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夢2  作者: 桃花
12/33

無題

朝に夫がろれつが回らない。左腕が上がりにくい

そういわれて脳血管障害の初期症状だな。と思って救急車を呼び搬送した。今日はちょうど休みであったのでちょうどよかったと思いつつ病院でドクターの説明を受ける

「このまま血圧が下がらなかったら手術で出血部分を止めます」そういわれた。ちょうど発症した瞬間に病院に駆けつけることができたのが幸いした。血栓を溶かして血流を復活させる。血圧上昇しているので血圧を下げ、むくんでいる脳みそを落ち着かせるくするを点滴治療をしている。に数時間で症状が落ち着いてきたということで。一時離れて入院に必要なものを持ってくることにした

家で荷物をまとめていながら昔のことを思い出す

 結婚・出産・子育てして。走りまくって今60歳

周りにいるのは夫と親しい友人だけだ。

これはこれで幸せだけども子供たちは離れていった。お母さんに愛された記憶がない。だから連絡しないでといわれた。

私なりに愛していたが、分かりづらかったのだろうと反省する。

ただ、甘やかすのは愛ではない

自分でできることを増やし

自分で考え行動しその責任を取るということを学ばなければ、地に足をつけて立つことは自立できることは難しと常々思っていたし

私はそう育てられた

ある程度大きくなってから

どうしたい?どうすると聞かれて育った

自分が進みたい道を調べて学んでどうしてもその道に行きたいと決まったときに親に相談した。無論、結論を出す前にも時折時間を取ってもらって相談することも合ったが

決定権は私に合った

故に私は。私達兄弟は反抗期というものはなかった。親が忙しいというのも合ったし。鑑賞してくる人ではなかったから

だからこそそう育てた。夫が居力してくれて子どもたちは自分の道を進んでくれている。それだけは幸いした

一時的に子供が学校に通えなくなったときが合った。色々と学校生活であったらしい。その時私は生活を送るためにとがむしゃらに働いて居て夫が家で家事をしてくれていた。無理に通わなくてもいいただ勉強だけはしておいたほうが自分のためだ。

勉強する気分ではなかったらそれでいいがゆっくり休んでできるようになってからやればいいと。どうしても学校に通わせないといけないと言っていた夫にそう伝えた

無論、子供にも

学校で勉強することが難しいなら通信教育もある。今は学校に行くことも部屋から出ることもできないならそれでもいい。ゆっくり休んで休んで動けるようになったときに。自分は何をしたいか考えて勉強しろ。それは学校の勉強だけではない

そう伝えたつもりだったが

突き放されたと言われたらそうなんだろう

それでも自分でたち。自分で考えて伴侶を得て行きているのでそれでいいと思っている

時々夫経由で結婚した。子供が生まれたというのが来るが。私と関わりたくないといっていたので私の方で連絡することはない。

夫が倒れたと一応連絡したが、私からの連絡は見ないから誰も来ないのだろう。

歯ブラシやシャンプー。着替えとパジャマを準備しつつ人生幸せだったけどちょっとぽっかり空いている空間がある気がする。

ああ寂しいな

伴侶たる夫が居なくなったらこうなるのか。総ぼんやりと思っていたことが目の前に突きつけられたが。全ては自分が選択したものである。

責任は自分で取る

寂しく経って子どもたちに迷惑をかけないようにボランティアとかしながら一人暮らしができなくなってきたら施設に入ろうと決めた

決意をして荷物を詰めていると人が来た。近所で親しくしている人が来てくれた。

「大丈夫?」一言。

「ありがとう。まだ、容態はわからないけど初期に治療ができているから軽くなるって。麻痺もさほど気にならないって」

「あたったの?」それに頷いて答えると

「そっか。でも、旦那さんよかったね。あなたが居たから病院に行けたから軽く済んだんだよ」励ましてくれて感謝を伝える。大丈夫。その一言がぽっかり空いた心がふさがった。寄り添ってもらえたんだなと腑に落ちた

