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よふかしのうたが鳴りつづけているのだろう

作者: 秋葉竹




ときが輝いてみえるのは

嬉しい出逢いがあったからなのかな、

生きて

生きて

こんな風に優しい想いで

生活ができるなんて


むかしなら

想像もできなかったよ


かるくなった心は

まるでちょっと白い鳥の羽みたいに

ふわふわと

浮かんだり、飛び回ったり

なにもいえず

ただふわふわと、ふわふわと

甘い風に吹かれて

いるよ


みなさんは、

どうですか?

生きていることが

苦しいとか、辛いとか、悲しいとか、

現実から目を背けて

昔ばかり

懐かしんでいませんか?


いまはとても

生きることが、寂しい、

そんなやるせない夜を過ごしては

いませんか?



よふかしを好むという

吸血鬼の

悲しみを

わかるようにも想えるけれど

じつは人間なんかにはとてもとても

ほんとうには

わかる訳なくて


にこにこ笑ってしまう

そして話をするとすれば

やましくなるほど好きだってはなし



なぁ〜んて、ね?

あまぁ〜い、憧れの吐息




そういえばこの夏の真夜中の浜辺で

ふたり花火をしたときも

なにもいえず

好きなのに

目も合わせず

月をみあげていたなぁ


それだけでも

通じあえてた


そして最後は

線香花火をみつめて


って、いつも、いつも

いつまでも、

この夏の想い出の中で

君の潤んだ瞳の奥で

よふかしのうたが鳴りつづけているのだろう


なら、

いつも、いつも

いつまでも、

この後悔しそうなほどの

しあわせすぎた夏を

たとえば現実という世界が

すべてが消えて無くなったとしても

忘れることなんかできやしないんだ

あのときの君の横顔を

永遠に忘れられない

まるでちょっと白い呪いのようだと

云ってしまってもいいのかもしれないほどに











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