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夢2  作者: 桃花
17/33

無題

露骨に人を無視して話をしている同僚

今まで雑談もしていた人が急に話をしなくなってきた

ああ。また、これか

ため息をつきたくなる

ある程度仲良く?なっていくと近寄りすぎたのか嫌気がさされたのか知らないが、露骨に距離を取られるようになるのはいつものことである。それが寂しくて悲しくてつらいこともあったが、今はため息一つで切り替えられるようになった

関わりたくないならこちらも関わらない方がいいだろうと

仕事で円滑にできるようになればそれでいいと距離を置く。

話しかけられない限り話しかけることもなく淡々と仕事をしていく。お願い事をされてもできることはやるができないことはお断りする。私がいないところで楽し気に話をしているのを聞けば楽しそうだなと疎外感を感じることもあるが。私は部外者であるから疎外感を感じるのは、お門違いである。自分で一人でも楽しんでいけばいいと楽しいことを見つけて一人を満喫していく。

多少居心地が悪いが、仕事環境は悪くないし給与もよい。

高卒であるにも関わらず基本給も高いし資格手当がついているので、高所得者といってもいい位である。物欲もさほど強くないので、生活費があまりかかっていないし。残ったお金は投資信託をして積み立てている。

新人教育を任せられるようになったが、指導するのは難しいと思って基本的な手引きをを作って説明。わからなかったら聞いてくださいといって自由にさせる。時折、つまずきを感じて聞いてくる人もいるしある程度できたからと確認してくる人もいる。にこやかに対応して指導していく。有能な方々たちだからなのだろう半年もしないうちに卒業していった。1年くらいすれば資格取得についてと相談されることもありどの道に進むのかと聞いたうえでアドバイスしていく。そうやって就職して20年

時には学歴マウントをしてくる人もいるが、学歴が高くても仕事できなきゃ意味がないのよってと答えてバリバリ仕事をしてく。文句も言われても気にせずに任されたことを淡々と仕事をしていく姿を見せていくことで誰も文句を言う人がいなくなっていった。

そうやって行動で示してきた

 そろそろいいかな。

そういう風に思えるようになってきて、仕事は周りの人が有能で資格もしっかり持っている人たちがいて仕事が回らないことでもない。渡しいなくてもいいじゃね?ということで、4月の人事の時に上司に相談した。

「私が居なくても仕事は回りますし。私が居なくてもいいんじゃねって思いますし。そもそもマウントとられるのも飽きてきましたので、やめていいですか?」それを聞いた上司がいつも以上に眉間のしわを寄せて

「何を言っているんだ?」理解できないという顔をしているので

「そろそろ仕事しなくてもいいんじゃないかと思いまして。先ほども言いましたが、私が居なくても仕事は回りますし。ありがたいことも周りの人は有能なので、私が抜けても大丈夫でしょう。雑用そういわれて就職しました。気が付いたら総務といわれていますが」にっこりと微笑んで言うと

確かにとうなずく上司を見て

「総務としてできることをし。必要な資格を取りできることをしてきました。学歴がある人がぽつんと入ってきて何もできないから学歴があるとえばっているのを仕事をする姿で黙らしてきました。できるものを指導してできる人にしてきました」それにさらにうなずき

「でもちょっと疲れたし飽きたんですよ。高卒だ高卒だと自分より仕事ができない人にさげすまれ。指導しても馬鹿にされ。仕事ができないのは、私が悪いんだとか陰口たたかれるのが」微笑んで。それを聞いて眉間にしわを寄せて聞いていた上司が

こういうものがあると差し出してきた書類を見る。

「田舎で仕事がある。新しい支店でトップに立つ人間はすでに決まっているが、事務が決まっていない。トップの人間についてきた人間がいるが事務処理ができる人間がいない。こちらとしては出向してもらい事務処理をできるように育てていこうという話でまとまったんだが」

出向なので基本給は変わらない。使う資格も持っているので問題なく住宅事情があれなので寮を用意しているということで、寮として買い取ったのは庭付きの平屋である。家族連れを想定していない独り暮らしか夫婦二人だけという感じである

さほど忙しい職場でもなさそうなので、今よりは給与は多少下がるだろうが特に問題もなく生活ができそうである。田舎であるが、ちょっとした田舎なので買い出しにも困らないような土地であると許可を頂いてインターネットで検索してわかった。