荷物を持ち夫のもとに出向く

身元保証人は一緒に暮らしている人以外もほしいといわれたが、夫婦二人暮らしで子供とは連絡を取っていないから。そういうと事務の人は理解してくれてそのまま。

病室に行けば寝ている夫がいて荷物をしまってから。手をぎゅっと握りしめて頑張ってくれてありがとうと小さい声で伝える。点滴されているからなのか手がむくんでいる

夫がいなくなったらさびいしな。

お互いに頑張って生きてきて。私が足りないことも結構あるだろうしあっただろうし。それでも一緒に生きてくれた夫だ。

ありがたいと思っているとギュッと握りしめ返してくれた

定年退職まであと1年だったが、やめた

夫の支えになりたくて。休みをもらうのがちょっと難しいという返答が合ったからだ

人手不足の業種だったからな。

夫も入院したということで仕事をやめたし

ちょっと早い老後だなと話し合いながら。緊急入院した病院では様子見で1週間過ぎてリハビリを軽くして2週間後にはリハビリ病棟がある病院に転院した。そこで3ヶ月

家で生活するためにリハビリをしていた

安定しているし本当に軽い麻痺で済んだのでほっと一息ついた。

チラチラと子どもたちの気配は感じることはあるが、上手に私に合わないよにしてくれている。あったら病院でブリザードを発動してしまうだろうから。

老後の生活について話をされたんだよとしかめっ面をしている夫が面会に行ったら愚痴っていた

「自分たちが介護するから母さんと離婚しろって。久しぶりに馬鹿なことを言われてムカついてさ。父さんは若いときに主夫になったから働けないだろうし、生活できるほど年金ないだろって。バカにしている。今だってパートだろって言われて。あんなに頑張って学費とか工面して大学に出したのに。親を見下すような子になって」ため息を付いている

「だから言ってやったんだ。40歳からiDeCoやって20年つみたてているから生活費は大丈夫ですって厚生年金もかけているから年金も少ないだろうけどちゃんとあるしお前たちが大学出てから楽になった分も積立ニーサでつみたてているから問題ないって」ムスッとしている夫にふんわり笑いかけてから

「そうよね。あなたが心を患ってから主婦になったのが末の息子が1歳になるかならないかで。私が職場復帰して7人家族の大黒柱になってがむしゃらに働きつつ家事や育児を力を合わせてやって。やっと一番きつい子どもたち全員学生が終わったときには祝杯を上げたわよね。末っ子が中学になってからパートをして社会復帰したあなたが、バリバリのサラリーマンのときの能力を出して正社員になるのも早かったけど。二馬力で本当に頑張ったわね私達。子どもたちに金銭的不自由を感じさせないためにって」それに頷きつつ

「小遣い以上で欲しいものがあったらバイトしろって言って高校時代は子どもたちはバイトしていたけど。それが不満だって言われて一度家計簿を見せたんだよな」

「そうなの?」

「ああ、自分たちが好きなものを好きなように食べれるのは工夫と母さんと俺が身を粉にして働いているからなんだと。その中で小遣いを捻出して。母さん子供が生まれてから化粧水なんてつけたことないっていっつも二◯ベアで我慢しているんだって携帯?欲しかったら自分でバイトして買えって。フフ、あん時の顔は見ものだった」驚いたが誇らしげにしている夫に笑いが漏れた

「それでな。俺等がお金があるとわかってぶら下がってこようとしたから。いい大人がいつまで親のスネかじるつもりだ?結婚して過程をもっているんだから自分たちでやりくりして子供を育てて行けばいいって」笑ってやったという夫

確かに長子は40歳過ぎているし。末っ子だって30歳は過ぎている

それなのにだ

「子育て間違っていたかしら?」

「君の自分のことは自分で責任をモテって言うのは厳しく感じるだろうけど、それって社会に出たら普通のことだろ?間違っちゃ居ないさ」そういう夫の手をぎゅっと握りしめて微笑んだ

退院した夫は徐々に日常生活をすることができるようになったので、二人でチラシ配りの仕事をしつつ趣味の活動をすることになった

私はボランティアで学童の補佐を夫は趣味でやっていた細工物がじわりと人気になって、お小遣い程度に販売をしている

ゆっくり自分でできる範疇の注文しか受けないと言っていてできたものを専門のサイトでアップして売っている

そういうのもありだなと思いつつ

自分の時間を大切にしつつ二人で生活をしていく。お互いに判断能力が落ちるようになったら後見人を付けて今後のことを相談して施設に入ろうと。そう言い合い握りしめた手を離さないつもりで過ごしていく

夫以外の人に批判されようと夫だけは味方だし。私も夫が批判されることがあろうとも味方であるとあのとき。結婚式を上げたときに誓い合ったのだから

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