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夢2  作者: 桃花
27/33

無題

海はいい

キラキラと輝く水面を見ながら平和に運行している商船

船乗りになりたい

そう思い立って水産学校の船乗りになれる学科に進み頑張って勉強した。

ありがたいことに両親は金はさすが口は出さない人であったし。そもそも自分は母が持て余して放置っ子だった。それが事故に巻き込まれ1人だけ放置されていたことが判明。それならばと自分は父が担当し母は他の兄弟達というように役割分担がなされた。養育費も生活費も出すが、今までのように残業もできなくなるからパートしろ。

正社員になってね

そう自分が入院中に決まり体を持て余しているならと祖父がやっている柔道に通わせられ礼儀作法もたたき込まれた

 高校卒業して商船会社に就職し最初は甲板仕事をしながら社内評価を上げつつ資格を取って現在は海上職員をやっている。

嫌なことがあっても海原をみていれば落ち着くし海はいい。そろそろ接岸で神経も使うが心地良き緊張感である

3ヶ月かけて自国に戻って2ヶ月休んで再びである。人間関係を上手に構築するのが苦手だが、最悪なのででもない。ほどほどに距離感があるがそれでもありがたいことであると日々感謝である

船も無事に着岸し荷物を降ろし事務所へ

色々と書類を済ませて3ヶ月ぶりに社宅に戻ったら自分の部屋に他人の荷物が置かれどうみても生活そてますねこれ。といった感じに物が置かれ洗濯ものが干されていた

室内の写真をとり事務所に戻り社宅の部屋番号が間違っていないか確認し写真を提示

自分が嘘を言っていると言いたげなので確認のためにと頭を下げて(なぜか?)社宅の部屋に行き確認を取ってもらいマスターキーで開けてもらったら。どうみても他人が住み着いている部屋のありさまに事務所職員が慌てて色々と確認してわかったことは。

自分が海上に出ている間に新人が入って手違いで自分の部屋を受け渡したといこうだ

最低限の荷物しかなかったし備品以外に買い足したものも少なく事務職員が退職者が置いていったものだと処分したとのことらしい

荷物の中に神棚もどきがあったのだがと話すと処分するのがどうしてもできなかったと言われて倉庫に保管されていた。札を確認し受け取った

良かったと思いながらカバンにしっかりしまう

電気やガスなどの手続きも会社がやってくれたらしく勝手に引き落とされていなかったのでよいのだが。

家なしかよとどっと疲れた。

事務職員は社宅を手配するということでその間ホテルに宿泊することになった。

なぜ。どうしてという思いもあったが、まあ。生きてるし。事務職員に当たっても仕方がないし。

翌日そういえばと給与から引き落とされていた給与について尋ねるために事務所に再び尋ねると周知徹底されていなかったので担当してくれた人と上司に同席してもらって話をする

アワアワと上司に報告が遅れたという感じに説明している。少々待ちながら情報共有してから話を切り出した

「自分が航行しているときに自分が振り分けられた部屋に他者が生活している。どちらとも家賃を徴収していたと思うが。二重徴収では?」それに頷いている上司

「書類上一つの部屋に二人が住んでいて。一人が実際は住んでいないとなると家賃はどうなるのだろう。そう昨日思いまして」それに上司が頷き

「それなら住んでいないあなたの方の家賃を返却することになると思いますが」が?と思っていると

「住んでいるのが我が社の人間ではないのですよ。誰が斡旋したのかはわかりませんが。社宅に社員じゃない人が住んでいるということも問題でもあります。この件に関して色々と調査が必要ですし。あなたの部屋もとなって行きます」それに頷いてから

「2ヶ月後に再度出航すると思われますのでそれまでには住宅をと思っていますし。代わりにホテルぐらしとなれば指定ホテルを利用される場合はホテル代の半額は補填します」それに頷いて指定ホテルを聞く。素泊まりであるが、半額出ればだいたい過ごすことが出来る。旅行に出るときはその分は無しとなるがそれでもである

