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その十一 蜂須賀党

いつどこで知り合ったのか秀吉にはほかの武士連中とは様子の異なる(やから)が付き従っていた。


蜂須賀小六(はちすかころく)や前野将衛門(しょうえもん)といった連中は、いったいどこからやってきたのだろう。


彼らの戦は一風変っていた。


野戦もするにはするが、最も得意とするのは城攻めだった。


日干し攻め、兵糧攻め、水攻めと、大規模な土木工事を伴う戦が多かった。


それがため、他の武断派の武将達からは腰抜けの臆病者よばわりもされたが、信長様はそんな筑前(ちくぜん)を評価して取り立てていた。



そういえば秀吉の官位に対する執着も尋常ではなかった。


信長様の計らいで朝廷から筑前守(ちくぜんのかみ)の官位を頂いたときの喜びようは大変なものであった。


秀吉の官位好きはその頂点(・・)を極めるまで終生続いた。



そして官位と並んで秀吉が好んだのが名家のおんなだった。


この場合、いつも若いおんなにこだわる秀吉が年にはこだわらなかった。


室町以来の名家の京極家を討ったときには、すでに二人の子持ちの竜子(たつこ)を側室に迎え家中の者を驚かせたことがある。


たしかに竜子は、お市様にも勝るとも劣らぬ絶世の美女ではあった。


竜子は気位が高く、おねねとは生まれの身分も大違いであったが気さくなおねねには好意を持ち、共に夫の悪口で意気投合する良い話し相手となったのだった。

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