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鴉の騎士  作者: 詩から歌詞
41/43

【41話】 虚穴

 

「さて、残るはお前ひとりだ」


 生物全てを威圧するような鋭い眼光で、彼女はサロメの前に立ちはだかった。

 逃げ出したくなる本能を理性で抑え込み、神殿の外へと歩み出たサロメは彼女に対峙する。


「……随分と惨たらしい殺し方をするな。あんなことをして、良心は痛まないのか?」

「今更一人殺したくらいで、心が痛んだりするものか。むしろ清々したくらいだぜ。お前もあのゴミのように惨たらしく殺せば、少しは今の陰鬱な気持ちも晴れるかもしれんな」


 人間、いかな悪人といえども、人を殺せばそれなりの罪悪感を感じるものだが。

 言葉の通り、彼女の冷たい瞳からはそれを感じなかった。

 いったいどれだけの人間を殺めれば、そこまでの領域に至るのか。

 生まれて二十そこそこの若輩には、到底わからぬ話だ。


「……何に対して怒っているのかは知らんが、お前の弟を殺したのは俺ではない。俺を殺すのは勝手だが、見当違いの恨みをぶつけられるのはごめんこうむる」

「……やはりお前は蛇ではないのか。ではこうしよう。蛇の本名とその所在を吐けば、お前の命はだけ助けてやる。悪い話ではないはずだが?」


 口の軽いフッカとは違い、言鍵の呪いのかかっていないサロメは、シャーレの本名を明かすことができる。

 ここで彼女に情報を漏らせば、生きていられるかもしれないが。

 それは彼のプライドが許さなかった。


「仲間の情報は死んでも吐かんさ……だが、待っていればいずれ奴もここへ来るはず。仲間を見捨てて逃げるほど、薄情な奴ではないはずだからな」

「そうか。ではお前の言うとおり、蛇とやらが来るのをここで待つとしよう。貴様らを殺して築いた、死体の山の上でな」


 天使が剣を抜き、構えた。

 白い翼が生え、最後の殺戮が始まる─────はずだった。


「待ってくれ」


 右手を前に突き出し、サロメが彼女の殺気に待ったをかけた。

 命乞いかとも思われたが、サロメの目に諦めの色はない。

 スピカは剣を構えたまま、彼の言葉に耳を傾けた。


「最強を名乗るお前にひとつ、個人的な頼みがある」

「……言ってみろ」

「死ぬ前に、俺とお前の間にどれほどの差があるのか知っておきたいんだ。

 互いに戦気を一切使わずに、剣術だけで立ち合わせてはさせては貰えないだろうか?」


 サロメはまっすぐに、一人の剣士として、彼女に語り掛ける。

 時間稼ぎの意味も、もちろんあった。

 あまりの衝撃で忘れかけていたが、サロメをはじめとした彼らの目的は『逢魔の姫』の復活だ。

 シャーレが戻って来るまで、姫を内包した卵を壊されるわけにはいかない。

 そのためには、少しでも時間を稼ぐ必要がある。


 だが、それ以上にサロメは知りたかったのだ。

 最強との間にある、深い深い溝の大きさを。

 そんな彼の本気が伝わったのか、彼女は眩い光を放つ翼を納めた。


「いいだろう。冥途の土産に、稽古をつけてやる」

「……恩に着る」


 短い言葉を交わし、サロメも構えた。


「かかってこい」


 寒気のする殺気は隠さないまま、スピカは彼を挑発する。

 初太刀は愚直な一刀だった。

 短い呼吸とともに、深く踏み込む。

 初心に戻ったような、まっすぐな太刀。


 当然のように弾かれはしたが、スピカの目に少しの驚きが浮かぶ。


 それから、数回刃が交わった。

 金属音が響くが、お互いの身体に剣が触れることは無い。


「惜しいな……」


 それは、彼の持つ天性のセンスに気付いたスピカの言葉だった。


 サロメの剣技は誰よりもまっすぐで癖のない、美しい剣技。

 ひねくれた性格とは裏腹に、芯のぶれない力強さを秘めている。


 例えるなら、ダイヤモンドの原石。

