7/7
日刊川口新聞第7号
「明石…圭吾…?」
「ああそうだ、俺が臨隊総長であり、明石圭吾だ」
正直、ただの頭がいかれた奴だと思ったが、明石圭吾と名乗る彼の雰囲気からすると、まるでリーダー格を匂わせているため、目の前の人物が本物だとしてもおかしくはない。
「一応彼女から話は少しだけ聞いてるんだけども…俺たちの隊について詳しく知りたいと、合ってるね?」
「あ、はい、合ってます」
明石は2、3度頷くと車の窓を少しだけ開けた。今日は晴れていて風通りがいい。
「悪いけど俺、車酔いしやすいんだ…だから少しだけ窓開けるね」