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夢2  作者: 桃花
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無題

末っ子にと残された原野を確認していく。どこからがそうなのか探知で調べているがさっぱりわからないここら辺という漠然とした位置はわかっているのだが・・・

さてどうしましょうか?なんて誰もいない山中を見回していると人の気配

前方から馬に乗ってきた人がいた。驚いてみているとあちらも驚いているが

「相済みません。こちらの番地がわかりませんか?」用紙を出して見せれば覗き見てくれてああ?みたいな顔をしている

「祖父が。末っ子で残念な私に残してくれたところらしいのですが。山じゃないですか。登録も原野ってあるし。どうしろと?ということで一応場所を確認して国に返せたら返すし利用するなら離床しようかと」そういえば納得したようなしていないような顔をしている

「原野って確かに原野だな。この道は発電所の中間点が置かれているから買い取った私道だしな。まあ、使うなっていうわけでもないし山菜取りの連中も使っているからさほど気にしなくてもいいが」なんて言っているのでうなずきながら。

「で、原野ってどこですか?軽くサーチかけているんですが漠然でわからないのですが」困り顔で言えばそうだな大体とここら辺の地図だろう地図を出して書かれている原野をマーキングしてくれている。結構広いなーと主ながらマーキングされている範囲を見ながら思っている

「こんなもんだろう。じーさんの時は植林したら国から金がもらえたから取得した人間も多かったらしいからな。で、現在地はここら辺」と書かれたのを見て

「ど真ん中だったんですね」ぐったりしながら言えば

「あんたのサーチ間違っていないぜ」笑ってほめてくれた。ありがたくない

「ここら辺に一時的に結界というか土地の境をわかるようにしても?動植物には影響が出ませんし人間にもちょっと淡く光る壁が見える程度なんですが」

「へーそういうの出来るんだ。いいじゃね?特に問題ないんだろ?」うなずきサーチを広げて番地を特定してからざっと境界線を確立する結界を張る。張りつつサーチをかけてなにが育つのか何が自生しているのかと軽く調べる。松とか杉とかここら辺に自生している野草とかそういうのが多いし特に問題もないだろう。さっと終えて深呼吸を一つしていると

「終わりか?」と聞いてくる業者さんに頭を下げてから感謝を述べて

「まあ、利用できそうですので利用しようかと。薬草を育てる仕事をしているので、生態系を壊さない程度に畑を作るつもりです。ヒョロイ木を切ってしまおうとも思っていますし。どんぐりとか栗の木。クルミとかそういうの育てたらいいですかね?」そう聞けば

「俺らはちょっとそこらへんはわからんから林業のところに」といわれてうなずき再度感謝を述べてから一応見回ってきますと別れた。背中に視線を感じるが気にせずに熊鈴を鳴らしつつ山を歩く

ざっと崖地にはがけ地の薬草を必要のない木を切り倒し下草を切ったりと手入れをすればいいだろう。道はそのままでいいだろう。ざっと結界内を確認して杭をうち確定する。

国の許可無く自生している植物や住んでいる動物に影響のないものをピックアップしていく。ざっと簡単な傷ぐすと持っている資格で申請できる痛み止めなどが作れる程度には問題なく薬草は育てられる。

 周りの人間が都落ちだとかなんだとか言うだろうが、ゴタゴタに巻き込まれる前に撤退したい。面倒だと思っていても薬草を作るのは楽しく。感謝されるのならばと頑張ってきたが、薬草を育てるのにも薬を作るのにも使えない聖獣だとか言うのと契約した新人が本格的に入ってくる前に居なくなるのが基地である

もともとの古い連絡方法とかなぜそのままになっているのか考えず。便利だからと言って勝手に変えようとしたり。許可なく無資格で製薬しようとしたりと見習い時点で色々とやらかしているのである

それがどこかの偉い人の肝いりで入職するとか聞いただけでゾットする。私のような下っ端など良いように使われて貶されるだけだと簡単に想像できるのでさっさと原野を貰っていたのでそちらでほそぼそと生活していきますといい笑顔で退職届をいい感じのときに提出すればいいだろう

準備に3ヶ月か4ヶ月くらい。目をつけられる前に事前準備でここらへんの教会と協会に顔を出してつなぎを取ってとやることはいっぱいあるが、ここで頑張らなくていつ頑張るのだろうと思いながらスケジュールを決めていく

帰りに国の管理事務所に顔を出して自分名義の原野に生態系に注意して薬草をと植える予定の薬草の申請をしておいた

申請する人なんて珍しいと言われたが、特に問題ないとされた。休暇中どこにどれを植えるか。召喚獣たちに引っ越の旨を伝えて契約の続行か終了かの問いかけをして昔から契約してくれているウッドマンや製薬の補助をしてくれている小さな精霊たちは更新。それ以外は都市部で遊べないと知って契約終了となった。

私の護衛として小さい頃から付き合ってくれている狼2匹は継続であるが、それ以外は切れたが、都市部に居ないのでさほど危険もなく別に良いかなとお互いに納得したうえでである。下草刈りとひょろい木を切って風通しと太陽をいれるようにした原野の手入れをしつつ通える範囲の住居もといろいろと動きつつ4ヶ月の準備期間を経て本格的に移動することとなった