 今はまだ汚れて霞んでいるが、磨けばシリウスをも凌ぐ強さになる。


「お前、師はいるのか?」

「いや、特にはいないが?」

「そうか。独学でここまで……面白い。少し、本気で行くぞ」


 感心したような言葉を契機に、彼女の目の色が変わった。

 それまでは受けに徹していた彼女の剣が、攻めの姿勢を見せる。


「……ッ!!」


 彼に向けられた、超速の剣。

 驚いたのはサロメだけではない。

 スピカもまた、サロメの剣に無限の可能性を感じていた。

 剣を交えるたび、彼の剣は順応し、速度を増していく。


 目視できないほど鋭い太刀筋に対し、常に最適解に近い対応を見せるサロメ。

 彼の戦闘センスはスピカがこれまで戦った猛者と比べても、群を抜いている。


(まるで、()()()みたいな剣を振るう……)


 スピカは怒りも忘れて、微かに笑った。

 仲のいい昔の友と再会した時のような、柔らかな笑みだった。


「……やはり兄弟だな。お前の剣はアイシスによく似ている」

「ハッ、俺の剣があの愚弟と? 冗談だろう」

「冗談ではない。だが、純粋な戦闘のセンスでいうなら、お前の方が遥かに勝っているな」

「……は?」


 突如としてかけられた讃辞の言葉に、サロメの剣が止まった。


「どうした?」


 首をかしげるスピカ。


「いや、すまない……聞き間違いでなければ、今、もしかして、お前は俺を褒めたのか?」


 我ながら、間抜けな質問であったと思う。

 けれどそれほどに、衝撃的な言葉だった。

 呆けている彼に向けて、スピカはこう答えた。


「ああ。俺はどうやら、敵としてここでお前を葬るのが惜しくてたまらないらしい。

 できることならアイシスではなく、お前に剣を継がせたいくらいだ」

「……は、はは。なんだ、そりゃ……は、ははははは。な、なんだよ、それ……」


 乾いた笑い。

 まるでパズルの穴がピタリと埋まったような、不思議な感覚。

 それは不覚にも、サロメがずっと求めていた言葉だった。


(ああ、そうか……俺はあいつに……)


 ここにきて、サロメは思いがけず自覚してしまった。

 彼がずっと抱えていた心の闇。晴れない心の靄。

 彼をここまで連れてきた、妄執のような不可解な感情。


 ─────その正体は、アイシスに対する()()()()()()だったのだ。


『アイシス、お前の剣は才能に満ちているな』


 親父が褒めたのは、いつも年の離れた弟だった。

 剣の才能も、戦気の量も、努力の量も、すべて自分の方が上のはずなのに。

 親父が認めていたのは俺ではなく、不出来な弟の方だ。


 不満だった。

 だから、潰した。

 親父も弟も、二度と俺より優れていると思いあがらないように。

 気分は晴れなかった。

 胸の中にあるしこりのような劣等感は、日に日に大きくなっていくばかりだった。


 『戦律の簒奪者』に勧誘されたのは、そんな時だ。

 彼らが目指していたのは、逢魔の姫が統治する『強さ』だけが正しい世界。


 初めて聞いた時、これだと思った。

 強さだけが指標になる世界。

 それが実現すれば、誰もが俺を認めてくれるはずだ。

 弟ではなく、俺を─────


 そう思っていた矢先、サロメは一人の女剣士と出会う。

 嵐のようなそいつは突然アジトへやってきて「私をメンバーに加えろ」と上から目線で言ってきたのだ。

 入団試験として、サロメはシャーレと名乗る女剣士と対峙した。

 そして、完膚なきまでに叩きのめされた。


 正直、そこまで悔しさは感じなかった。

 サロメは強き者が好きだ。

 圧倒的な実力をみせつけたシャーレに、彼は憧れにも似た感情を抱いていた。


 剣士として、圧倒的なまでの強さを見せたシャーレ。

 だが、そんな彼女が期待を向けていたのは、またしても不出来な弟の方だった。


 (─────またか)


