともに旅行に来てなんで緊急召集?っていうか

昔もこんな状況あったよね?

なんか流行は回る的な感じなのかしら??

ふざけんなよ!!

美術館・博物館めぐりしたいんだよ!!

と言っても鳴り響く警告音。

一般の方々への避難を促すアナウンスが駅の構内を埋め尽くす。

携帯に示される情報を確認しつつ構内を歩く。手信号でここの防衛ラインを形成し対応することを示す。どこで確認したのか国からの追加情報を確認しつつお世話になっている情報屋からの情報を確認する。国からの情報って必要な事が漏れていたり足りなかったりする事が多く欲しい情報が入ってこないことが当たり前

まあ、公共のダンジョンを管理している協会は地元民以外は詳しく情報提供しないのはいつものことだし。お登りさんと田舎モンには塩対応なのは今も昔も変わらない

提示された最低防衛ラインにまだまだ民間人が居る。警察も居る。わらわら防衛ラインとしてバリケードが形成されていくのは、流石ポリスメン

歩を進めていく私に警察が静止の声をかけるたびに探索者であると証明するブレスレットを提示しつつブーツを装備し手には得物の巴形薙刀

何故かというお気にな洋服を汚したくないからだ。基本はヒットアンドアウェイが戦法であるので打刀か太刀で対応する。広めで被害を考えなくてもいいところなら大太刀とかもありだけど。今はそれは駄目なやつ。で、リーチが長く切る払うができるのはってなると薙か槍。

槍はちょっと苦手なので薙を愛用している。

最低防衛ラインを守るお仕事。ダンジョン内で起きている状況をどうにかするには暴力が足りない。

圧倒的な

誰もがひれ伏す。

誰もが納得できる暴力。

まあ、そのうち面白がって来るだろう。四十路になるにも関わらず衰えを感じる事がなくむしろ戦法や経験値が積み上がっているので、最凶と言われる彼らが

「大丈夫か?」いつの間にか現れ隣に立つのは情報屋であり一応チームメンバーの慈雨。

大型と言われる検案ではチームを組ませてもらう。臨時と言えないのは、暇だからとちょいちょい遊びに来ては人の探索にちょっかいをかけてくるから他者から見たらチーム

くたびれたスーツ姿で童顔をどうにかするために口ひげを伸ばして居るが、目元が涼しげでイケメンと言われる部類といえる

20代から老け顔で最近やっと実年齢と印象年齢がマッチし始めた私に言わせれば、ふざけんなである。

こちらは狐目で面長。

顔合わせで睨まれている。キモいおじさんと言われるくらいのブ男だ。チームを組むのが何歳になってもイケメンな最凶たちで。前座にもならないとか一緒に組んでいるのが烏滸がましいとか。身の丈に有った人とチーム組めよとか

まあ、雑魚じゃんとか言われる

それに頷くと微妙な顔をされるのは納得いかない

話し合がそれた

慈雨は細マッチョで一応。戦闘もできるにはできるが、探索者から見れば一般人に毛が生えたくらいのレベル。ただ、戦略に必要な情報と周りに伝達する技能はとても高く。自分たちだけで世界を形成している最凶が、側に起き情報伝達やらを一手に任せている。外付け対人関係ツールである。自分も似たような感じで、目くそ鼻くそであるが、一応挨拶もするし情報交換もする。人としての最低限ルールも守っているのでマシであると思いたい

「マジで返事しろや」ちょっと疲れたような声が漏れているので、慈雨の方に少々意識を裂きつつ最低防衛ラインよりも電信柱一つ分前に出て、結界をはり更に段階的に罠を配置しつつ

「大丈夫と聞かれる意図がわからない。そもそも大丈夫でないから緊急招集だろ?じゃなかったら美術館で国宝の茶器や書を観覧しているし博物館で展示物である埴輪とか仏像も観覧できているんだが?洋画・日本画・現代美術のあれこれとかも観覧して目の保養をしていんだが?」ふざけんなやと言えば

