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夢2  作者: 桃花
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無題

両親が首都見学をしたいと言ってきたので、了承した。数年に一度の頻度で来ていたので、ぶらぶら歩いて好きなところを見たりして観光をしたり気ままにしていて。予定を合わせて食事を何処かの店でというのがいつもの流れなのだが、今回はうちに泊まりたいと言ってきた

なぜ?と思ったが了承した手前致し方がなく両親が来ると話しをしたらやや間をおいて今度はどこで食事を摂るつもりでしょうか?と聞いてきたので

「いや。うちに泊まって観光したいって言ってきて」そう伝えると珍しく困惑した顔をしてから

「田舎者の成り上がりと同じ空気を吸うのが苦痛だと言って居ましたので。何かありましたか?」

「何だそれ」そう言うとややあって

「あなたが三男で首都で近衛兵とはいかないまでも兵士として働いているので一応貴族としての体面も保たれている。本人が兵士としての爵位があるから問題ないがその嫁と子供は平民であると考えられる。故に祖父母とは呼ばれたくないし。技能を認められて底辺の一代貴族になったとしても平民は平民。同じ空気を吸うなど穢れる。とそう結婚の挨拶のときに貴方様がいらっしゃらないときにお二方からのお申し出で。ですから子供が生まれてもあちらには連絡をするつもりも私はありませんでしたし。子どもの祝もなかったので。暇にかこつけて数年に一度こちらに顔を出すようになってからは買い物の支払いはこちらに回してきて。平民を嫁にもらったのだから感謝して金額を払えと言われていましたので。貴方様の給与から支払わさせてもらいました」

そう言われて驚いた。家の支払いは妻が一手にしてくれていたので感知をしていなかったが老後の貯蓄はと青くなった俺を見て

「私の両親は私が支払っているのでそちらにはご迷惑をおかけしていませんし。子どもたちの養育費も私の方からだしていたので、多少の貯蓄がありましたのでギリギリ間に合いましたが。これを繰り返されると貴方様の給与ではちょっと無理があると思います。その旨、お伝えしてください」頭を下げて妻は出社していった。

妻が言ったように親は貴族であるが、嫡子ではないために平民と同じ地位である。一代として薬草の生育を行い大流行した疫病の収束に従事したということで称されての貴族登録された。現在も薬草を教会で行いつつ薬を作り疫病の予防に従事しつつ教会を使用するためにと協会の仕事を手伝っている。

教会では身寄りのない年寄りの世話をするのを受け持っていて夜勤などもしている

それは子供が小さい

赤ん坊のときからやっており。

出産し3ヶ月から日勤をし6ヶ月後には通常の畑仕事をしつつ教会のしごともしているという。それが普通で、家でも家事をしてくれていた。そんな妻が、普通に棘のある言葉を伝えてきたので驚いて居たが仕事もあるしと職場へ。

帰宅すれば家は暗く誰も居ない

妻は?と夜勤か?だったら朝に出勤しないしなと思ってテーブルを見ると一枚の離婚届

「妻は都合の良い小間使いでもないですし。性的接待をするメイドでもございません。今後二度と顔を合わせるつもりはございません」そう書かれたメモとともにあった

小間使い?性的接待をするメイド?何を言ってと驚いていると

「やっぱりでていったみたいだね。父さん。いや、男爵様。お久しぶりですね」にこやかに入ってきたのは魔力操作の技能を認められて同じ一代貴族として国の結界を張り巡らす仕事についた長男だ。下っ端でさほど重要な仕事をしてるわけでもないはずだが。何やら質の良いものを来ている

「それ書いてください。それがあの人の。母さんの最後のお願いである。夫なら妻の願いを一つだけでも叶えればいいじゃないですか。今まで妻の願いなど聞いてこなかったのですから」にこやかに微笑んでいっているので何を言っていると聞けば

「子供が小さいので家事を手伝うか。魔道具を買いたいと言っても贅沢を言っていると拒否。夜勤があるから子どもの面倒を見てほしいと言っても子供のことはお前の仕事だろって言って聞かなかったり。母が拒否していたのに自分が気分だからと無理矢理性的衝動をしたりとまあ、色々としていたじゃないですか。結婚だってお前なんか好みじゃないと言いながら無理矢理って聞いたな。ただの強姦魔だよな。あのときは国が薬草を操って薬を生成する人間を手放したくなくて同じような手法を取って無理矢理国に縛り付けていたってこともあったみたいだけど。今なら学べば誰だってできる技能でそれで医療技術も向上したから昔のように国に縛り付けなくても良くなったんだ。好みじゃないなら離婚してあげなよ」

何を言ってと呆然としていると

「あの金の亡者たちもよく来る。人のことをバカにしているくせに評価されたりすればどこからともなく聞いてきて金をよこせ。金をよこせって無心してくる。母さんが国から何度かめの評価されて宮殿や神殿で働いているひとり親やパートナーに頼れない人たちのために託児所を夜勤でも預けられるところ作ってもらったのを聞いて報奨金をよこせと言ってきたこともあったな。年に何度か金をせびりに首都にでてきているけど。その都度突っぱねさせてもらっていたが。なんだ知らなかったのか」驚きの話を聞いて固まっている親をバカにしたようにして言っている長男に