 彼の心の中の闇が、再び大きく膨れ上がった瞬間だった。

 強烈なコンプレックスは弟に対する憎悪となって、彼の身を焼いた。

 いっそ殺してしまおうと、何度思ったことか。


 親父もシャーレも、俺を見てはくれなかった。

 誰か、誰でもいい……俺をッ!

 ()ではなく、()を見てくれッ!


「……お前は、俺を、弟より優れていると、認めてくれるのか?」

「ああ。流石は兄というだけのことはある。努力と研鑽の跡が見える、良い剣だな」

「……そうか」


 その一言だけで、充分だった。

 たった一言で、彼の心は満たされた。


(できることなら、もっと早く出会いたかった……)


 彼女ともっと早く出会えていたら、親父とも弟とも仲良くあれただろうか。

 彼女ともっと早く出会えていたら、道を間違えずにすんだだろうか。

 彼女ともっと早く出会えていたら、こんなところで命を落とさずに済んだだろうか。


(……こんなことを思うとは、とうとう俺も焼きが回ったか)


 後悔を押し殺すように、彼は剣を握った。

 後悔するのは、唯一の勝ち筋を試してからでも遅くない。

 あとは隙を見て、この技を出せれば……


「……隠さなくていい」


 そう言った彼女の顔は穏やかだった。

 まるで愛らしい我が子の悪戯を見つけた時のような、優しい目つきをしていた。


「お前の中で渦を巻く戦気に気付けぬほど、俺は間抜けではないさ。

 あるんだろう……奥の手ってやつが。

 俺はいつでも構わん。好きなタイミングで来い」

「……まったく、適わんな」


 秘境も姑息も、正面から受け止める。

 そんな気概に満ちた彼女の目を見て、サロメは寂しそうな笑みを浮かべた。


 剣を納め、まるで見えない扉に手をかけるように、半身を引いて右手を伸ばした。

 黒い闇を纏った戦気が立ち込め、彼の右手に集中する。


「一応、忠告しておく。この奥の手が果たしてお前に通じるのか、俺にはわからない。

 だが、殺せる可能性は高いと、あくまでも俺は踏んでいる。だから……」


 それはサロメなりの最強への敬意であった。

 だが、彼女は意に介さずといった風に、それを鼻で笑う。


「はっ、俺の心配をするなど、千年早いぞ小僧。

 断言しよう、お前に俺は殺せない。だから遠慮せず、全力で撃って来い」

「……そうか。それを聞いて安心したよ。じゃあ、行くぜ」


 手に集まった戦気が収束し、真っ黒な球体となった。

 ビー玉ほどの大きさの球体は、彼の手を離れ……


「顕現しろ、すべてを呑み込む(うろ)の穴」


 彼の後ろに、()()が現れた。


「これは……何だ?」


 幾千との敵と戦ってきたスピカですら初めて見る、不可解な現象。

 それもそのはず。

 この業を生み出したのは、他でもないサロメ・クロウディア当人なのだから。


 彼が天から与えられた才能。

 戦気を極限まで高め、闇の性質を完全に理解したことによって生み出される深淵の扉が、

 今、その姿を現す。


「開け─────『虚穴(こけつ)』」


 彼の言葉を契機に、

 虎穴と呼ばれた深淵が、大きくその口を開けた。


 すると次の瞬間、荒野に()()()()()()()()