「だな。それには同意する。あ~、すまん。質問が間違っていた。ヤレルか?」

「溢れ出てくる奴らはな。大元をたたけと言われたら微妙。ここのラインを維持しつつ潜ってとかちょい人為配置的に。ここを放置して大元だけとか言われたらできるが」

それに頷きつつ慈雨が

「ここのライン維持で。大元は最凶がやるって連絡が来たしな」

「了解。来るまでに30分かかんないだろうな。まあ、露払いくらいはするか。美術展のために」

波状攻撃よろしく溢れ出てくる子鬼や野犬の群れ。ダンジョン下部から逃げるように上がってくる者たちを地上に溢れ出ないようにするために幾重にも作り上げる罠。

棘のある蔓草が乱舞するものやランダムに岩が落ちてくる。それでも漏れてくる魔物を後ろの防衛ラインと定めている結界を超えないように前に立ち屠っていく

そもそも溢れ出て地上に足を踏み入れた時点で息も凍るマイナス30度の世界だ。寒さに身を固めた瞬間に肺に入った冷気が牙を向く

呼吸したその空気の中に含まれる微細な水分が、一つ一つ小さな刃となり肺を傷つける。

地上に居るのに肺からの出血で呼吸不全になるか喉元を内部から傷つけられて呼吸ができなくなるか。悶え苦しみ事切れる同胞をふみつけて前に出ればイラバラのムチが振り回され吹き飛ばされる地に落とされる。

大体は第二ラインで殲滅される。それをかいくぐるレベルの個体は目視できるので生き埋めにするか脱水してミイラにするかの2択である。切る・薙ぎ払うという自分がでていかなくてはいけない状況はまずないが

生き埋めにしても這い出るかミイラにしても動く個体には敬意を示して自分自ら対応する

まあ、視覚的情報からして

ただ男二人でつったっていてだべっている状況であるが。だべっている人間の前にいばら姫の城みたいに茨が埋め尽くしてウゴウゴ動いているっていう感じ?

携帯を見ていた慈雨が吹き出し笑っているのでどうした?と聞けば

「茨姫?ってコメントがくさが生えて踊っているぜ。誰がプリンセスだって」ゲラゲラ笑っている

「プリンセス?誰が?ダンジョンに居るのは面倒なボスしかいねーし。そもそもボスの前座が溢れ出て弱っちいのが逃げるために上がってきているんだからな」どっかでやったよなこれ。

それに頷く慈雨

「マジそれな。ってか。ほぼほぼ潰し終えたんじゃね?」索敵を軽く掛けて聞いてくるので

「まあ、上がってくるだけの奴らは大体潰したと想うぜ。ただ、この後だ」

前座の前座を罠で倒し終えて血の海になっているところを見ながら慈雨に荷物を預けて第二防衛ラインに陣取る。

ボスの前座が

異形のものが出てくる。

無理やり出てきたのだろう。色々と欠けている足とか腕とかそういったものや魔力などが。ここらへんの魔物は下に下に下がるほど水属性の耐久度や親和度が高くなるため。水属性の攻撃が聞きにくいはずである。

欠けや潰れがある鰐皮のリザードマンやタコやイカのような触手を持った魔物が溢れ出てくる

変温動物のワニ系なら氷魔法で体の動きを鈍化しつつ切りしてればいいのだが。触手系は面倒くさい。切っても切っても生えてくるし。そもそも液体の粘着液がキモい

と言ってもこちらも氷で固めて切れば生えてこないし。コアを潰せば再生しない。っていうかタコやイカとか言っているけどイソギンチャクじゃね?と思ったりなんかしたりしながら

ちょっとめんどくて足元に落とし穴作って落として潰したりして居ると

「もうちょっいきれいに出来ねえーのかよ」機嫌の悪そうな声が聞こえ。びちゃびちゃと足音が二つ聞こえる

「そもそも緊急要請に答えなくても良かったんよ」と呆れた声も

一時的に上がってくるのが収まったので、後ろを振り向けば。だりーといいながらも軽く武装している最凶二人。一人はゴリゴリゴリラ身体能力が人間を卒業している人で大太刀をメインに使っている。その剣圧のせいで打刀はすぐに壊れるので、大業物と言われる太刀や大太刀しか扱えない人と風魔法でハブを掛けている状況で殴ったり蹴ったりするステゴロスタイルの人なので、体幹とか柔軟性とかエグいし。音速に耐えれるくらいの肉体なので、こっちもゴリラ

