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夢2  作者: 桃花
32/33

無題

ちょっと聞いても良いだろうか?

出社し朝のミーティング前の僅かな時間に上司である支社長に話しかけられてどうされましたか?と返す

このタイミングで話しかけてくるということは、週末婚をしている奥様関係だということは理解している

会社は首都にあり奥様が営んでいる店は郊外にあるため通勤時間が長時間になる。というか

新幹線通勤になってしまうということで。奥様がいらっしゃる自宅?には週末に帰り平日は会社近くのマンションに住んでいると以前聞いた

本社は外国にある外資系の会社である我が社がこの国に支部を置いたのは社長の養い子がこちらに進学したかららしい。副社長でも有った支社長が後見人としてついてきてついでにこちらに伝手を作って置けば何か有っても困らないだろうと言う軽い感じで支社を作り事業を展開して10年。

色々と有ったらしいが普通に優良企業としての地位を築いている

 やや困惑した様子で話し始めた支社長に耳を傾ける

「パワハラとかセクハラではないのだが。普通の妙齢な女性はパンツ一丁のおっさんに家で出くわしてセクシーサンキューといって過ぎ去るもんなのかね?」ちょっと反応がわからないんだよ

「状況が読めませんが。普通はきゃーとかそういう恥じらいがあるのではないでしょうか?」こちらも反応に困ると。だよねというふうに頷きながら

「うちの伴侶にはルームシェアしている人間が居るんだよ。自宅の一階がルームシェアしている同居人の部屋とダイニングキッチン。それとトイレや風呂などの水回りと洗濯室。2回は伴侶の部屋と共有のウオーキングクローゼット。それにトイレとシャワールームが有ってね。その日は昼まで私が寝ていてシャワールームから出てきたところでウオーキングクローゼットから出てきた同居人と出会った結果。そう反応されたんだよ。しかも、ちゃんと私のパンツ一丁姿を上からしたまで見た後にそう言われて」ため息を付いて居るのを見ると本当に反応に困ったのだろう

「その後呆然としていたら伴侶がウオーキングクローゼットから出てきて。ちゃんと服を着てくれと目にやり場に困ると顔を背けて照れながら言われたんだが。普通に反応が逆ではないかと今。冷静になって」

「確かに。私も話を聞かせてもらって反応が逆ではないかと少々」

「だよね。ほんとあの同居人は」困ったもんだ。どう指導したら良いのやらと子供を持つ親のような事を言っている

以前話を聞いたところ同居人と言っても全員成人しているそうで。奥様と同じ年の人が2人。4歳下の人が一人。なんでも小さい頃から一緒にいてアクセサリー店を開業したときに職人としてついてきたとのことで。4歳下の人が在庫管理と梱包作業を奥様がアクセサリーのデザインと配送・制作を。他二人が制作と店番を担当していて

知り合いにアクセサリーをおろしているので店頭販売はしていないと

奥様である店長の親が持っていた土地に店と家を建ててもらって土地ごと生前譲渡としたとかなんとか。奥様はじめ従業員全員が株式投資で経済的自立を確保しているためにライスワークでは無くライフワークとして居るのでコアなファンが居るとかいないとか

羨ましい限りであるとは思って聞いていたが、妙齢な年頃の女性が一緒に住んでいて間違いは起きないのかとふと思ってしまったが

「私もそれが心配で伴侶に聞いてみたら。途轍も無く理解できないという顔をしてから。ペットの犬猫に欲情するのかてめえわ。って言われてね。伴侶的には4歳下の妙齢な女性はかわいがっている犬猫と同じ何だと」

「えーっと」

「コメントに困るよね。本当に。で、妙齢な同居人にそう言われているけどって軽く聞いたら。本当にわけがわからないって顔をして。あんたは神様に欲情するのか?って聞かれたんだよね。私の伴侶は彼女達からしたら神様で。見守って導いてくれる唯一の方なんだって。他二人の同居人に言われてね」