 深淵の奥から、すべてを呑み込む風が吹いている。

 がらがらと崩れる大岩が、次々と深淵の奥へと消えていった。


 この穴の前には、どれほど強大な戦気も等しく無力だ。

 炎も風も水も、光ですら、その穴の強大な引力に吸い寄せられて消える。


 そしてこの門が開いている間、サロメの身体は門に同化する。

 どれほど彼の身体を切り裂こうと、彼の身体に一切の傷を与えることはできない。

 絶大な戦気を消費する代わりに、最強の攻撃力と無敵の防御力を手にする、まさに彼の奥の手であった。


幾星槍(いくせいそう)


 スピカは吹きすさぶ嵐の中、高らかに剣を掲げ、戦気を打ち消す光の槍を放つが、


「……ほう」


 彼女の放った槍は、音もなく闇に吸い込まれた。

 光すら飲み込む彼の深淵。

 それを見た時、サロメの中に確かな手ごたえがあった。


「やはり、この技なら、お前を……ッ!?」


 殺せる─────そう言い切れなかったのは、

 嵐の中で余裕そうな彼女の姿を見てしまったからだ。


 並の人間なら、深淵の重力に逆らえず、既に穴の中へと入っているはずだ。

 だが、どういうわけか、彼女は平然とそこに立っていた。


 どれだけ戦気を込めても、彼女と彼女が立つ地面だけは、

 まるで何事も起きていないかのような静けさを保っている。

 不動。その現状が、改めて彼女の異常さを認識させた。


「闇の性質変化を応用して……なるほど。やはり、センスがあるな。

 オリジナルでここまでの技を作り出せるとは、大した奴だ」


 一人、納得したような顔で呟くスピカ。

 彼女の背中に再び、白い翼が浮かび上がる。


「叶うなら、違う形で会いたかったよ」


 最期にそう零したスピカは、サロメと同じように右手を後ろに突き出した。

 見えない扉に、手をかけるようなそのポーズ。

 まさか─────嫌な予感が、サロメの脳裏によぎる。

 そしてその予感は、あろうことか的中してしまった。


 スピカの手の先に生まれた黒く小さな球体が、彼女の手を離れ、


「顕現しろ、すべてを呑み込む虚の穴─────だったか?」


 次の瞬間、荒野は闇に包まれた。

 スピカが発現した虚穴の大きさは、サロメのものとはもはや比べるまでもなく。

 質も大きさも、すべてが上回っていた。


 闇を殺すのは光ではなく、さらに大きな闇。


 彼が膨大な時間と努力を積み重ねてたどり着いたその技を、

 彼女は一目見ただけで模倣……そして『完成』させてしまったのだ。


「クハハッ、なるほど……これは確かに、()()だ」


 サロメは笑った。

 諦めたというより、諦めがついた……そんな意味を孕んだ笑みだった。


「─────開け、虚穴」


 穴が開いたのは、ほんの数秒だった。

 彼女の生み出した深淵は、延長線上にある全てのものを片端から食らって行く。


 彼女の身体が神殿の方を向いていなかったのが、唯一の救いだった。


(……シャーレ、あとは頼む)


 サロメは希望を託し、まっすぐに死を受け入れる。

 出し尽くした戦気。

 抗う術を無くしたサロメは、自らの意思でその穴に足を踏み入れて。


「……閉じろ」


 文言と共に巨大な闇が収縮し、サロメを呑み込んだ深淵は再び小さな球体へ戻っていく。


 バキバキと人体が壊れる音がして、

 ビー玉ほどの大きさになった球体から、ぼたぼたと一人分の血液が流れ出た。


 悲鳴は聞こえない。

 彼は黙って死んだのだ。

 プライドの高い彼に相応しい、気高い最後だった。


「来世では、真っ当に生きろ。サロメ・クロウディア」


 スピカは最後にそう零し、黒い球体を掴む様にかき消した。

 サロメを殺めた彼女は、少しだけ寂しそうな横顔をしていたように思う。

 