このゴリラたちはお互い以外はどうでもいいので、人が困ってようが気にしない

仕事以外は人と交流する意味がわからないという感じで二人だけの世界で行きている二人だ

「多分だけどボスは淡白なお肉で美味しいやつだと想う。骨も皮も売れるから上手にバラして肉だけ自分たちが貰っても採算が取れる。後、これ受ければ面倒なギルド案件やらんでもいい」前を見据えたまま言えば

「うまい肉か。それなら仕方がねーな」ゴリラ・ゴリラが納得し

「ギルド案件やらんでもいいん?緊急招集だからなんか?」と細マッチョゴリラも首をかしげつつ動いてくれる様子である

「あ~。緊急招集案件だからな。今年のギルド案件はこれで代用できる。緊急収集で討伐した魔物の所有権は討伐した人間かチームに認められるから他からやいのやいの言われねえ」それになるほどなるほどという感じがでてきているで

「ちなみに美味しいジャーキーにできるように香辛料をたくさん持っているので」

「しょうがねーな。討伐してやる」ゴリラゴリラがやる気になった

「うまいこと乗せたな。まあ、ジャーキーうまいのあると潜っても楽しみがあっていいし。うまい肉を確保できるのはいいことだ。それに骨とか皮とかも売れるんだったら。やっとこうか」細マッチョもやる気に同意してくれた

「次。上がってきたのを潰したらボス戦へ一直線で行ける」

「露払いはちゃんとしろよ」細マッチョが言う

「そうだ。最近潜ったところで大太刀をゲットしたんだけど。私には扱いづらいやつだから使ってみてもらってもいい。駄目だったら売りに出すし」そう言って影に収納していた大太刀を出す

出すと言っても身長170cmの自分よりも長い224c。重さ24キロの大太刀である

新潟の小さなダンジョンを攻略して言って最後の最後にでてきたのだが。持ち上げることが出来なくて影に格納したものである

影から出したものの持ち上げられていない私を指差しゲラゲラ笑っているゴリラゴリラと何だそれという顔をしている細マッチョ

「扱いづらかったら売ればいいし。このくらいの大太刀なら扱えるだろ?」

「おもしれー。ちょっと使ってみるか」なんていいながら普通に持って。よっと言って鞘から刀を顕にして居る。何度か素振りをしてから

「使ってみるか」というのでお願いした

気に入らなくても好事家に売ればいいし。気に入ったらスペアのスペアくらいには使えるだろう

細マッチョが気に入らない顔をしているので

懐から出した調合を纏めた物を出す

「好きそうなスパイスの調合。微調整は自分らでしてくれ」そう言って渡すとペラペラめくって見てから懐にしまった。気に入ってもらえて何より。それを見たゴリラゴリラが微妙な顔をしているので

「ジャーキーのスパイスの調合。今回の肉で試してうまいジャーキーを作ってもらえばいいじゃん」そう言うと納得したようだ

自分以外がお互いの興味関心を引くのがムカつくという人たちだから、気に入らないと殴られるよりましである

次に上がってきたのはミノタウロス的なやつ。牛とか馬とか豚とかの顔の2足歩行の魔物である。意外とうまい。二足歩行であるが、人という分類ではないので普通に食べれるし食べる。

後ろでは美味そ〜と試供品だと渡したジャーキーを食べる二人の声が聞こえる。この味いいな。とかこの味はちょっとなとかそういう話をしている。

ミノタウロス的なのは凍らしたり潰したりしたら美味しくないのでサクッと一閃して血抜きをするのがベスト。ということで構えた薙を首をめがけて一文字に一閃しつつ返り血がつかないように避けつつ突っ込んでいく。

ゆったりとした足取り問理由でもないし駆け足というわけでもないが、ひらりひらりと血を避けつつざっと駆け抜けて行き切られたということを認識する前に首を落とされて倒れていくモンスター

眼の前に居る全てを薙ぎ払い倒したモンスターを食べる分だけ内蔵を取り払い血を抜き美味しく食べるために冷却する。一人で食べるだけなら1年分だとしても2〜3体でいいが。

ゴリラゴリラたちが食べると考えれば20くらいあればいいだろう。

「何肉?私は豚オンリーだけど」聞けば

「オレは牛やな」細マッチョ。確かにお高いお肉しか食べないからな。納得していると

「あ~。どっちも?ジャーキーなら牛も馬も豚も関係ないだろ。普通に食べるなら牛と豚」とのこと。

モンスターには群れて攻撃するというものはあっても軍人的な体系で連帯攻撃をするというシステムはないと言われているが。群れてということ自体が連携攻撃とか周りを見て指示を出すとまではいかないが、状況を判断して回避したりしてくることは普通にある。