新人が入るからと引き止められなかったし、勤続年数はあるも下っ端なので特に伝達することもなくすんなりである。

ためにためた貯金で家を購入して引っ越してからのんびり製薬してそれを協会におろしながら生活費を稼ぎ足りないのは貯金を切り崩しつつのんびり気ままに過ごしている。原野には薬草を家の前には家庭菜園を作って買うのは卵や肉といった感じで過ごしている。

スローライフと言われればそうだし

もともと済んでいた地域だから習慣にも慣れているので特に問題なく。ご近所など以内に等しいし出会ったら笑顔で挨拶をするくらいで十分だ。時々昔なじみが薬について相談しに来たり。色々と世間話を市に来てくれたりしているので孤立しているわけでもないし

程よく距離が置かれている。

「そういえば」親のボケが始まったと離していた馴染の知り合いが思い出したようにイイ出したのは、傷薬などの値段の上昇についてだ。ここらへんは私やら昔ながらの人たちが作っているのでさほど上がっていないし

季節柄薬草が手に入らない時期はどうしても微妙にというのがあるので別に気になる程度ではないらしいが、首都にいる息子たちがなんでもない生活に使う薬が高値で取引されていると。以前は学校などで製薬の練習で作られていたので安く手に入ったのにと言っていたと

「へー。そういえば上の方で色々と体制を改造するとか言っていたからそれのせいかしら?下っ端ってさほど上の思惑とかそういうの知らないから」そう答えれば

そうよねと何でもなさげに話を切り上げた

で、それから周りに睨まれない程度の品質と量を製薬調節しつつ薬草を収穫。原野の手入れなどしていたら元上司から直接連絡が来た

曰く薬を都合してほしいと

ざっとリストを見れば日常生活に必要なものが多く報酬はない。寧ろ声をかけてもらったことを光栄だと思えという感じだったので

「技術料もありますし。薬草を購入するための経費もありますのでただでというのは無理です」バッサリ断っておいた

ギャンギャンと騒がしかったが、連絡ツールを切れば何も問題ないし。そもそも首都のみで手薄というのは、改造した体制のせいでしょうに。何を考えているのやら?とどうした?と心配して近づいてきた狼に何でもなしと答えつつ頭をなでておく。

ウッドマンや薬草の収穫と保存の手伝いをしてくれている小さな妖精に感謝を述べつつ手を動かして冬支度をしていく

温室とかあちらの方では管理が難しい薬草などのもやっていたので大変だったが、こちらではほぼ自生しているようなものを植え付けているし生態系を壊すようなことにならないように軽く結界を張る程度で終わっているのでとても精神的に楽

あれもしないとこれもしないとと業務に追われていた10年はナンだったのだろうと思うが。その10年が合ったからこそ今があるといえばそうなのだろう。

いい経験といえばいい経験だなと思いながら振り返る。

家に帰れば以前使っていた伝言取りが止まっていた。温室の管理を任されていて温室の管理に関しての上司は下っ端の王族だったので一応連絡をするのに専用のを使っていたのだが

処分し忘れていた銀を薄く削ったものを出すとついばみ納得してからくるくると歌い上げるように言葉を紡ぐ

要約すると戻ってタダ働きしろということなので返答ができるタイプのやつだったので

「すでにその職を辞しているのでお断りします。期待の新人さんにしてもらってください」と吹き込んで放つ

温室でも管理が難しいブリがほぼ壊滅しているというのだからすごいと思う。今は落ち着いて特効薬がある風土病がまたはやりだすかもしれないと思いつつそれの初期治療に必要な薬草の在庫チェックと知り合いたちへの注意喚起をしておくことも忘れない

必要ないかもしれなけれども。と初期に必要な薬を多めに製薬。あまり診断したことがないだろう町医者に症状について説明する時間を取ってもらってと手を付けられるところから手を付けて初期段階で目を潰していく活動をしていけば軽く流行して重症化する前に完治するというところで収まった。他の地方でも協会を通じて薬に関して病状に関して伝達し。教会を通じて薬を安価で提供してもらえるように薬草の流通をお願いしたりとバタバタしたが、地方は収束した。

大流行したのは首都であるが、あそこは聖女様の結界が張られているからなんとかなるだろうと放置。私以上に腕がいい人間がいるのだから初手が遅くてもどうにかなるだろうと放置しつつ。のんびりおいしいのど飴を作りながら過ごす。流行した風土病の初期の初期が喉の痛みだったりするのでそれに効果がある薬までいかない民間治療としてのど飴である

うまいのは子供でも食べてくれるので、喉が居たがったらと美味しいのど飴を製造。製造方法を広げてちょっと喉がというときに安価で簡単に手に入るようにしている

風邪が流行る時期と重なっているので、乾燥で喉が痛いのか。病気の初期症状なのか判別できなくても一応のど飴舐めておけばなんとかなるである。

のんびりそんなふうに民間療法を組み込みつつ地元の薬を作り、みんなの笑顔が身近に見られる今はとても充実している。

ああ、イイな。

今日も生きていると思いつつのんびり過ごす

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