「あいつは」そういえば

「あんたみたいな一兵卒になんで居場所を知らせないといけないんだ?」不思議そうに聞いてから

「次の仕事場ではあんたが夫だと色々と困ることがると。特に金の亡者たちが来れば困るから離婚してほしいと言われたそうだよ。上司に。結構前からひどい人だから離婚したら良いと言われていたし。強制的に離婚できる準備も整っていたけれども。子どもたちがって言って離婚しなかっただけだし。末っ子も就職が決まって就職先がなにかあっても守ってくれるところだからと安心したみたいで離婚に踏み切ったみたいだけど」何を言っているのだろうと驚いて本当に何を言っているか理解できない俺を見て

「やべーな。まじでいい夫婦だと思っていたんだ。へー。まあ良いや。あんたがサインしなくてもあの人があちらについた時点で離婚は成立するし。この家だってあの人が生活するためにと用意されていたものだからあんたも早々に荷物をまとめてでたほうが良いぜ」そう言って家をでていった

何を言っているのだろうと。俺の稼ぎで買った家なのにと思いながらまずはと適当に食材を食べて寝た

 翌朝、ドアを叩く音で目が覚め

こんな朝から誰だと思ってドアを開ければ、上司とその上の顔もしっかり見たことがない上司でがドアの前に立っていて

「立ち退いてもらう」と言って荷物をまとめるように言われて驚いた。説明をとすがれば妻が安心して生活できるようにと国から貸し出されていた家で妻が僻地へと転属になったために貸出が終了したとのこと。立会人を指定していなかったために上司の上司が立会人としてついたという説明をされて慌てて自分の服や私物をまとめようとすると。そればここの備品だとか言われて認められた私物は自分の着替えと給与が振り込まれる口座の鍵と昔から使っている防具やらだけで、日々便利に使っていた魔道具などはすべて私物か妻が私的に購入したものであり。購入するための資金もすべて妻の給与から支払われているため、自分が持ち出すことは禁止された。全て国が買い取って必要な人に売却するという契約が国と妻の間で決められて居たらしく

「それがないと」そういえば

「だったらなぜ彼女がほしいと。必要だと言ったときに購入してやらなかった。甘えだと言うならお前のその言葉も甘えだろう」切り捨てられた。子育て中の妻が必要だと言っていたが今までできたのだからと購入せずに居た。それから幾ばかりかたったのち当てつけのように自分の給与で購入して使用していたが、すべて子どもたちのために使っていて俺が恩恵を受けることあまりなかった。食事も子どもたちはきちんと食べさせていたが俺は手抜きとも思えるものを出されて切れたこともあるが

「子供は世話をしないと生きていけませんが、あなたは大人で兵士です。自分で自分の面倒を見れるようになっているでしょ?」そう言われて数ヶ月兵舎から戻らなかったこともあったが、特に気にせずに過ごしていた妻。

寧ろなぜ帰ってきたのかと戻ったときにそういう顔をされて一度切れて殴ってからは何も言わなくなったし家事も今までよりはやるようになったが・・・・・

「お前が自分だけ満足できればいいとして振る舞った結果だ。結婚も国の命令で無理矢理嫁がされたというのに嫁いびりもしていたそうだな。本当に面汚しの一族だ」呆れてものが言えないという顔をした上司が一瞥してきた。ゴミクズを見るような目をして

「これが我が国を守る兵士か。落ちたものよ」そう言って強制的に引き渡しが終了。住むところがないだろうと兵舎に一時的に住まわせてもらう手続きをした。

どこか息子たちのところへ転がり込むつもりで居たが。息子たちも連絡が取れないし唯一撮れる長男は

「あんたが俺の家に住む資格はない。登録した人間しか出入りできないように国から指定されているから無理だな」と取り付く島もなく・・・

給与では安宿のようなところでしか住めないし。そもそも生活していくだけで厳しいものがある。自分で掃除洗濯などできるにはできるが、今までは妻がすべてやってくれていたので・・・・

きちんと身なりくらい整えないかと上司に言われるくらいにはぼろぼろだ。それに付け加えて両親が来て安宿のような家を見てボロクソに行ってくるし貯金もないために観光は自分たちの金でというと

「あの嫁はどうした。嫁に出させればいいじゃないか。今までだってそうしていたんだ。何が悪い」そうギャンギャンと騒ぎ始めた

妻が言う小間使いというのはこういうことか?と思いながらもないものはないと早々に追い出しつけなどができないように手を回した

やっとかという顔をしている商人と呆れた顔をしている事務員を見て喚き散らしたくなったが、喚き散らせば気狂いだと言われて警備を呼ばれてしまう。

本当にどうしてこうなったのだろうかとため息しか出ない

妻と結婚したら良いことがあるとそう言われて趣味でもない女と結婚してやって子供まで作ってやったのに・・・

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