それに今、這い上がってきているのはボス戦の先行だ。指揮官クラスのボスから離れているが、ある程度の意思疎通ができて連携できるのレベル

ま、脳みそが敵と判断する前に首を切り落とせば意味がないが。

それにダンジョンないだと死んだら魔力はダンジョンに吸収されてアイテム?が現れるシステムであるが、ここは地上。

後処理が面倒くさいとは言える。

「あー。肉を確保したいという依頼が入っている。処理の方も丸投げでいいってさ。指定された人に数いれておけばいいって」後方から慈雨の声

「さすがだな」処理が早いと頷きつつ言われた通り出された転送陣に数を積んでおく。100から200ほどのミノタウロス的な奴らで。食べるのが30くらい。後は業者に売却だ

転送陣に移動させるためにゴーレムを発動させて動かす。指示は慈雨に一任して

「さて。露払いは下から後はよろしく。漏れ出てくるやつはこっちで処理するから。隙に暴れてください」そう言うと

「そういうのいいな」とニヤニヤ笑ってゴリラゴリラは先程渡した大太刀を担いで中へ入っていく。

「調子のるなや」捨て台詞をいいつつ後をついていく細マッチョ。まあ、気をつけろということなんだろうと良き方向に解釈して見送る。

魔物が溢れ出ていた穴にヒョイと入っていった二人が見えなくなってから10分ほどで大きな音がこだまして来る。

ガリガリその場を破壊してもきにしなくてもいいということで暴れまわっているんだろなとは思いつつ。大乱闘から逃げてくる小物を潰す。

大都会と言われているはずなのにクマとか猿とかウサギとか。そういうのも溢れ出てくるし

そもそも海側で湿地でもあったはずなのにそんな感じの魔物はでてこない。

魚介がないなーと思いつつちょいちょいカニやら貝やらを潰していく

「あ~魚介」

「適当にチョイスして」と殲滅しながらそれをライブで見ている企業から依頼が入るんだろう。あれそれと先ほど出したゴーレムに指示を出して転送している。

30分ほどでペイっと穴から出てきた二人と倒しただろうドラゴンタイプの魔物。小型だったんだと思いつつそれでも3階建てビル相当の大きさがある物を見る

「解体場所借りてる?」慈雨に声をかければ

「借りてるぜ。骨とか皮とかを欲しがる奴らも居るしな」とのことで、運ぶために慈雨の影に収納しておくように声をかけようとしたら

「オレのには入らん」引き気味に断られたので、致し方がなく自分の方へ収納

「影の収納楽ちんなんだから覚えようぜ」ゴリラゴリラと細マッチョに言えば

「自分らのもんしか入れんし。入らん」と胸を張る細マッチョ。ゴリラゴリラそういうのよくわかんねぇと言っているが、地頭がいいのだから。ただ、サボっているだけであるのは明白

面倒のはわかるが・・・・

討伐も終わったし。

緊急事態も収束した。

倒したモンスターの処理もきっちりしたし。ボスはこっちで食べる分以外は全て売却予定である。後はなんかあったか?と確認する

血濡れている地面は張っていた結界を解けば、きれいに浄化されてなくなる

転がっている小物の亡骸も同様である。転送するべきものは転送したし。回収するべきものは回収したし。慈雨と二重チェックを行った後に結界を解除する

「そう言えば、大太刀どうだった?」手に持って入ったはずの業物がなくなっているので聞けば

「ああ。いい感じだから貰っとく」

「今回の騒動に巻き込んだ事のペナルティだ」なんて言うが。宝の持ち腐れになるのならその方がいいだろう。

折れたとかじゃないなら別にいい。

じゃあ、解体だなーと声をかけて撤退する


自分たちのチーム以外はボロボロでかろうじて防いだのが数カ所(国の要所は守られた)だけで、後は首都圏に溢れ出た魔物達。

本体を叩けたのが自分らだけだったが、その本体を叩けただけでも被害が大幅に減少したとか。

そんな事を後日知る事になるとは考えてもみなかった

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