「仲間内で固まっているので多少居心地は悪いだろうが。仕事は難しくないだろうし指導も今まで通りで問題ない。指導して資格を取らせて事務として独り立ちをすることができるようするのが仕事だ。ある程度、事務仕事をができるようになったとしてもあちらにいてもらっても構わない。業務がおいおい大きくしていくので、それに合わせて指導をしてもらう」そういう上司に

「移動はいつでしょうか?」

「受けてくれるか。ありがたい。手配をするが大体一か月後である」人事が決定した

仕事はいつも通りだが、継続していくものが減り引継ぎは特にないので、デスクの整理もしていく。管理者としての仕事をフロアリーダーに変わるころには、私がすることもなくなりざわつく周り

私を悪く言っていた人がざまあと笑っているが、数日後人事で支店に出向と発表されるとさらにざわつくがなぜざわつくのだろうと思いながら有給を申請して引っ越しの準備をしていく

新しい寮の様子を見て掃除をする。出向する支店に顔を出し移動することを伝える

で、引越し業者を手配したり色々と動いて引越しをする

出向した店で居心地は悪いが仕事をこなしていき周りにある程度事務仕事を説明して必要な資格についても説明する。自分たちで事務仕事をある程度できるようになった書類を私が処理して運営が円滑に回るようにしていく。業務が回るようになれば、事務仕事が必要だとわかった人からさらに事務仕事を熱心にしていくようになり。やりやすい方法を教えて指導していく。

そうやって仕事が回れば、時間の余裕ができ花畑を作ったり家庭菜園をしていく

職場では居心地が悪いのは相変わらずであるが、気にせずに仕事をしていく。そういう人だと思われたら特に文句を言われることもなく仕事をすることになり関係があまりよくなくても過ごしやすい。畑をしながら四季を楽しみのんびりして過ごしていく。

ああ、満ち足りていると思いながら過ごしていると楽しく仕事をができる。

「あんた。楽しそうだな」出向してから5年たって初めてプライベートについて話しかけられて驚いたが

「楽しいですよ。誰にもねたまれずさげすまれずに仕事をができますし。給与もちゃんともらえていますし満ち足りていますから。」にこやかに微笑んで答えると

そうかよ

ぽかんとしてからそういってデスクに戻っていった。

新しい人が入ってきたら事務仕事について説明して必要な事務仕事を指導していく。ほかの人たちも必要な資格について説明して取得するというなら必要な書類を提供する。そうやって事業が広がっていくごとに資格を取ってもらって。自分も資格を取っていく

仕事が循環していけば、楽しく行える。

仲間内の空気はいまだになれないが、まあ、友達じゃないしと割り切って仕事をしていく。そうやって仕事をしていく。新しいところが旗揚げをするときにはそちらに呼ばれて、ある程度循環していけば、またという風に転々として20年。

やめてのんびりしていこうと思っていたが、やめることもなく場所を変えて仕事をすることとなった。新しい人と交流することは苦手であるが、それでもにこやかに微笑んで接することに気を付けて仕事をしていく。そうやって転々として支店周りをしていると本社では色々といわれているらしいが

特に気にすることもなく定年退職する1年だけ本社に戻って仕事をすることに

 事務処理の仕事で上についたのは指導した後輩である

先輩これお願いします。そういってちょっと難しい仕事を回してくるが、できる仕事なので淡々と処理していく。支店周りをさせられてきた無能と陰口をたたかれても気にせずに淡々と

私が指導する人間はいないし。

必要もないだろう

後輩からは持っている資格で処理できる仕事を回していく。割と重要書類を回していくことが多いが。定年退職するしと思いながら淡々と仕事をしていく。ちなみに後輩に処理できる資格について話をしたりして資格取得してもらう一年だった。

定年退職の時に社長に花束をもらった

長年頑張った。という言葉をもらい驚いた

驚いた私に驚いて君もうちの仲間だろ?とそういう風に言われて

「仲間ですか。仕事仲間としては仲間ですが。プライベートではかかわりのない部類の人ですね。今までありがとうございます。感謝します」微笑んで伝え退職する

仲間ではないと遠回しに言われて社長が驚いていたが。まあ、なんでもないだろう

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