「それは。なんと言えば良いのか」

「うん。私も流石にそれはちょっとと思って。伴侶も生きている人間だよって言ったら」

そりゃー知っていますよ。食べるし寝るし。出すもん出すし。感情的になって切れ散らかすことだってあるのは重々承知していますよ。あんたより長く一緒に居るんですからって悟ったような顔をしながら。それでも、自分たちがどうにもならない状況になったときに。どう抗っても周りからも見捨てられて。生き地獄っていうか生きてるのか死んでいるのかわかんねえって状況になったときに唯一手を差し伸べて引き上げてくれた人なんで。あの人についていこう。

あの人が望む未来になるように微々たるものかもしれないが。むしろ足を引っ張っているかもしれないけれども一緒に行こうって。そう思っているんですよって笑って言わたんだよね。以前

「あの。そもそもその状態で結婚しているのが」

「そうだよね。私も同居人が居る状態で結婚ってどうなんだろうと思って話し合いをしたんだよ。これでも」やや呆れたというか諦めたような顔をして

「伴侶いわく同居人は自分の物だから手放すことはあり得ないと。あんた自分の手足。聴力や視力を取り上げられないといけない結婚なんてするか?って逆に聞かれてしまってね。あの同居人たちは伴侶の外付けパーツだとか」

それはなんというか。

だよね。まあ、そう言われたら結婚してほしいって願っているこちらからしたらなんとも言えないし。同居を継続していて特に大きな問題もないから良いのだけど

たまに反応に困るときがあってね

ごめんな。変なこと聞いてしまって

そう言ってから切り替えてミーティングを開始した支社長。

仕事始めになんとも言えない雰囲気がフロア内に広がってしまった

 そんな事が有ったことも忘れたぐらいのときに

「個人株主って推し活しているようなもんだって言うんだけど」株式総会の準備をしているときに言われてはお疲れですか?と聞いてしまった自分は悪くない

「いや。伴侶や同居人が経済的自立をしているとは話したと想うが。ベースが株式信託らしいがそれ以外に国内企業の株式投資もしているって言っていて。4人が4人とも投資しているところが被っていないけれども優待品だっけ?あれが来るんだよ。よくカタログギフトとかクオーカードとか来てシェアし合っているんだけど。どうやって選んでいるんだ?って聞いたら。推し活だって」

「はい?」

「私も聞き返したんだ。そしたらお気に入りの商品を作っている企業とか。企業の考え方が気に入っているところとか。そういうところを見つけては過去の業績を見て現状を見て。環境要因って言うのかな。業種全体が冷え切っているときとか一時的に売られて株価が下がっているときに買い増して居るらしくて。その企業が経営が悪くなったらお気に入りの商品が欠番になるかもしれないし廃盤になってしまったら困るだろ?だから推し活何だって」そういうんだよ。

誰かの役に立っているから株を買って応援しているって言われると仕事のやりがいになるよな

それ以外にも運用率とか経済的自立目的で保有しているところもあるらしいけど。

基本的にいつも利用しているサービを提供している会社とかお気に入りの商品を販売している店とか。それを皮切りに購入するかしないか考えているって言っていたな」

そうなんですね。そういう風に考えて居る方も株主もいらっしゃるんですねとコメントすると

「株式総会はコンサートで優待品はファンサだ。って言い切っていた同居人をゲラゲラ笑って馬鹿じゃねってバッサリ切り捨てて株式総会は発表会で優待品はお試し品だって言ってもいたけど」それだとしてもお試し品で美味しかったら追加購入するし。発表会で成長を感じたらそのまま保有しておこうって想うだろ。だったらファンサでもいいじゃないかって討論が始まっていてね

そういう考えもあるんだなって

この国の考え方って特殊だなって思っていたら伴侶から

「アイツラの考え方が特殊なんだって。言われたけど。そう想うと総会の準備も頑張れるだろう?」笑っていっている支社長に確かにそうですね~と答える。本当にちょっとお疲れじゃないですか

ちょいちょい仕事中に奥様とその同居者の事を思い出して披露してくれているが。寂しいんですか?長距離通勤している社員もいますよ。とは聞くに聞けない今日このごろ

ちょっとした惚気のような話を聞かされる独身の身にもなってほしいものである

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