心配になることを昨日思いついたことを箇条書きにしていたので、それをすべて聞きある程度納得できたし安心できた

ご迷惑をおかけします。頭を下げると

こちらこそと頭を下げられて終了。

話がスムーズに終わったので安心した。

 数日後に旅行に出かける事になったので、その旨を連絡先を交換した事務所の偉い人に連絡しておく。航行するたびに安全祈願に言っている神社があるのでそちらに出かける。

飛行機で最寄りの空港に行き翌日早朝から出かけるために今日は近くの方の神社へ出向き無事帰ってこれました。安全に航行できたことに生きて帰ってこれたことに感謝を述べる

翌日はちょっと遠い方に顔を出して前日と同じように祈願をすることにして。のんびり

翌朝ちょっとゆっくりして電車とバスとコミュニティーバスを乗り継いでついた神社にはなぜか顔見知りの。というか3ヶ月同じ船に乗っていた人たちがいた。

神社なので騒がずに静かにしているのをみて少々驚いたが。まあ、有名といえば有名な神社なのでと手を合わせ安全に帰ってきたことへの感謝を述べておく。神社職員には顔を覚えられて

「ご帰国ですか?」などと話しかけられたので頷きつつ

「ええ。戻ってきたら部屋が勝手に処分されていて驚いたんですが。こちらの御札は無事でしたので安心しました。安全に航行し戻ってこれたのもこちらの神様が見守ってくれたのだと思いました。部屋はあまり住んでいないこともあって地元の神様の守りが薄かったのかな?と半年以上は船の上ですからね」ハハハと笑うと微妙な顔をされたが事実である

「まあ、会社で次の部屋を見つけてくれるという話ですし。見つけるまでホテル代は多少出してくれるそうですので問題ありませんよ。それに半年以上住んでいないとなると家を買うのも不用心といえば不用心なので。海が好きで海に関わる仕事がしたくて船に乗っているので。まあ、仕方がないことだと割り切りました」そう言って愚痴を聞いてくれたことに関して感謝を述べてその場をあとにする。昼食を食べてのんびりしながらコミュニティーバスを待つ

キラキラとかがやく水面を愛でながらまつのは区ではない。行きと同じように乗り継ぎ昼頃には中継地点の都市に付くのでそこでご飯を食べて一服。

観光という気持ちにもならなかったのでそのままホテルに戻り近場の温泉があったと思い出して風呂へと出かける

こういうのもありだなと思いながらのんびりして翌朝飛行機で戻ると事務所から連絡が入り新しい部屋がと言うことで、その足で出向く

ちょっと遠いがという話で二駅ほど離れたところの単身者向けの社宅

一人暮らしなので15分ほど歩くと駅やスーパーがあることはありがたい。

みを落ち着けることが出来るとホッとしたがなぜか感が騒ぐので

「ここは本当に空き部屋なんですか?」と確認をすると。少々怪訝な顔をされたが。ことがことだけにと確認してもらったら違ったようで。

新しい部屋がと二転三転して行く話。

結局1ヶ月ほどホテル住まいになったが、自分が住んでいた社宅に住んでいた人を追い出し鍵をかけ直してその社宅の違う階の部屋に住むことが決まった。今まで住んでいた人が色々とあって部屋を変えいたいと行っていたのでちょうどいいと言う話である

部屋を見せてもらったときは変な感じもしなかったので、大丈夫だろうと思いつつ一応何かあれば困るとなぜか買った盗聴器の発見器を使って部屋を一周したらピーピーなって立ち会った上司と事務所の人間と顔を青くした。

盗聴器を外すのは会社持ちでそちらの専門の人に来てもらって全て外してもらったのだが

「監視されていたんですか?」と聞かれたので

「新しい部屋に転居したてきたばかりなので」と答えるとじゃあ前の人ですね~と軽く言われた

怖いわ。

そんなこともあったが新しい部屋で安全に過ごせるようになったので。地元の神社に出向きありがとうございますと頭を下げてきたが

厄年だったのだろうか?とは少々思うこともある

ただ、キラキラしている水面をみているとそれもちょっとした人生のスパイスのように感じられるのは。自分が海が好きだからなんだろう

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