 こうして、最後の希望であるシャーレの到着を待たず、戦律の簒奪者は全滅した。

 彼女が到着してから、わずか20分の出来事だった。



 *




「何とか、間に合ったみたいね」


 荒れ地の一角。

 神殿からそう遠くない丘陵の上で、見下ろすシャーレはそう呟いた。


 神殿では今まさに、サロメが自らの足で深淵へと踏み入れようとしている場面である。


 シャーレはサロメが死ぬのを、助けるでもなくただ見ていた。

 まるで『助ける義理はない』とでも言いたげな。

 冷たい目で彼が死ぬのを見ていた。


「……これは、間に合ったといえるのでしょうか?」


 思わずそう零したのは、シャーレの傍らに立つ女性だ。

 仲間は全滅。お世辞にもうまくいっているとは言えない状況だが、

 シャーレは余裕の笑みを浮かべてこう言うのだ。


「予定調和ってやつよ。どのみち()が復活すれば、全滅は免れなかったでしょうし。それを見越してお前たちを呼んだのだから……テオリカ、スイ。姫のことは頼んだわよ」

「「御意」」


 真っ黒な衣装に身を包んだ二人の従者は、その場に傅く。

 深くかぶったフードに、真っ黒な目隠し。

 夜の闇に紛れて姿は見えないが、圧倒的強者の雰囲気を放っている。

 テオリカ、スイ。そう呼ばれた彼女たちは、シャーレとどんな繋がりがあるのだろうか。


「それにしても()()()、まさかあの化け物女がこっちの時代に来ていたなんて。とんだ誤算でしたねぇ」

「そうね……まぁ起きてしまったことは仕方が無いわ。それとスイ、私の事はシャーレと呼ぶようにって、何度言ったらわかるの?」

「あ、いっけね……つい昔の名残で、すみません」


 ぽりぽりと頬をかいて、スイと呼ばれた女が謝った。

 注意を受けた彼女を見て、今度はテオリカが口を開く。


「まったく、貴方は昔からちっとも変わっていませんね。そのおっちょこちょいな性格が、いつか致命的なミスを生むのではないかと。私は気が気でなりません」

「……その嫌味ったらしい性格。お前も相変わらずだなぁテオリカ。その減らず口、今ここで矯正してやってもいいんだぜ?」

「望むところです……」


 犬猿の仲というやつなのか、仲間であるはずの二人の間に火花が散る。

 あわや一触即発の事態に思われたが……


「「いだっ!」」


 シャーレの振り下ろしたげんこつが、喧嘩を強制的に止めた。

 涙目の二人を見下ろす形で、シャーレが忠告する。


「あんまりふざけてると、二人共おろすわよ?」

「「も、申し訳ありませんでした……」」


 主の恐ろしい剣幕を前に、二人は犬のように縮こまった。


「頼むから、この作戦の間だけでも仲良くしてちょうだい。ほら、二人とも握手!」


 二人は互いをジト目で睨みながらも、

 大人しくシャーレの言葉に従い、握手を交わす。


「よろしい。じゃあ作戦通り、私がスピカちゃんの相手をするから。テオリカは『逢魔の姫』復活の準備を、スイは『器』の捕獲を。くれぐれも仲間割れしないようにね」


 最期にそう念を押すと、彼女は顔を隠すための蛇の仮面をつけ、

 先んじてスピカの待つ場所へと向かった。

 残された二人は顔を見合わせ、互いに不本意そうな顔をする。


「というわけだ。くれぐれも失敗するんじゃねぇぞ、テオリカ」

「あら、それはこっちのセリフですよ。くだらないミスでシャーレ様の計画に水を差したら、ただじゃおきませんからね」


 黒い影が二つ、荒野の闇に消える。


 こうして、舞台は整った。

 最強の騎士スピカと、シャーレに従う二人の刺客。

 荒野の不気味な白い月だけが、この戦いの行方を知っている。


 

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